京都の改修工事がどのように行われるかは知りませんが、マイルのチャンピオンを争うレースには阪神の方が合っていると思います。
やはり、直線に坂がない上に、直線に入るまで下りが続くコースで行われるのは???だと思います。
阪神の改修工事は大成功で、暮れに行われる牡牝2歳馬のチャンピオンレースは、かなりフェアになり、実力が反映されるレースになりました。
ましてや、古馬のレースならデス。
従いまして、実力が反映されるなら、あまり荒れることは考えにくいなと思っています。
有力馬血統診断
アドマイヤマース
ダイワメジャー×Medicean (Machiavellian-Mr. Prospector系) 産駒です。
Mediceanが距離に融通の効くマイラーで、アドマイヤマースもマイラーとして活躍していてG13勝しています。
以下、血統・実績から類推する前走からの変化です。
【距離】↗️ 1400〜1800mが守備範囲ですが、何と言っても最適距離はG1を3勝しているマイルです。スピードだけでなく、母母父のシングスピールが底力を与えています。
【ローテーション】↗️ ダイワメジャー産駒は叩かれた方がよく1度叩かれた今回は安田記念時よりも状態はいいはずです。
【馬場】↗️ 荒れた馬場も苦にしませんが、重い質の阪神の芝の方が合うと思います。勝ったフューチュリティSの舞台でもあります。
インディチャンプ
ステイゴールド×キングカメハメハ産駒です。たった3勝しただけの偉大な繁殖牝馬トキオリアリティーの孫です。
ステイゴールド産駒でマイルで強さを見せていますが、1800mになるとゴール前止まってしまう生粋のマイラーです。
【ローテーション】↘️ ステイゴールド産駒も叩かれた方がよく、ぶっつけの今回は安田記念時の状態にあるかは疑問です。
【馬場】↗️ 府中の軽い馬場も得意ですが、重い質の阪神の芝の方が合うと思います。
グランアレグリア
ディープインパクト×Tapit産駒です。
毛色こそ鹿毛で母型の芦毛を引き継ぎませんでしたが、レースからは母型の影響を強く受けていて、重厚な差し足が武器です。
ハイペースでこそ威力を能力を発揮できるタイプで、一本調子なところ、馬体重が増えないディープ産駒ですが大きく増えていることからも母型の影響が強いと言えます。
【距離】↗️ 1200〜1600mが守備範囲ですが、1200mは短い距離で展開の助けが必要です。何と言っても最適距離はG1を2勝しているマイルです。
【ローテーション】→ ディープ産駒で、牝馬なので仕上がりは早いと思います。一度叩かれていますし、間隔も開いていますので力は十分に出せるでしょう。
【馬場】↗️ 勝った桜花賞の舞台ですし、パワー型マイラーには阪神の芝は府中より合うと思います。
サウンドキアラ
ディープインパクト×アグネスデジタル産駒です。
アグネスデジタルは芝・ダート兼用のマイラーでしたし、比較的タフな血統です。実際昨年10月からの連戦で、条件馬から重賞3勝、GI2着まで上り詰めました。
しかし、前走は惨敗、内枠不利な馬場でしたが、隣の枠だったアドマイヤマーズが3着していたことから、春の疲れが影響したのでしょうか。一度調子を崩すと長引くディープ産駒なので今回は正念場です。
【距離】↗️ 1400〜1600mが守備範囲ですが、最適距離は重賞2勝、G12着しているマイルです。
【ローテーション】→ 休み明けの方が走りますが、2戦目に上がり目が必ずあるほうではありません。
【馬場】→ 晴雨兼用で馬場は軽くても重くても力は出せるタイプです。
サリオス
ハーツクライ×Lomitas産駒です。先週エリザベス女王杯2着のサラキアが異父姉になります。
短評や血統については前走「毎日王冠を展望します-サリオスの分析」を参考にしてください。血統は中長距離馬ですが、巨体で胸前が発達していることで、マイルから使われています。ただ、前走からも1800mは明らかに向いていますので、2歳G1は勝てても、古馬とのマイル戦では勝ち負けはできても、勝つことはたやすくはないでしょう。
【距離】→ 1600〜2000mが守備範囲ですが、最適距離は前走から1800m~2000mに見えます。重賞2勝、G1で2着しているマイルですので古馬相手でも勝負にはなるかと思います。
【ローテーション】↗️ ハーツ産駒は休み明けよりも叩かれた方が走ります。ましてや、大型馬ですし、母系からも今回の方が動けると思います。
【馬場】↗️ 馬場は稍重までは全く問題ありません。府中よりパワーが必要な阪神の方が向いています。
ペルシアンナイト
ハービンジャー×サンデーサイレンス産駒です。祖母ニキーヤからはダート王ゴールドアリュ-ルやダート・芝兼用でマイルチャンピオンシップ3着しているゴールスキーの系統です。
自力・パワー型マイラーで1600~2000mまでが守備範囲ですが、やはりマイルがベストです。
ここまで、マイルチャンピオンシップでは皆勤賞で1着、2着、3着と来ていますが、今年はどうでしょうか、成長は止まっていますので3着までと言うことになるかな。
【距離】↗️ 1600〜2000mが守備範囲ですし、距離に融通がついていますが、最適距離はここを勝っていますしマイルです。
【ローテーション】→ 使われながら良くなっていくタフな系統ですが、年齢が気になります。
【馬場】→ もちろん京都でもいいですし、アーリントンCを楽勝したこの馬場も向いています。ただ、コースよりも時計が早くなると苦しくなります。
ラウダシオン
リアルインパクト×Unbridled系Songandaprayer産駒です。
レースぶりがいかにもお父さん似ていて、番手から粘りこむタイプです。なので、実績に比べ地味な印象を受けます。
前走も体重が増えていて一息に見えましたが、見せ場ある2着でした。
デビューからNHKマイルCまで使い詰めだったので、前走の反動が気になりますが朝日杯FS以外は崩れていないので心配はしていません。
【距離】→ 1400~1600mが守備範囲ですし、最適距離はここを勝っていますしマイルですが将来的には1400mの方が良くなるかもしれません。
【ローテーション】→ 常に安定した走りを見せてくれていますし、前走馬体に少し余裕があったので、中3週でも十分仕上がると思います。
【馬場】→ 先行して粘るタイプなので京都の方が良かったかもしれません。最後の急坂でどうなるか。
レシステンシア
ダイワメジャー×デインヒル系Lizard Island産駒です。Lizard Island(トカゲの島?)の戦績は大したものではありませんが主に6F、7FでG2で1,2着しています。ただ、母方にはSadler’s Wellsが入っており、母はアルゼンチンの2000mG1を勝っています。
【距離】→ レースぶりがハイペースで引っ張って、後続に脚を使わせる、メジャーエンブレムのようなレースぶりなので、今のところ1600mがベストというか、他の距離の好走パターンがイメージしにくいのです。
【ローテーション】↘️ 牝馬なので仕上がるかもしれませんが、ダイワメジャー産駒は叩かれた方がよく、ぶっつけは気になります。レース振りから毎回全力を出し切るタイプなので感覚が詰まるよりか良いかと思います。
【馬場】↗️ 阪神ジュベナイルFを圧勝した舞台ですから、阪神の芝は合うと思います。馬場を選ぶタイプではありません。できれば早い時計が出る馬場の方が止まりにくいと思います。
今のところ…
先週までと同じような馬場なら、レシステンシア参戦もあり、かなり時計が早くなりそうです。
そこで、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、サリオスの3強と考えていますが、個人の心情的に、ここを勝つとマイル路線を敷かれてしまいそうなので、サリオスの印を下げるつもりです。
次点はぶっつけがどうかと思うインディチャンプとレシステンシアですが、インディチャンプは消すかもしれません。レシステンシアは悩みどころですね。
ペルシアンナイトは時計が足りなくなるかもしれません。
地味なラウダシオンとタイセイビジョンが3強の一角に割り込めるかでしょうか。タイセイビジョンは厳しいかな。
今週土曜の夜にはあまり当たらなくなった予想もアップします。
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