神戸新聞杯を展望しますーコントレイル始動

レース展望

無敗の2冠馬コントレイルが3冠に向けて始動しますね。とりあえずここは通過してほしいと思います。

今年は阪神2400mから中京2200mへ変更されていますので、過去の結果は省きます。

ただ、2015年のリアファルを除き、過去10年で9頭は春のクラシックでどちらかで連対していました。

つまり皐月賞・ダービーでの連対馬が出てきたら、ほぼ勝てるということになっています。この傾向から行けばコントレイルは負けられないと思います。

各馬診断

アイアンバローズ

牡馬では余り活躍馬が出ていないオルフェーブル×母がNureyev系のRoyal] Anthemで更に母方がRed RansomでRoberto系ながらDamascasが入ってスピードとスタミナのバランスが取れているので、夏を越えて父のように覚醒する素質があるかどうかです。

兄にベルモントSの勝馬がいるので、大物が出る可能性がありますが、ハーツ産駒の異父兄は2勝クラスで停滞中なのでそうなる可能性もあります。

青葉賞惨敗して、すぐに1勝クラスを勝って、休養に入りました。ここで3着以内に入らないと菊花賞に出走できないので仕上げてくると思います。

エンデュミオン

ヴィクトワールピサ×ブライアンズタイム産駒ですが母・父ともに母父がミスプロ系Machiavellianで25%と濃い血量が入っています。

Machiavellianはミスプロ系の中では器用さがありますので、コーナー4回の中京も大丈夫かと思いますが、いかんせん使い詰めで、上り目が期待できないので厳しいと思います。

グランデマーレ

ロードカナロア×ネオユニヴァース産駒です。2戦目の1勝条件をレコード勝ちして、将来を嘱望されましたが、骨折してここが3戦目です。

10か月ぶりの故障明けで厳しいと思いますが、底が見えていない不気味さはあります。ただ、ネオユニヴァースではスタミナの補完にはならないと思います。

コントレイル

ディープインパクト×Unbridled’s Song産駒です。母はデビューしましたが、短距離を未勝利のまま引退しています。

以下、血統表です。菊花賞前に詳しく解説する記事を用意したいと思います。

血統からはベストの条件はワンターンコースの1400~2000mで、相手は弱かったのですが東スポ杯2歳Sの府中1800mが最適なコースだったと言えます。後は素質とレースセンスだけで勝ってきたと理解しています。

無敗で2冠を獲ったので、無敗のまま3冠に向かわざるを得ませんが、個人的には天皇賞に行って、アーモンドアイとの対決を見たかった。

皐月賞・ダービーを勝っている以上、ここは負けられませんが、ディープインパクト、Unbridled’s Songともに早熟と見ていて、成長はしていないと思います。これまでの貯金でどこまでいけるかでしょう。

シンボ

ベーカバド×ディープインパクト産駒です。ベーカバドはスプリンターから1600~1800m程度に産駒の実績があるダンチヒ系です。

それでBMSがディープなのですが、函館の2600mで2勝クラスを完勝して、勢いに乗って2600mのオープン戦に出走も4着として、ここに出走してきました。決して重い血統ではありません。

こういう馬は応援したくなりますね。

ターキッシュパレス

英国ダービーや凱旋門賞を勝ったGolden Horn×英国スピード系Diktat産駒です。日本の中長距離には合うのではないでしょうか。

7月の休養明けから3戦して距離を伸ばして2勝を挙げています。

能力はまだ計りかねますが、気になっています。

ディープボンド

キズナ×キングヘイローと渋い血統です。タフな血統で、4月5月に2走ずつ走り、京都新聞杯に勝ち、ダービーを5着しました。

タフでトライアルに強いキズナ産駒ですが、2か月で4走して一息入れた後でどうでしょうか。タフなので杞憂に終わるかもしれませんが、休み明けの自己条件のアザレア賞で2着に敗れている点が気になります。

パンサラッサ

ロードカナロア×モンジュー産駒でスピードとスタミナを掛け合わせた意図は明白ですね。

レースぶりもロードカナロアのスピードで先行して、モンジューのスタミナで粘るレースができています。ラジオNIKKEI賞はバビットを追走して2着に粘っています。

ここは逃げたいところでしょう。雨は降れば降るほど、時計は掛かれば掛かるほど、良いのは間違いないでしょう。

ビターエンダー

オルフェーブル×ミスプロ-アフリート系米2冠馬のAfleet Alex産駒で一本調子が気になるところです。それにしても、母系はミスプロ系のインブリードが強すぎると思います。

ただ、府中の2000mはワンターンに近く、得意のコースにせよ、プリンシパルSは味のある勝ち方でした。

ダービーは抑えて何の抵抗もできませんでしたが、ひと夏越して成長ぶりが気になる馬です。

ファルコニア

ディープインパクト×米オークス馬カンビーナの仔です。全兄トーセンカンビーナは今年の阪神大賞典2着で天皇賞は5着でした。

スプリングSは無理なマクリで4着、京都新聞杯は内を突いて3着でした。兄よりも活躍できそうなのですが、ここは権利取りが必要です。ここは京都新聞杯で破れた2頭も出てくるので成長していないと厳しいところです。

マイラプソディ

ハーツクライ×Salt Lake産駒です。Salt Lakeの日本産駒はほとんど芝・ダート1200mでそこそこ勝てる馬です。

しかも早熟なので、ハーツで2歳戦を勝ちましたが、明けて成績が振るわないのは理解できるところです。

ハーツ産駒なので、ひと夏越えて成長が見込める半面、母系が主張すればもう終わっているかもしれません。ダービーは9着でしたが見せ場があったのは救いではなかったかと思います。

マンオブスピリット

ルーラーシップ×サンデーサイレンス産駒です。やはり、差し・マクリが得意となります。

京都新聞杯では差して接戦の2着、ダービーは外枠から出遅れて後方のまま惨敗でした。

デムーロ騎手でスタートが心配ですが、京都新聞杯組では最もローテーションが良いのではないかと思います。

レクセランス

ディープインパクト×ディンヒル系Champs Elysees産駒です。Champs Elyseesはカナダの12FG1など12Fのレースを得意としています。

無敗の3連勝でクラシックに臨みましたが、良いところなく両レースとも二けた着順でした。出足が良くない上にそれほど脚も切れないので厳しいと思います。

ヴェルトライゼンデ

Mr. グランプリ・ドリームジャーニー×Actenango産駒です。母はマンデラですから、菊花賞を勝てば2年連続産駒の優勝、異父兄弟による連覇になります。3000mも非根幹距離ですから、あるかもしれません。

皐月賞は全体的に早く、結果距離がまだ短かったのだと思います。

ただ、熱発して1週遅らせたそうなので、ここは無理をしないかと思います。ゆっくり出て直線どの程度伸びるか、計るような乗り方になると思います。

今のところ…

春の実績と貯金が断然のコントレイルにはここで負けて欲しくはありません。

ヴェルトライゼンデが熱発明けなので、夏の上り馬が相手になるかと思いますが、これと言った馬がいません。

しいて言えば、ターキッシュパレスですが、時計が掛かれば好走可能かと思います。時計が掛かればパンサラッサの先行力も脅威になります。

大化けする可能性があるのはアイアンバローズで、現クラスで終わるかもしれませんが、大物が出る可能性もあり、この夏の成長があるのか、ここが正念場です。

差す方ではマンオブスピリット。心情的にはシンボを応援したい気持ちがあります。

コントレイルを除けば混戦です。

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