【予想のポイント】
【好走馬の血統・タイプ】
ディープの庭とは言えませんが、府中のマイルです。この10年でディープ産駒は3頭(グランアレグリア、ジュールポレール、ヴィルシーナ2勝)で4勝しています。
昨年はディープ産駒の1・2・3でした。
グランアレグリアやヴィルシーナこそ牝系がダート短中距離血統ですが、昨年の2、3着は母父シンボリクリスエス、ジュールポレールはFairy King系で芝の底力タイプで中長距離型です。
更に、父サンデー系まで広げるとアドマイヤリード(ステイゴールド)、連覇したストレイトガール(フジキセキ)と10年で7勝しました。
残りはアーモンドアイ(キングカメハメハーロードカナロア)、ノームコア(ハービンジャー)、ホエールキャプチャ(クロフネ)の3頭です。
クロフネ産駒ではアエロリットが2回走っていますが4、5着でした。一方で、牡馬混合で56㎏を背負う安田記念では2着2回と走っています。この傾向から、マイルにおける底力の勝負というよりも、決め手の勝負になりやすいと言えるのはないでしょうか。
アエロリットは走りませんでしたが、ノームコアの母父がクロフネですし、クロフネ産駒にはホエールキャプチャを持ち出すまでもなく府中のマイルはあっています。
今年の出走予定馬では、ソダシとレイパパレが該当します。
ディープ産駒はテルツェット、デゼル、昨年3着マジックキャッスル、レイパパレといます。皆有力に見えます。
ディープ系とも言えるキズナ産駒にアカイイト、アブレイズ、ソングライン、ファインルージュといて勝ち切るイメージは沸きませんが好走する可能性は高いでしょう。
【馬場】
今週のポイントは馬場でしょう。
雨模様で当日はどこまで回復するかですが、1:31秒台が出る馬場ではなく、1:33秒台までずれ込むかもしれません。
そうなると、適性が求められます。
実績があるのはレイパパレやミスニューヨーク、レシステンシアも悪くなく、デアリングタクトもあの桜花賞馬です。
実績はないけどソダシは血統的に鬼でも不思議ありません。あとは、オルフェーブル産駒など、結構マイナスにならない馬が多い。
【有力馬】
【レイパパレ】
ローテーション、馬場、母父クロフネと気性的な問題はあるものの、距離短縮は血統面からも歓迎と見ます。
雨が当日まで降り続ければ、大阪杯の再現もあるかもしれません。
一族の特徴である気性の激しさも、今のところ川田君が上手く制御していますので期待できそうです。
【ソングライン】
キズナ×シンボリクリスエス産駒です。昨年の2、3着がディープ×シンボリクリスエスだったこともありますが、こちらは祖母がルミナスポイントでマイル向きになったと思います。
むしろ、もっと短い1400mベストかもしれませんが、NHKマイル2着の実績があるので問題なく、有力です。
【メイショウミモザ】
ハーツクライ×日経新春杯と京都大賞典を勝ったメイショウベルーガ産駒で、これで何故スプリントしか実績を残せないのかと思っていたら、前走マイルであっと言わせました。
前走は直線内がきれいに空いて、進路を取れるなどハマった感があり、柳の下にドジョウが二匹いるかですが、スプリント戦よりは良いと思いますので楽しみです。
【ソダシ】
クロフネ産駒ですし、母父キングカメハメハでパワー型マイラーで、府中でも相手と展開に恵まれたとはいえ、クイーンカップで完勝しています。
重馬場も血統からこなすだけでなく、鬼かもしれない可能性もあり、有力馬です。
坂上までは粘っているシーンが考えられますが、ゴール前でどうなるかです。
【レシステンシア】
近走スプリント戦中心に使われ、マイルは昨年のこのレース以来1年振りです。
近走4戦が1200mで、いきなりの距離延長と昨年は6着だったことを考えると苦しいかもしれません。前走高松宮記念は太目残りでテンの3F33.4で厳しい流れの中6着でした。今回は絞れて、同じように逃げることで活路を見つけて欲しい。
【テルツェット】
ディープインパクト×デインヒル系で、母父Danhill Dancerを挟んでラヴズオンリーユーの姪になります。
ディープ×デインヒル系の好走例はプリモシーンの2着しかありませんが勝負根性があり、狙える1頭でしょう。
前走は56.5㎏の極量を背負って、スタートでカットされ、ほぼポツンから大外ぶん回して追い込んで0.2差の5着で、負けて強しの内容でした。
【ファインルージュ】
キズナ×ボストンハーバーでこれはマイラーかと思いきや祖母がダンスインザダーク産駒でした。そこで2000mが適距離になるのですが、古馬になってマイラーになってるかもしれません。
【デアリングタクト】
さすがに1年休養後のぶっつけでG1、しかもマイルは追走力が必要なので厳しいと見ています。
【今のところ】
最もマイナス点がなく、好走馬傾向に合う馬はレイパパレかなと見ました。
次にソングラインですが、キズナ産駒はG1で好走するも、勝ち切ったのは、展開がハマったエリ女のアカイイトのみです。ここも好走はしそうですが勝ち切るまでは疑問があります。
ローテーション的には昨年と違うテルツェットがレーン騎手で注目です。
また、前走あっと言わせたメイショウミモザは真価が問われるところです。
ソダシは府中のマイルで勝っていますが、坂上で粘っても勝ち負けするイメージがわかない。雨が降り続ければです。
今のところ予報は金・土は降り続けるが、日曜日には上がる予報です。雨が止むと内側から乾く説があり、そうなると、枠順が重要になってきます。
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