札幌記念2020を展望します

レース展望

古くはダートで行われていた重賞ですが、芝になり、洋芝になり現在に至っています。

まだ、ダート戦だった1967年皐月賞馬トウショウボーイとダービー馬クライムカイザーが秋の菊花賞を目指して出走しましたがレアなケースですね。あっ、ハープスターが3歳時に出てきてゴールドシップを負かしてましたね。

以下この10年の結果です。

馬場勝馬タイム通過ペース母父
2019ブラストワンピース2:00.19-9-9-859.9-60.2ハービンジャーキングカメハメハ
2018サングレーザー2:01.17-7-7-959.1-62.0ディープインパクトDeputy Minister
2017サクラアンプルール2:00.46-7-6-660.7-59.7キングカメハメハサンデーサイレンス
2016ネオリアリズム2:01.71-1-1-159.9-61.8ネオユニヴァースMeadowlake
2015ディサイファ1:59.02-3-2-258.9-60.1ディープインパクトDubai Millennium
2014ハープスター1:59.113-13-9-458.4-60.7ディープインパクトファルブラヴ
2013トウケイヘイロー2:06.51-1-1-161.7-64.8ゴールドヘイローミルジョージ
2012フミノマージン1:58.712-11-12-759.5-59.2マンハッタンカフェDixieland Band
2011トーセンジョーダン2:00.43-4-3-260.4-60.0ジャングルポケットノーザンテースト
2010アーネストリー1:59.43-3-3-259.3-60.1グラスワンダートニービン

時計は田んぼのような馬場だった2013年を除けば、稍重で2:01秒台で良馬場で2:00前後になりそうですが、週末は晴れそうです。ただ、今年はここまで雨がかなり降っていたので、2014年のような速いタイムは出そうになく2:00台でしょうか。

洋芝でやや時計がかかる馬場を得意にしている馬がいればとは思いますが、皆上手そうです。

ノームコアは2000mでも実績がありますが、このところマイルばかりなので突然の距離延長が気になります。逆に札幌2600mで圧勝したポンデザールは3F短縮・相手強化でどうなるかがポイントになります。

オルフェーブル産駒でパワーもあり、坂もある阪神で良績をあげていて、距離も問題ない上に、このメンバーでは明らかに格が上のラッキーライラックが中心のレースになります。昨今はレース間隔をあけて出走させるので、このまま天皇賞でしょうか。目一杯の出来ではないかと思いますがここなら中心視せざるを得ないでしょう。

昨年の札幌2歳Sの勝ち馬ブラックホールはゴールドシップ産駒で洋芝向きです。馬体が420㎏前後と小柄なので54㎏は面白いと思います。ダービーは7着でしたが上位2頭とは離れましたが、3着とは差がなかった点は評価すべきでしょう。

ポンデザールはサトノクラウンの弟でハーツクライ産駒です。洋芝はもってこいです。洋芝なら2000m位の方が良いと思われるだけに注目しています。

父ジャスタウエイ同様に覚醒したのか気になるアドマイヤラクティの年が離れた弟アドマイヤジャスタと、良血ローエングリン産駒で母系のしっかりしているトーセンスーリヤにも注目です。

最後に、どこの国でもダービー馬が大切に扱われるのは当然です。その世代の頂点に立ったのですから早々に種牡馬とするべきです。「ダービー馬はダービー馬から」なのです。マカヒキはダービー後フランスでニエル賞に勝ちましたが、その後ほぼ4年勝ちがありません。唯一2着に入ったのは2年前のこのレースですが大事にして欲しい。日本のダービー馬の価値を下げないで。

コメント