セントウルステークスを展望します

レース展望

セントウルはCentaur=ケンタウロスだそうです。

今年は中京開催なので過去の結果は意味がありませんので省略します。

中京競馬場で行われますが、中京で行われる1200mのレースと言えば高松宮記念とCBC賞ですが、どちらも開催時期が雨期なので、余り高速決着というイメージはありません。ただ、時に驚くような時計が出る時期もあり。秋の開幕週ならイメージと違う高速馬場になる可能性が高いと思います。

ただ、天気は下り坂になりそうです。

各馬診断

クライムメジャー

ダイワメジャー産駒でBMSがトニービンです。長く活躍できるマイラーです。兄のサトノノブレスはG1には手が届きませんでしたが中距離で長く活躍しましたし、中京を得意としていました。

前走の4着は、あわやと思わせましたが、ハイペースで上り時計のかかるレースで、内を突いてのものでした。距離が短すぎるのではないかと思います。

クリノガウディー

スクリーンヒーロー産駒でBMSがHalo系Devil’s Bag産駒のディアブロです。更に祖母の父はメジロライアンでとてもスプリンターとは言えません。ただ、マイル適性があると血統からうかがえます。

高松宮記念の好走は勝ち時計が1:08.7と掛かったせいだと思います。ここも雨が降らない限り厳しいのではないでしょうか。

シヴァージ

父First SamuraiはNorthern Dancer系のスピード血統Giant’s Causeway産駒で母父がDixieland Bandででどちらかというと成長が遅く長めの距離が合っています。併せてマイラー、中距離?という感じですね。

母父はIndian Charlieでダートは余り走らないCaro系ですが産駒はダートのマイル以下を得意としていますし、更に母方がミスプロ系なので、更にスピードを後押ししています。

戦績から見ても芝では時計がかかる重馬場か洋芝でしか活躍できないと思います。本質的にはダートの方が合うように思えます。北九州短距離Sは鮮やかでしたが、勝ちタイムは1:10.0です。この時計までかからないと用無しと言うことになります。

タイセイアベニール

血統論の弱いところでしょうか、こういう例外が産まれます。

父ベーカバドはダンチヒ系Cape Cross産駒ですがその父はGreen Desertでダンチヒとステイヤーを多く輩出したSir Ivorでスピードにもスタミナにもよりそうな系統ですし、中距離向きの評価をしています。

しかも、BMSはRoberto系ブライアンズタイムで、更には母父はサンデーサイレンス系でも長距離向きのダンスインザダークです。

1400m得意のステイヤー血統というのは珍しくないのですが、この馬は1400mも走らず、芝の1200mにのみ良績があるのです。

京都のオープン特別鞍馬Sの勝ち方は鮮やかでしたし、勝ちタイムも1:07.7と水準ですし、上りが32.6でした。これだけ見ると中京でも勝ってますし、有力馬に上げざるを得ません。

ダノンスマッシュ

ロードカナロア産駒で母方もダンチヒ系ハードスパンで更に母方がRoberto系Kris Sでスピードに底力を与えています。なので1400mもいけるのだと思います。

本番のスプリントG1では4、3、10着と一息ですが、その前哨戦では3戦3勝です。ここでも別定で1kg背負わされていますが、一番手でしょう。

唯一の弱点は重馬場ですが、それも高松宮記念の10着だけで、重馬場の最内枠であったことを考えると、まだわかりません。

トゥラヴェスーラ

ドリームジャーニー産駒でスプリンター?と思ってしまいます。BMSはアドマイヤコジーンで更に母方がミスプロ系Woodmanとスピード系なので、もう少しあわせる種牡馬はあるだろうと思います。

ビアンフェ

なんと2頭の兄エントシャイデン、アフランシールが京成杯AHに出走予定です。兄弟3頭が同じ週の、それも重賞に出走するなんてこれまであったでしょうか。

ビアンフェの毛色は鹿毛ですが、レースぶりは母方の更に母方のを受け継いでいて、一本調子でこれまでのところ逃げられないと負けています。

ここではラブカンプーとの兼ね合いが鍵になります。行ききれれば有力です。

レースとは関係ありませんが増え続ける馬体重はどこまで増えるんでしょうか?休養明けでもありますので興味があります。

ミスターメロディ

父Scat DaddyはヨハネスブルクにMr. Prospectorで快速血統と言っても良いと思います。母方は無難な中距離系で、勝ち鞍は1200~1400mです。

着順にむらがあるのが気になるところですが、昨年の高松宮記念の勝馬です。ダノンスマッシュと違い、前哨戦は去年のこのレースを含めて着外で、本番のスプリントG1は勝ち、4着と着順をあげるタイプのようです。

本番へ中2週と忙しいのでここは傾向通りなら、高い評価はできません。

ラブカンプー

スピードを求めて2 プリンスリーギフト-テスコボーイ系」で述べたようにこのサイアーラインの最後の重賞勝ち馬になるかもしれません。

一昨年、このレースとスプリンターズSを共に2着しましたが、その後はほぼ二桁着順が1年以上続いていましたが、突然3走前にCBC賞を快勝しました。ただ、その後も二桁着順が続いています。

CBC賞では何が起きたのか?

①斎藤アラタ君が合った、②競られることなく逃げられた、③稍重馬場があった。

多分全て揃ったときに、スイッチが入るのかと思います。今回②はビアンフェがいるので難しく、③はまだわかりませんが厳しいかなと思います。

今のところ…

ダノンスマッシュで固いかなと思います。ビアンフェがラブカンプーを振り切って1頭で行ければどこまで粘れるか。

差す方では、血統的にはスプリンターとは思えないけど、実績からタイセイアベニールかなと思っています。

時計が掛からないと難しい馬が多いので、この記事で取り上げられなかった馬の中にも伏兵がいるかも知れません。

では。

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