桜花賞を展望します

レース展望

今年の牝馬は例年に比べて個性揃いで、買いたい馬が目白押しです。

メイケイエールや間に合いませんでしたけどリフレイムと言った癖馬。

いつも正攻法で真面目に走って、常に先頭でゴールするソダシは何と白毛馬です。

実はソダシとメイケイエールは近親でシラユキヒメの子孫になりますが、タイプが違いすぎて、この点も面白いところです。

他に兄姉や母が走っていた馬が多くいて、こちらも興味深いです。

正直馬券は当たる気がしませんが、馬券も種類があるので考えてみたいと思います。

各馬診断

アールドヴィーヴル

【血統】 キングカメハメハ×ディープインパクト産駒です。

昨年フローラステークス3着のフアナの異父妹になります。

祖母スカーレットからはアドミラブル、エスポワールが出ていて、キングカメハメハは母系の特徴を活かすので、牝系の影響が色濃い血統になりますので、ディープインパクトの切れとグレースアドマイヤ系の底力を秘めていることが想像できます。

【距離・コース】 新馬京都マイルの重馬場でとても届きそうにない位置から追い込み勝ちでした。前走もすごい末脚でした。マイルもこなしますがもう少し長い距離の方が合うかと思います。

とは言え、阪神の外回りも直線が長いのでレースはしやすいと思います。

【ローテ】⇘ 4か月あけての出走で輸送があったにせよ、18㎏減は大いに気になります。中7週でどこまで戻るかでしょうが、できればオークス直行が良かったと思います。

【短評】 新馬の末脚を見れば相当な能力を持っていると思いますが、馬体が小さく、前走の馬体減を見る限り、センシティブな馬なのでしょうね。

オークスへ直行するのが良いと思いますが、7週でどこまで回復できるかです。

ただ、ミルコは乗れていないので気にはなります。

アカイトリノムスメ

【血統】 ディープインパクト×キングカメハメハ産駒です。

母は3冠馬アパパネです。

名牝だからと言って強い馬が馬が誕生するわけでもないのが難しいところです。

アパパネ、ウオッカ、タニノスカーレットと、産駒にGレース勝利が無かったのですが、この馬が初のGレースを前走で勝利しました。

母の偉業はともかく、血統だけを見れば、マイル向きのスピード系で切れそうな脚を持っているとなります。

【距離・コース】 府中のマイルで3連勝。前走も出遅れ気味に出て差し切りました。

西への輸送が初めてですが、その点は気になります。

【ローテ】 前走から7週あけていますので特に問題はないでしょう。

【短評】スタートに難がありますが府中マイルで3連勝中です。武史君に再度乗り替わりますが勝っているので特に問題はありませんが…。です。

今一つ、スケール感を感じませんが、勝ち続けることは強いことでもあるので悩むところです。

エリザベスタワー

【血統】Kingman(Danzig系)×Doyen(Sadler’s Wells系)産駒です。

父KingmanはスプリンターInvincible Spiritの仔ですが、実績はマイラーでした。

母はドイツのオークス馬で、母父DoyenはKジョージ六世&QエリザベスSの勝馬です。

弥生賞2着のシュネルマイスターも同じ父で母方も似たような血統構成で、こちらはマイル路線に行くようですが、 Sadler’s Wells の影響で距離はマイルよりも持つと思います。

【ローテ】 中4週ですが、特に問題はなく、前走時の1週前追い切りが破格なので、同じような時計が出るようなら万全ではないでしょうか。

【短評】 出遅れが続いていましたが、前走は川田君のエスコートで前目につける展開から、インからメイケイエールとの叩き合いに持ち込み同着でした。

再度川田君が乗りますので、キャリアを積んで、前走以上のレースができるかも知れません。

ククナ

【血統】 キングカメハメハ×ディープインパクト産駒です。

母は桜花賞2着、オークス3着のクルミナルです。

桜花賞は残念な2着、オークスはやはり距離が少し長かったかなと思います。

父がキングカメハメハになりましたが、母同様の末脚を活かす馬です。

【距離・コース】 府中のマイルではアルテミスで、不利が重なりながらも2着したこともあり、実績・脚質からもマイルは合っていますが、もう少し距離が合った方が良いのかもしれません。でも、2400mという血統でもないのですが…。

【ローテ】↘︎ 450㎏前後と、どちらかというと小柄な馬で中4週、中7週での出走は予定外だったと思います。前々走2着を確保して、桜花賞へ直行したかったのだと思います。

【短評】 過去3戦で本命にしましたが2、4、3着と期待外れな結果となりました。ちょっと能力を買いかぶり過ぎていたのかもしれません。

サトノレイナス

ディープインパクト×Not for Sale (Caro系) 産駒です。

サトノフラッグの全妹になります。また、同じような配合にダノンファンタジーがいて、このレースに合っているのかもしれません。

サトノフラッグの妹ですが、こちらは血統通りマイラーに出ており、父母の良さを引き継いでいます。こちらの方が活躍できるのではないでしょうか。

【距離・コース】兄は2000m級のレースで好走していますが、血統的にはNot for Saleは短距離・マイラーですのでマイル向きです。これまでマイル3戦のキャリアがここでも生きるでしょう。

【ローテ】 ゆったりとしたローテで現代では好感が持てます。

【短評】 新馬-500万を連勝して臨んだ前走阪神JFではソダシとのゴール前の叩き合いでハナ差まで来ています。今回もルメール騎手がのるのいいですね。前走も好騎乗で一杯一杯ですが、この期間での成長があれば再度好勝負でしょう。

シゲルピンクルビー

【血統】モーリス×High Chaparral(Sadler’s Wells系)産駒です。

姉はシゲルピンクダイヤで、父がダイワメジャーからモーリスに替わっています。

ただ、母父 High Chaparral は愛・英のダービーに勝ち、BCターフを連破した中長距離馬です。ただ、更に母側はややスピードよりです。

【距離・コース】 初戦で出遅れながらも差し切り勝ちした新馬と前走が1400mでしたが、マイル以上が合っていると思います。

将来的には2000m前後が良いのではないかと思っています。

【ローテ】 阪神JFが中3週で無理がありました。3か月あけて馬体つくりをし直して完勝でした。再び中3週になりますが、キャリアが増えましたので、対応できるかもしれません。

【短評】 前走除外になる可能性もあったので運の良さを感じます。ドラゴン和田の騎乗にも引き続き期待します。

前走単複等当てさせてもらったので、私情が挟まっちゃうんですよね。

ソダシ

【血統】 クロフネ×キングカメハメハ産駒です。

母ブチコはダートの1800mを4勝しましたが、この一族自体ダートの1800m前後を得意にしています。

基本的にクロフネ、キングカメハメハともに、ダートでも芝でも適応できる血統構成ですが、一族の実績はダートよりでした。

芝のスピードと決め手に欠ける部分があり、ソダシも比較的パワーが必要で決め手を必要としない、洋芝の札幌を選択したことが正解でした。

合わないと見ていた府中のマイルも、恵まれた部分はあるものの、完勝し、芝の適性を示しました。

【距離・コース】 マイルにおける決め手に対する不安がありましたが、前走のように、中団前目からも抜け出しが決まる可能性はあります。阪神連続開催により、時計が掛かる馬場になることは、地力型先行馬としてプラスに働くでしょう。

【ローテ】 タフな血統なので7月からの半年間で4戦は悪くありません。札幌2歳Sがタフな競馬だったので、その後が心配されましたが杞憂に終わりました。桜花賞-オークスという王道ローテで臨みます。

【短評】北海道デビューはこの一族としては当然ですが能力で札幌2歳Sも制しました。前々走府中のマイルはソダシにとって決め手が求められる合わない条件でしたが、スローに流れ、奇麗な勝ち方でした。前走は混戦でしたがゴール前きっちり勝っていました。

毛色からもスター性があり、いつも一生懸命走り、能力はもちろん、連続開催で時計が掛かり気味の馬場になることが約束されており、運の強さを感じさせます。

メイケイエール

ミッキーアイル✖️ハービンジャー産駒です。

毛色は父方の鹿毛ですが、母シロインジャーはシラユキヒメの孫で、ブチコーソダシとは近親となります。

また、サンデーサイレンスの血量が18.75%になっています。この奇跡の血量18.75%は、今後いろんな形で増えていきそうです。

とにかく、まともに走っていないのに、勝ち続けていました。レース振りも大雑把ですが、だからこそ底知れない能力を感じさせます。

【距離・コース】 血統的にはマイルは合っていますが、これまで流れても口を割って掛かるレース振りから、マイルでもギリギリです。こういった気性の激しさは一朝一夕では直すことは難しいので、今回も抑えようとすれば掛かると思います。

前走より時計が掛かる馬場になっています。スピードのある地力型なので馬場が良い方が、より向くと思います。

【ローテ】 馬体重の微減が続いていましたが、調教を控えたわけでもなく、前走で戻りました。これなら中4週でも大丈夫でしょう。

【短評】 豊君でも、前走馬の後ろにつけて抑えようと試みましたが、それでも掛かって行ってしまうのですから、典さんなら抑えず行ってしまうのではないかと思います。逃げ切る能力を持っていますが、暴走にもつながりかねません。

ヨカヨカ

【血統】スクワートルスクワート(Mr. Prospector系)×Danehill Dancer(デインヒル系)産駒です。

父はMr. Prospector系らしくBCスプリントを勝ったスプリンターです。一本調子の傾向があり、新馬後の勝った2戦は逃げ切りでした。

前走は逃げる以外では絶好のレース振りでしたが、ゴール前差されました。

【距離・コース】 ファンタジーSは出遅れて自分の競馬ができず、ジュベナイルフィリーズは距離が長かったと思います。マイルは楽に逃げられる以外は直線の外コースでは難しいと見ます。

【ローテ】 3か月あけてリフレッシュした後の中3週ですから、タフな馬でよいと思います。

【短評】 前走うまく乗った幸君の騎乗は良いですが、直線が長くなってどう乗るかです。現状行く馬がいなければ積極策が最も能力を活かせると思います。

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