チューリップ賞
【レースの特徴】
距離・コースが本番桜花賞と同じで、しかも、現代ではではそれでも間隔は短めですが、本番まで中4週あるということで、多くの有力馬が出走してきています。
ただ、ここ10年レースの勝馬からオークス馬は出ているものの、桜花賞馬は多くはなく、ハープスターを輩出しています。本番が良馬場だったらソールスターリンが勝っていたかもしれませんし、本番ハナ差負けでしたがシンハライトもいますね。
本番を見据えて、阪神JFを勝ち負けした桜花賞有力馬はここは8分以上には仕上げませんし、賞金が足りない陣営は仕上げてくることで、若干の番狂わせは起きることがありますが、基本的には実績通りに収まるケースが多い。
5番人気以下の馬券対象馬は19年ノーブルスコア、17年ミスパンテールと差し馬ですね。
【有力馬】
サークルオブライフ
アルテミスSから阪神JFを連覇して牝馬路線王道を行っています。
エピファネイア産駒で母父がアドマイヤジャパンですから、マイラーではありませんので、桜花賞を勝つと牝馬3冠が現実的になりそうです。
牝系はタイキシャトルにStorm Catなので、マイルでも強い競馬ができるスピードはここから来ています。
ビワハイジの血が入っているのが良いですね。サンデーの18.75%と大物感が漂ってはいます。
本番を見据えて、ミルコが追いすぎないことですね。
ウォーターナビレラ
新種牡馬シルバーステートに重賞勝ちをもたらしています。シルバーステートは距離伸びて良さそうなのですが、早くから産駒が活躍しています。
母父は距離万能キングヘイローで祖母の父はマヤノトップガンで、こちらも距離伸びて良さそうです。
先行力がありますので、ここも先行して直線先頭に経つ場面がありそうです。
後傾ラップになれば、チャンスがありそうです。
ナミュール
阪神JFでは17番枠から大きく出遅れて、仕方なく当時伸びない内に入れて伸びてきましたが4着でした。
スタートに難があるので、ここも程度の差はあれ出遅れ気味でしょう。
もっと気になる点は、前走馬体を10㎏減らしている点です。中間太らせていると思いますが、再度輸送して、更に本番でもう一度輸送に耐えられるかです。
武史君に乗り替わりますが、ここは権利取りたいところですが、直線だけの勝負でしょう。
シークルーズ
関西馬なのに、新馬府中マイルで勝利、阪神JFは惨敗ですが、再度府中で大外一気を決めています。
血統的にはマイルが悪いわけないのですが、馬体から軽い馬場の1400mがベストなのかもしれません。
再度阪神マイルに挑戦しますが、こちらも馬体重減に不安があるので、直線勝負でしょうか。
ステルナティーア
ステルヴィオの全妹と言うことで、前走の阪神JFでも期待されましたが7着でした。
3コーナーでの不利が響いたことで、終始馬群の中にいて厳しい競馬でした。
前走輸送で減らした馬体を戻すための努力と調教の負荷は背反状態にありますから、本番を含めて長距離輸送が気になります。
まともなら、祐一君で有力なのですが、…。
ルージュスティリア
血統からの穴馬は中距離系のラリュエルよりも、ディープインパクト×Storm Catのニックス配合で、祖母の父もNashwanでスピードと底力のバランスがマイル向きにとれています。
2戦目ですが新馬ではスターズオンアースを退けていますので能力の裏付けもあります。
【今のところ】
ナミュール、シークルーズ、ステルナティーアやラリュエルなど馬体重が気になる馬が多い点が気になります。
特にナミュールとステルナティーアは関東馬で心配が残ります。関東馬は輸送弱いなあ。
一方で、サークルオブライフは馬体の心配はないのですが、もう無敗ではないので、ここも気楽に叩いて、本番2戦でしょうか。
ウォーターナビレラはマイルでの決め手に欠けるタイプなので、展開が鍵でその点豊君ならです。
今年は出遅れ癖がある強いハービンジャー牝馬が2頭、プレサージュリフトが先に重賞を制覇しています。
ナミュールも続きたいところですが、スタートよりもやはり馬体重が気になります。
シークルーズも馬体減が気になるのですが、今回は遠征ではないので、モーリス×ベストクルーズ(父クロフネ)は阪神JF惨敗しましたが、阪神合いそうに見えます。
それならルージュスティリアの血統に期待したいとも思っています。
オーシャンステークス
【レースの特徴】
高松宮記念に向けて東のトライアル的な位置づけのレースですが、こちらも本番への結びつきはなく、モズスーパーフレアが2019年に勝って、2020年の高松宮記念に勝っています。
デトロイトテソーロ、ビアンフェ、ファストフォースと逃げ馬が多く、また、人気の一角は追い込み一辺倒のナランフラグですから、その中間にいる馬たちに注目すべきでしょう。
【有力馬】
ビアンフェ
天敵モズスーパーフレアが引退して、天下が来たと思ったら、前走は惨敗でした。
気を取り直して今回ですが、モズスーパーフレアと同じSpeightstown産駒デトロイトテソーロが台頭してきました。
逃げないとレースにならないので、行くでしょうが昨年は3着でした。今年は絡まれそうです。
ジャンダルム
能力の高さはあるものの、出遅れ癖から負けている間に調子を崩してしまいました。
もう年齢的に復活は難しいと思いますが昨年の春雷Sの勝ち方が圧巻だったので、同じようなレースができれば勝ち負けでしょう。
同世代のダイアトニックに続きたいところでしょう。
荻野君に重賞をもたらすか。
スマートクラージュ
ディープ産駒ですが母父は距離万能キングヘイロー、祖母の父はミスプロ系で更に母方は短中距離で差し脚を明かす一族であるマーブルトウショウの一族です。
前2走の勝ち方が良く、手替わりが気になりますが、本番よりもここらあたりが合いそうです。
ビオグラフィー
ロードカナロア産駒で、牝系は日本の地味な系統です。前走54㎏同士でデトロイトテソーロを競り落としています。
同斤で相手強化は厳しいでしょうか。
デトロイトテソーロ
そのデトロイトテソーロはビアンフェの天敵だったモズスーパーフレアと同じSpeightstown産駒でやはりテンのスピードがあり、勝ち切るパターンは逃げのみとはっきりしています。
ミスプロ系種牡馬ですから致し方ないのですが、ビアンフェとの兼ね合いが鍵になります。
ファストフォース
ロードカナロア×サクラバクシンオーとスピード特化型の血統通り、小倉でレコードを出していますし、その後も逃げて好走はあります。
ここは同競馬が多く、早ければ番手からもレースができることから無理はしないでしょう。そうなると良くて2着でしょうね。
ナランフラグ
個性的な馬は好きなのですが、いかんせん血統がゴールドアリュ-ル×ブライアンズタイムです。これでも小柄な牝馬であればスプリントで活躍は可能かと思いますが、2週目の中山で届くかです。
【今のところ】
人気が両極端の脚質に集まりそうなので、それなら好位から行ける馬に脈がありそうです。
連勝中スマートクラージュか地力のあるジャンダルムあたりが有力でしょうか。
逃げ馬は行ききれた馬だけが残る可能性はあります。後はナランフラグが届くかですが、中山がどうでしょうか。
弥生賞
【レースの特徴】
かつては皐月賞よりもダービーと結びつきが強かったのですが、近年では2016年マカヒキが皐月賞2着後ダービーを制しています。(まだ走ってますね)
昨年の勝馬タイトルホルダーは皐月賞2着後、菊花賞を制していますね。
一昨年サトノフラッグは菊花賞3着でした。
現代でもそこそこ、クラシックとの関連性があるレースと言えます。
直近のクラシックである皐月賞は近年、暮れのG1からの直行か共同通信杯経由がトレンドになっています。
今年は朝日杯GS馬ドウデュースが参戦してきましたので、様相が違うかもしれません。ドウデュースが注目されるレースです。
【有力馬】
ドウデュース
ハーツクライ×短中距離系がハーツのトレンドになっています。
共同通信杯馬ダノンベルーガはハーツ×インテント系ですが、こちらはボールドリーズン系Vindicationとなっています。
祖母がミスプロ系Gone Westなので、一本調子の傾向がありますので、コーナー4回のコースでは、新馬戦同様にマクリ競馬がいいでしょうね。
無敗ではないですし、8分の出来で負けても想定内でしょう。
ラーグルフ
ホープフルSでは、まさかの+14㎏だったので、厳しいと見ましたが、何とかイン突きで3着しました。
実績から、ここなら勝ち負けしたいところです。
芙蓉Sでも勝っていますので、中山2000mを得意にしています。
モーリス×ファルブラヴで、Sadler’s wells=Fairy Kingの18.75%と少し重い血統ですが、モーリスはマイラーでしたので、仕上がればそれなりのスピードを備えていますが、基本はパワー型中距離馬です。
マテンロウレオ
ハーツクライ産駒ですが、こちらは母父Roberto系ブライアンズタイム産駒です。
この構成は、現在の軽い馬場、特にダービー時期の府中では重い血統です。春先の時計が掛かる馬場なら着があるかでしょう。
リューベック
父ハービンジャー×母ライツェント(BMSスペシャルウィーク)は名牝ディアドラの全弟になります。
逃げて2勝していますが、ここはメイショウゲキリンがいますので番手からの競馬になりそうです。
真価が問われます。
アスクビクターモア
ディープインパクト×Rainbow Quest産駒で、祖母もNight Shift×Robertoと重めです。
なので、ディープ産駒でも府中でドウデュースに切れ負けしています。従いまして現状中山の2000mはベストの舞台でしょう。
中山の田辺君で怖い1頭です。
ロジハービン
父ハービンジャー×BMSジャングルポケットとこちらもやや重めです。牝系が軽いので中山の芝が合っています。
前走はまくって2着でしたが、ミルコに替わって更に良さそうです。
【今のところ】
ドウデュース中心かと思いますが、ここはコーナー4回のコースでの反応を見るレースでしょう。まだ無敗なので、出来れば通過したいところです。無理せず、中団からまくる競馬でしょうか。
メイショウゲキリンの逃げにボーンディスウエイとリューベックが続く展開で、早くはならなそうです。
リューベックに注目しています。札幌2歳Sでは出遅れて、先行しながら直線で詰まっって凡走し、4か月あけて、やや重めながら逃げ切りました。ハービンジャー産駒は叩かれて良くなる馬が多いのでここは本命です。
マテンロウレオならアスクビクターモアとラーグルフを上にしたいと思っています。
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