宝塚記念のポイントと予想

レース予想

【ポイントの整理】

【レースの特徴】

かつては残念天皇賞みたいな位置付けでしたが、グレード制の導入で前半のグランプリと位置付けられています。

宝塚記念も有馬記念もいわゆる非根幹距離で有馬記念はトリッキーなスタート地点からのレースです。何とかならないでしょうか。阪神なら2400m、中山なら2200mのいずれも外回りの方がフェアに思えるのですが。

季節的なものもあり、梅雨時で、気温も上がり冬馬にとっては厳しい季節です。と言うのもトゥザグローリーだったか、もう目が充血して殺気立った雰囲気で2年連続2桁着順で翌年以降は参戦しませんでしたね。

一方で、芦毛のクロノジェネシスが連覇と、季節性的にも時計の掛かる馬場も彼女には良かったと言えるでしょう。

【馬場・トラックバイアス】

先週のマーメイドステークスは3頭が競り合う暴走ペースで5F57.3-61.2の前傾ペースで、前と後ろが入れ替わるレースでした。

それでも、1~3着馬の上りは36秒台でした。

小回りで内回りは上りタイムは少し掛かるので、直線に入る前にはある程度の位置にいる必要があります。

ただ、さすがに春先の内中しか伸びない状況から、中~外にシフトしているように見えます。

時計はペース次第ですが、流れれば2:10秒前後で、平均ペースで2:11秒前後でしょう。

コース的に早い時点からのスパート合戦になるので、上りは掛かりそうです。

【ローテーション】

連覇したクロノジェネシスは1勝目が大阪杯から、2勝目がドバイシーマクラシックからでした。

昨年のタイトルホルダーが天皇賞からと、リスグラシューのように香港のQE2Cを含めた海外組と国内G1組が主流になります。

後は最終チケット的なレースである鳴尾記念(ラブリーデイ)、目黒記念(マリアライト)が勝っています。このローテだと勝ち負けしている必要があります。

【枠順・展開】

かつて、何故か8枠最強だったのですが、ここ2年、春先の阪神が余りにも内有利で、この時期になってようやく内外あまり利不利が無くなってきたせいで、5枠以内が来ています。

今年も同じ傾向にあると思います。

ただ、あまり内枠すぎるとどうかと見ます。

逃げるのは逃げてなんぼの⑮ユニコーンライオンで、内を見ながら行くでしょう。

⑫アスクビクターモアと大外⑰ドゥラエレーデが番手でしょう。

他には前走ドバイシーマクラシックを逃げ切っている⑤イクイノックスはここは行く構えを見せてもあまり内過ぎない進路をまず確保するべく前目に行きそうです。

⑨ジャスティンパレス、⑩ディープボンドはこの距離での追走力によりますが、3列目になりそうです。

平均ペースで進み、3コーナーからのロンスパ合戦になりそうです。

後方待機の馬たちには脚を使わされてしまうし、馬場も切れる脚を許さないことから厳しいと見ます。

【まとめ】

先行勢、3列目7、8番手までで行けて、4角先頭に並ぶような馬か、先行馬に注目します。

一昨年の2着とは言えユニコーンライオンの能力は落ちている上に、ドゥラエレーデやアスクビクターモアにマークされる展開で厳しいと見ます。

一方で、後方からの差しも、ロンスパで脚を使わされしまうので、厳しく思います。強いて言えば、ジェラルディーナの方がヴェラアズールよりも小回り向きでしょう。

【予想】

◎⑤イクイノックス

距離◎ コース〇 騎手◎ 調教→

国際G1をほぼ馬なりで圧勝したことから、疲労もそれほどなかったと思います。

これまでもゆったりしたローテで使われており、2歳時から半期で2走をここまで守っていますので心配に及びません。

今後もまだ成長が見込める牝系で、父も古馬になって心肺機能が高まったことからまだ成長途上と見ています。

このくらいの距離であれば取りこぼすことも考え難く、本命です。

▲⑨ジャスティンパレス

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教↗

ディープ産駒は古馬になっても馬体重の変化が少ない馬が多いのですが、同馬の馬体は成長しています。成長した馬の中での好例はグランアレグリア。

こちらも成長していますので、絶好の挑戦舞台かもしれません。

サメカツ君はイクイノックスマークで末脚勝負に持ち込むでしょう。

〇④ボッケリーニ

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教→

全兄ラブリーデイは同じく鳴尾記念勝利から宝塚記念も制しています。

兄はその5歳の年、何と10戦もして6歳以降勝ちはありませんでした。

ボッケリーニは5歳時は今一つG3でくすぶっていましたが、6歳以降、G1では全くですが、G2で1.2.1.0と安定していて、前走G3で勝ちました。

兄よりも成長は遅く、勝ちみに遅い点はありますが、距離は持ちます。上りで早い脚が使えないので、日本のG1の中で最も好走の可能性がありそうなのはこのレースだと思います。

混戦になればしぶとさは一番で、2、3着ならあってもおかしくありません。

☆⑰ドゥラエレーデ

距離〇 コース〇 騎手△ 調教↗

勝ったホープフルSも時計的には見るべくも無く、UAEダービー2着がどれほどのものかも評価が難しいところです。

番手からしぶといレースをすることだけは確かなので、17番枠だったダービーは厳しかったでしょう。

ここも大外枠で厳しいのですが、2枠内にユニコーンライオンがいて、1コーナーまでの距離が長いので、ついて行けば良いので乗り方は難しくないでしょう。

あとは53㎏でどこまで粘れるかでしょう。叔父にサトノダイアモンドがいて、母父オルフェーブルなので外枠は逆に歓迎でしょう。

△⑫アスクビクターモア

いきなり復活は厳しいとは思いますが、厳しい競馬だった菊花賞から休み明け3戦目で変わり身があれば3着は十分です。

これで終わるような馬ではないと思いますので、秋に向けて見せ場を作って欲しい。

差し追い込みは厳しいと見てジェラルディーナ、ヴェルアズールは思い切って消しました。

【買い目】

馬連 ⑤-④、⑨、⑰の3点

ワイド ④-⑤、⑰の2点

3連単 ⑤→④、⑨、⑰→④、⑨、⑫、⑰の9点

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