【レース及びコースの特徴、時計など】
- 春の高松宮記念と秋の当レースがスプリンターG1で、スプリンターの目標になるレース。
- 勝ち負けした馬は、マイルのマイルチャンピオンに行くか、暮れの阪神カップ、香港になる。
- 勝馬の前走はセントウルS組が圧倒的に多く、次に安田記念からの直行となっている。CBC賞、キーンランドカップからもあり。
- 外回りのトラックバイアスはかなり強く、内を上手く立ち回った馬が有利で、昨年の当レースも先週のオールカマーからも明らか。ただ、外枠でも逃げ・先行すれば話は別で、勝ち負けになっているケースがある。
- 土曜日の2勝クラスで33.4-34.3=1:07.7が出ています。雨は降る予報ではありませんので、1:07秒を切る決着になりそうです。そうなると走れる馬が限られてきます。
【人気3頭の血統概要】
シュネルマイスター
シュネルマイスターの父Kingmanは欧州のマイラーになります。
Kingmanの父は欧州のスプリント血統であるDanzig系Invincible Spiritで、母父がミスプロ系ですが、祖母の父がダンシングブレーヴ、母父がMill Reefととても重厚な血が流れていることからマイラーになったと見ています。
しかも、シュネルマイスターの母はドイツのオークス馬(距離2200m)で、父サドラー系でもあり、やはり重厚です。
この牝系を見る限り、父がマイラーでも高速のスプリントは不向きと見ます。
ナムラクレア、メイケイエール
両馬はミッキーアイル産駒です。ミッキーアイル産駒のG1での活躍はこれからで、代表産駒はこの2頭で、次に賞金を稼いでいるのはデュアリスト、ウイリアムバローズとダート馬ですし、まだこれからの種牡馬なので、スプリントG1戦績はこれからでしょう。
今年春の牝馬クラシックではナムラクレアだけでなくピンハイも活躍していましたね。
ミッキーアイルはマイルG1を2勝し、スプリントG1では2着が2回あります。スプリントG1の種牡馬としては牝系により適していると言えるでしょう。
それでは、2頭の牝系を含めて見ていきましょう。
メイケイエールの母父はデインヒル系ながらKジョージ6世&QエリザベスSの勝馬ハービンジャーです。そこに、白毛のシラユキヒメ一族でもある母シロインジャーの配合です。
母も白毛ですが産駒は鹿毛でメイケイエールも鹿毛です。
気性の難しさはこの一族について回り、ソダシも難しいところを見せ始めてますね。
シラユキヒメ一族はダートで活躍する馬が多い血統でも知られていますが、母父ハービンジャーからも血統的にはマイラーです。やはり気性からスプリントも走ると見るところですが、すでに1200mの重賞3勝しています。G1成績は4、5着ですが、池添君が完全に掌握し、前走の時計と内容からも今度こその意気込みでしょう。
ナムラクレアは母父Storm Catです。父ミッキーアイルはディープ産駒ですから、一代挟んで黄金配合となっています。有効なんですね。
祖母の父はKris S.と底力方ですが、母はミスプロの直仔ということで、主流のスピード中心に底力も配した、スプリンターとして良くできた配合と言えます。
血統面での適性はナムラクレア>メイケイエール>シュネルマイスターと見ています。
【予想】
◎⑨ナムラクレア
最も距離が合いそうなのはこの馬です。
勝ちみの遅い観はありますが、この距離では3.0.1.0と素晴らしい実績ですし、前走は外枠から上手くさばけず、直線右往左往してのもので悲観するものではありません。
今回は9番枠で前走より前にいけるでしょうし、53㎏でもあり抜け出せると見ました。
▲①ジャンダルム
先週から内枠有利が続いていて、一時ゲートに問題があったが近走落ち着いているこの馬に魅力があります。
前走は休み明け、58㎏、17番枠とマイナス要素が重なったための惨敗で、中間7歳になりますが、好調時・好時計を連発しています。
また、1枠2番は最内テイエムスパーダについて行けば内の好位というこのレースに絶好のポジションが取れる有利さがあります。
枠順の有利さと荻野君とのコンビが相性良いので期待します。
〇⑬メイケイエール
ナムラクレアを上に見ましたので、メイケイエールは2着候補筆頭とします。
池添君とのコンビで抜群の結果を出していますし、好きな馬でもありますので勝たれたら拍手を送りたいと思います。
☆①テイエムスパーダ
NHK2着でG1勝ちのない父、朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)を勝ち、6歳になって本格化し、安田記念でG1を制し、両スプリントG1で2着した母父は晩成型でもありました。
血統構成は地味と言えるでしょう。
ただ、スピードの絶対値がありますので、枠順込みで評価します。
馬格もありますので、案外長く走れるかもしれません。
–
ファストフォースのスピード、トゥラヴェスーラのイン差しも不気味ですが状態と外目の枠に入ってことで軽視しました。
シュネルマイスターと同様、時計は足りているとはいえヴェントヴォーチェとタイセイビジョンはタートルボール産駒を良馬場のスプリントG1で買うことは抵抗があり無印としました。
【買い目】
馬連 ⑨-①、②、⑬の3点
3連複 ①、②、⑨、⑬のボックス4点
3連単 ⑨→①、②、⑬→①、②、⑬の6点
コメント