中山記念
【ポイントの整理】
- 大阪杯がG1に格上げになったことから、トライアル的な意味合いも出てきましたのでレースの重要性が増しているかもしれませんが、かつての独立したG2の趣の方が良かったとは思います。
- また、大阪杯だけでなく、サウジ、ドバイ、香港に行く馬が増えて、メンバーレベルが下がってきた観はありますが、今年はG1馬3頭と好走馬もいてまずまずのメンバーレベルです。
- 昭和の時代から、リピーターの多いレースです。ウインブライト、カンパニー、ローエングリン、バランスオブゲームや2着2回のラッキーライラックなどですが、先行して4角先頭押切か、好位差し型が明らかに優勢です。
- 1コーナーまでの距離が短く、位置をとるためにスローには流れすぎないので、時計はまちまちですが良馬場なら1:48秒以内での決着で、馬場とペース次第では1:45秒前後まで出ます。そうなるとスピードとその持続力が問われます。
- 血統的にはパワー系サンデー系が勝馬に多く、次にキンカメ系で勝ち馬をほぼ独占していて、ディープ産駒で勝ったのはダノンキングリーくらいでしょう。
- 開幕週のコーナー4回で頭数も多めなので、内枠有利ですが、逃げ番手馬で早めに行けた場合、勝つまでは厳しいのですが残る場合があります。1昨年の⑬ウインイクシードの3着は驚きました。
- 逃げ馬はトーラスジェミニに原騎手なら行く一手でしょう。逃げ切りの多いドーブネは抑える競馬をしたいところでしょう。
- 実績のあるソーヴァリアントとスタニングローズもその後位を取りたいところでしょう。5F59秒位で流れると両馬ともある意味追走は楽と言えるでしょう。
- リピーターとしては一昨年の勝馬ヒシイグアスが宝塚記念2着以来の出走です。G1を2着2回ですから、そろそろタイトルが欲しいところ、仕上がり具合次第でしょう。
- 土曜日の2勝クラス5F60.5のスローから結果1:47.8でした。マイルの3勝クラスで、こちらは5F57.1のハイペースから1:33.2が出ています。
- 早い逃げ馬はいませんので、1:46秒台で決着でしょうか。やはり先行馬有利ですね。
【予想】
◎⑥ソーヴァリアント
オルフェーブル×ソーマジック（父シンボリクリスエス）なら距離は長距離もいけそうですが、牝系のスプリント色が強いのか、ソーマジック産駒はこれまで1600～2000ｍの重賞でしか実績がありませんでしたが、ソーヴァリアントがようやくセントライト記念2着が不利な展開での確保がありました。
2000mを中心として前後1Fが得意距離でしょう。
先行して早い脚が使えるので、このコースの申し子となるのではないでしょうか。
▲①ダノンザキッド
一応勢いとは言え唯一のG1を勝ったホープフルSから同じコースで1F短い点が良く働くと見ました。
G1連続2着と、復調中です。相変わらず発汗が酷く、気性の面は成長はみられませんが、何故か友一君と手が合っているので最内枠を捌ければ勝ちまで持ち込めるかもしれません。
〇⑫スタニングローズ
タイプ的に距離短縮で小回りの1800ｍが最も条件的に合っているので、強敵相手ですが、ナミュールと勝ち負けしている実績からこの条件なら2着ならあるか。
☆⑪ヒシイグアス
リピーターが強いレースで、実際勝馬なので本来は▲にしたかったのですが、2年前に勝った時と実績が違い、G1を勝ちたいので、次走目一杯と見ています。
△③イルーシヴパンサー
好調です。レース振りからコーナー4回の1800ｍが向かないので、枠を活かして3着までとしました。
△④ドーブネ
前走で2000ｍは現状長いことが明らかになりました。
1800ｍは同じ条件のスプリングSは出遅れてノーカウントでしょう。
器用な先行力がありますが、ディープ産駒の相性は決して良くなく、3着までとしました。なぜマイルを使わないのでしょうか。
【買い目】
馬連 ⑥-①､⑪､⑫の3点
3連単 ⑥→①､⑪､⑫→①､③､④､⑪､⑫の12点
阪急杯
【ポイントの整理】
- 1400ｍですが高松宮記念へのトライアル的なレースになっています。
- スワンS、阪神カップと同じコース距離のレースが前年秋から続いていますので、格上の両レースの結果がある程度参考になります。
- ある程度と言うのは、阪神カップはマイルCSの後、香港の前で独立したG2レースなので、1400ｍにおける実力が出たレースと言えるでしょう。
- その点グレナディアガーズは阪神カップで、同じく1400ｍの鬼だったダイアトニックにハナ差2着でした。ここでは格上的存在と言えますし、1200ｍには不安が残りますし、中8週のここは勝ち切りたいところでしょう。
- ただ、阪神カップは3着以降も8着までは0.2秒差で9着は先週3着だったロータスランドでした。
- ここでは7着ミッキーブリランテが出てきましたが、どうでしょうか。
- 過去の勝馬はダイアトニックやレシステンシアの実力馬、1400ｍの追い込み馬ベストアクターやスマートオーディンとは対極でダイアナヘイローが逃げ切っています。展開と馬場、メンバーレベルで結果が左右されるレースになっています。
- 逃げ馬は3走前のオーロCで逃げたメイショウチタンか3連勝の上り馬アグリが2走前に逃げています。どちらにしてもハイペースにはなり難いか。上記2頭には有利に運びそう。
- とにかく現在の阪神は内しか来ないので、外枠は不利です。
【予想】
◎⑦グレナディアガーズ
格上で別定の同斤で、きちんと仕上げる中内田厩舎、乗れてる岩田君で本命にします。
血統的に勝負弱いので、圧勝か惜敗タイプなので、何かにやられるかもしれませんが、2着は外さないか。
▲③サトノラムセス
走るのが冬から春先にかけてのみ、前走は圧勝で時計も速かった。
流行りのルーラーシップ×ディープ産駒ですが祖母がロンドンブリッジと魅力たっぷりです。
枠も良く差せる脚があるのも魅力。先週のララクリスティーヌのように進路を確保できれば勝ち負けまであるか。
〇⑮ホウオウアマゾン
昨秋は不利が重なった上にダートまで試して不運でした。阪神カップ2着の実績もあり、本来の先行競馬もできそうなので地力を買って2着候補としました。
枠が不利なので、早めに番手につけるのが条件です。
△⑪アグリ
このコースで2連勝でここです。スピード豊富なダンチヒ系アメリカ血統で先行脚質です。前2走同様スピードで押し切れるかですが、試金石と見ました。
△②メイショウチタン
1400ｍしか走らないし、阪神にも実績がありますので、先行できれば3着の可能性もあるか。
△④ホープフルサイン
モンテロッソ×グラスワンダーなら1200ｍより1400ｍでしょう。
2走ボケのリスクはありますが進路をとれれば3着に届くかも。
【買い目】
馬連・ワイド ⑦-③､⑮の2点づつ
3連単 ③､⑦→③､⑦､⑮→②､③､④､⑦､⑪､⑮の16点
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