【ポイントの整理】
【レースの特徴】
安田記念のG1化によって、新設され、春秋のマイルG1として定着しています。
この後は余力があれば暮れの香港に向かう馬もいるでしょう。
セリフォス、グランアレグリア、インディチャンプ、モーリス等堂々たる名マイラーが勝っています。
その一方で、トウカイポイント、エーシンフォワードと二桁人気の馬も勝ってもいますが、近年は大荒れとまでは行かないようです。
また、タイキシャトル、デュランダル、ダイワメジャー、グランアレグリアが連覇していますし、ペルシアンナイトは3回走って1、2、3着、インディチャンプは1、2、4着と来ているように、リピーターも多く来るレースでもあります。
今年のセリフォス、ダノンザキッドはどうでしょうか。
【馬場・トラックバイアス】
金曜の午前中に雨が降りましたが、土曜日は重馬場でスタート、その後、稍重まで戻りましたが、時計はやや掛かっていました。
メインの2000mでは59.4-59.8=1:59.2で前傾にも関わらず1:59秒台でした。1秒弱掛かっている感じでしょうか。
今週からCコース使用です。内の荒れた部分がカバーされていますので、フェアなコースコンディションかと思われましたが、内はあまり伸びず、最終のマイルでは瑠星君が番手から直線でコース中ほどに出して圧勝しました。
京都で行われた4年前から数年は1:33秒台の決着でした。
1:32秒を切った2014年、2010年は5F57秒を切るようなハイペースの年でした。
今年は⑬セルバーグか⑭バスラットレオンのペースで、スローの逃げ馬ではないので、遅くはないでしょうが、競れる馬もいないので早くもないでしょう。
【枠順・展開】
ペルシアンナイトは18番枠、モーリスは16番枠で勝っています。
一方で、ステルヴィオが勝った年は1、2、3番、いわゆる、”ひふみ”決着でした。
特に、Cコース替わりで枠による利不利はなく、前述したとおり、乾けばわかりませんが、土曜の時点では中外有利の馬場でした。
逃げる⑭バスラットレオンの主戦、瑠星君はもう一流ジョッキーなので、⑤ジャスティンカフェに乗りますので、それなら古川騎手に乗って欲しかったな。
それに続くのは3歳勢、内枠の④エエヤンや⑦エルトンバローズでしょう。
【まとめ】
ここを勝つような馬はモーリスを除けば、マイラーとして納得のできる血統を持っていました。
そう言う意味では、良馬場ではあまり買いたくないのルーラーシップ×マンハッタンカフェの①ソウルラッシュ、エピファネイア×ワークフォースの⑤ジャスティンカフェ、ディープブリランテ×ブライアンズタイムの⑦エルトンバローズ、オルフェ×シンボリクリスエスの⑧ソーヴァリアントあたりです。
⑧ソーヴァリアントの母ソーマジックの産駒は1400~1800mで活躍したオープン馬を多く輩出しているので微妙なところではあります。
一方で、欧州マイラーKingman産駒シュネルマイスター、ダイワメジャー×Le Havreのセリフォス、父はハービンジャーですが、母父ダイワメジャーで小柄な牝馬のナミュール辺りは納得です。
ダイワメジャーはサンデー系種牡馬として、それほど活躍馬を出していませんでしたが、自身はこのレースを連覇していますので、セリフォスはここも勝って後を継ぎたいところです。
【予想】
◎⑪セリフォス
距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↗
正直ローテは、前哨戦を使えなかった点はマイナスですが、補って余りある1週前調教で、そこはさすが中内田厩舎だなと思います。
内過ぎない枠も良く、川田君なのであまり行き過ぎないで欲しい。差すようになって馬が変わった。
▲⑯ナミュール
距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↘
前走の勝ち方から、重い印を考えていましたが、好時計で走った前走から中3週で、調教は抑えめで、前走の反動がある可能性もあるかもしれませんが、狙いは立ちます。
剛腕ムーア騎手で注目ですが、壊さないでね。
〇⑨シュネルマイスター
距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↗
父Kingmanは欧州スプリンターInvincible Spirit産駒のマイラーです。母父はサドラー系で母母も重い血が入っているのですが、父、母両方にKris、父方にミスプロ系も入っているのでマイル対応ができています。
年々追走力が衰えているように見えます。ただ、最後の末脚は健在で、伸びてる馬でも止まって見える凄い脚を使います。
意外にもここまでG1はNHKマイルの1勝のみで、安田記念とこのレースの成績は0.2.2.1と勝ち切れません。5歳になって更なる成長があるとは思えませんが、相手次第になります。
いつも坂上で脚を使うので、案外平坦が合う可能性もあります。
☆⑥ダノンザキッド
マイルや2000mで忘れた頃に馬券圏内に入ってくるムラ駆けの馬です。
ただ、ここ2年参加して、3着、2着していますので、ここは走る可能性があります。
ジャスタウエイは晩成系でしたし、決して2歳G1を勝つような血統には見えませんので、血統からもあっと言わせる可能性はあります。
△②ビーアストニッシド
②前々走で新境地を開拓している。3着なら。
【買い目】
馬連 ⑪-⑥、⑨、⑯ 3点
3連複 ⑪-⑥、⑨、⑯-②、⑥、⑨、⑯の6点
3連単 ⑪→⑥、⑨、⑯→②、⑥、⑨、⑯の9点
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