有馬記念のポイントと予想

レース予想

【ポイントの整理】

【レースの特徴】

伝統の年末の総決算レースとして、かつての8大競争として威厳のあるレースでしたが、ジャパンカップ新設で一時JCの敗者復活戦みたいな位置付けになっていましたが、賞金も上がって、ローテーションや府中と中山の違いで棲み分けができてきたと言えます。

これだけ各競馬場が整備されてきますと、中山2500mのアンフェアとも言えるコースで行われることが残念です。

緩やかなカーブとは言え、3コーナー手前のスタート地点から4コーナーまで外枠の馬が外を回されるので明らかに不利なのです。

それだけに、枠順を決定するプロセスを公開しています。

⑮スルーセブンシーズ、⑯スターズオンアースの両牝馬有力馬の騎手の顔が失望感にあふれていましたね。

また、この時期は世代の強さについて語られる時期でもありました。ただ、近年は3歳馬の活躍が目立ち、有馬記念において議論することがナンセンスになりつつあります。

3歳の秋を越え年末になるくらいでは、馬の成長はかなり古馬に追い付いています。それでいて2kgの重量差は明らかに有利になっているのです。

もちろん3歳クラシック路線から参加が無ければ、古馬になって恐るべき成長を見せるサラキアみたいな馬もいます。2020年クロノジェネシスが勝った際は2・3着のサラキア、フィエールマンで4・5・5歳決着でした。ちなみに同年参加した3歳馬はオーソリティとバビットでした。こういう年もあります。

後は近年牝馬の活躍が目立ちますね。有力牝馬が揃って8枠ですがどうなるでしょうか。

【馬場・トラックバイアス】

中山開催4週目ですが、年明けも継続起用することから、Aコースのままです。そろそろ内側が荒れてきていますので、外目の差しが決まっても良いのですが、好位差し、中団からの差しが有利です。

土曜日は良馬場でスタート、その後も雨が降る予報はありませんので。馬場は良馬場で行われそうです。

若干時計が掛かっている程度での良馬場です。

日曜日も2勝クラスの2500mハンデ戦がありますが、土曜日のメインは3勝クラスの2500mで2:32.0が出ています。

これはエフフォーリアが勝った時のタイムですから、そこそこ早いわけです。ペースが緩まなかったことが好タイムに繋がりました。

本番は④タイトルホルダーが逃げますし、⑦アイアンバローズが絡めば緩むことはなく、2:30秒位の時計が出そうです。

【枠順・展開】

明らかに外枠不利なので8枠2頭は強制的に割引が必要。ただ内過ぎても4週目で傷んでいる内を通ら競れることは有利とは言えない。

逃げ切ったのは2017年のキタサンブラックまで遡る。

内でじっとしていた好位差しか、直線短い中山でも案外差し馬が来ている。勝ちは無理でも後方にいた馬でも、まくるかイン突きで2、3着に来ている点は見逃せない。

逃げが予想される④タイトルホルダーがキタサンブラック並みなら逃げ粘るシーンも、一昨年は死の16番枠で、昨年は不良の凱旋門帰りだった。

【まとめ】

イクイノックスが引退し、リバティアイランドは来季を見据えていますが、この2頭の次の馬たちがほぼ出てきました。

また、3世代のダービー馬が出走します。ただ、ダービー馬の有馬記念制覇はオルフェーブルまで遡ります。

4世代の実力馬たちの争いは見応えがありそうですが、無理をして出てきた馬や疲労が残っている馬も相当数いると思われ、状態・ローテーションが鍵になると見ています。

3歳馬の有利さを取り上げつつ、今年の春の活躍を重視したい。

【予想】

◎⑬タスティエーラ

距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↗

個人的に好きで応援しているサトノクラウン産駒ですが、府中では決め手不足と見てダービーで本命にできず、菊花賞ではぶっつけが気になり、やはり本命にできませんでした。

ここは中山の2500mは脚質に合うし、秋2戦目のローテ、新馬以来のムーア騎手で期待です。

菊花賞と共同通信杯は抑えすぎた結果の負けで、ここはムーア騎手で積極的な騎乗を期待するし、するでしょう。

そうすれば、ほぼ好走してきた同馬の安定感が活きると見ます。

▲④タイトルホルダー

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教→

凱旋門賞後の成績は冴えないし、こじんまりした走りになり、日経賞では得意の重馬場で圧勝した以外は冴えないレースが続いています。

オールカマーではぎりぎり2着に粘り、合いそうもない府中の2400mのJCでは5着も1・2着を除けば3着のスターズオンアースとは1馬身半差でした。

マイペースで行ける中山なら日経賞2勝があるし、過去2回の有馬記念敗戦は逃げ馬には絶対不利な大外枠で5着、昨年は不良の凱旋門賞帰りでした。

最後のレースで思い切って行って欲しい。

〇⑩ジャスティンパレス

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教↗

ディープ産駒は展開に恵まれたジェンティルドンナとサトノダイヤモンドくらいで、他の中距離G1と比べると活躍例が少ないレースです。

ただ、多くの活躍したディープ産駒が米国短中距離系との配合が多数ですが、同馬は母方が中長距離系でこのコース向きのスタミナ十分で、天皇賞春を勝ち切る決め手もこの距離ならある。基本的にディープ産駒は早熟傾向ですが、今後の成長もまだあるかもしれない。

イクイノックス相手に春秋連覇はなりませんでしたが、スピード的に2着は立派でした。秋2戦目ですし、余力があるのは強みです。

△⑮スルーセブンシーズ、①ソールオリエンス

⑮能力的にイクイノックスを抜けば日本馬では最強ぽい馬ですし、調教抜群となれば重い印をつけたいところですが枠で下げました。

①3歳馬ですがタスティエーラとはローテと調教から上り目が大きさが違うと見て3着までとしました。

【買い目】

単勝 ④

馬連 ④、⑩、⑬のボックス3点

ワイド ④-⑬の1点

3連複 ⑬-④、⑩-①、④、⑩、⑮の5点

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