過去5年の結果
まずは過去5年の結果から見てみますです。
年 | 馬場 | 勝馬 | 騎手 | 父 | 母父 | 斤量 | タイム | 通過 | 2着馬 | 3着馬 |
2020 | 良 | トリオンフ | デムーロ | タートルボール | ダンスインザダーク | 58 | 1:59.5 | 2-2-2-2 | ウインイクシード | テリトーリアル |
2019 | 良 | ウインブライト | 松岡 | ステイゴールド | アドマイヤコジーン | 58 | 1:59.2 | 7-8-9-7 | ステイフーリッシュ | タニノフランケル |
2018 | 良 | セタブリランテス | 戸崎 | ディープブリランテ | ブライアンズタイム | 55 | 1:59.8 | 2-3-3-3 | ウインブライト | ストレンジクォーク |
2017 | 良 | ツクバアズマオー | 吉田豊 | ステイゴールド | Giant’s Causeway | 56.5 | 2:00.6 | 11-11-8-7 | クラリティスカイ | シャイニープリンス |
2016 | 良 | ヤマカツエース | 池添 | キングカメハメハ | グラスワンダー | 56 | 2:01.2 | 5-5-4-2 | マイネルフロスト | フルーキー |
この5年の馬券になった馬たちの傾向で明らかなのは、直線の決め手で勝負する馬たちではないと言うことです。
先行するか、まくるかして、4コーナー回るときには射程圏に捕らえた、良い位置(2列目まで)にいることが条件です。
また、ハンデ戦ですが比較的重ハンデ馬の活躍が目立っています。セタブリランテスは明け4歳と言うことを考えれば、相応に背負っていました。
時計的には2分0秒前後ですが、昨年秋以降の中山は時計が掛かっているので(ディセンバーS(L)が1:49.2、ホープフルSが2:02.8 ともに5F1:01秒台のスローペース)、2分を切るのは難しいのではないでしょうか。
各馬診断
ディープボンド
【血統】 キズナ×キングヘイロー産駒です。いかにもハンデキャップホースで定量G1で勝つまではいかないけど善戦は可能なタイプです。G3のハンデキャップレースは合っています。
【距離】↘︎ 弱いとされている明け4歳馬ですが、世代重賞を勝っているし、ダービー5着、菊花賞4着でした。ただ、今回と同じ舞台の皐月賞10着は気になります。時計が掛かっているので好走可能ですが、距離的にはAJCの方が良かったかな。
【ローテ】→ 菊花賞以来ですが、よほど厳しいレースにならない限り、菊花賞組はこの辺から再始動開始が常識的でしょう。調教次第ですが走れるでしょう。
【その他】→ 56㎏は1㎏重い感じがします。それだけ能力を買われている表れでもあります。
苦手の瞬発力勝負になりようがないので、ここは安定した力を出してくれるでしょう。
テリトーリアル
【血統】 Galileo系Teofilo×Mr. Prospector系Street Cry産駒です。Teofiloの母系にデインヒルが入っていることで、スピードは多少加わるものの、Galileoの重さは残っています。Street Cryもドバイワールドカップなど9・10Fの勝馬ですから、2000m位が合っていますが、早い上りの脚を使えませんが、時計の掛かっている小回りの、この馬場が合うと思います。
【距離】→ 適距離2000mを連続して使っているのは買えるところです。また、時計が掛かっている現在の中山の馬場は最適でしょう。
【ローテ】↘︎ 4か月連続出走になりますがタフな血統で、前走はスローだったのでダメージもそれほどではないと見ました。調教過程で判断が必要です。
【その他】↗︎ 56.5㎏は昨年3着から0.5kg増ですが、前々走でL競走を勝っているので恵まれた方でしょう。もっともこの馬のことがわかっている石川君の継続騎乗も好感が持てます。前走のような、苦手の瞬発力勝負には、なりようがないので、ここは安定した力を出してくれるでしょう。
ヒシイグアス
【血統】 ハーツクライ×Bernstein(Storm Cat系)産駒です。母はアルゼンチンのスプリンターでした。マイル-中距離路線が合いそうです。大事に使われてきているので、今後も成長が見込めます。ここで勝つようなら大化けも期待できるかもしれません。
【距離】→ ハーツ産駒のマイラーの可能性もありますが、ここまでマイル経験はなく、1800mと2000mで2勝ずつです。2000mは上限と見るのが正しいかと思います。ただ、馬体は均整が取れていてシャープなんですよね。
【ローテ】→ 7か月ぶりのレースを快勝して、中4週のローテです。過去このようなパターンで2着しており、問題はないと思いますが、ニ走ボケの心配は残ります。
【その他】→ 中山では2.2.0.1と好走しています。54㎏は恵まれた観がありますが、軽ハンデ馬が好走するレースではないのと、前走ではスローとは言え、上がり33.5と切れたのが、逆にこの馬場で気になります。
今年も一層の飛躍が期待される松山弘平君に期待する手もあるでしょう。
ヴァンケドミンゴ
【血統】 ルーラーシップ×アグネスタキオン産駒です。祖母はオークス馬ウメノファイバーですが、他の勝ち星が1400~1600mですし、血統からもマイラーですし、母は1200m3勝のスプリンターでした。ルーラーシップとの仔なのでマイルの決め手勝負は弱いでしょうから1800~2000mが適距離になります。
【距離】→ ギリギリの上限の距離でしょうし、かと言って、マイルの決め手勝負は厳しい。
【ローテ】↗︎ 秋は2戦して、中6週なのでここは狙っていると思います。
【その他】↘︎ 前走は上手く内をすくわれて2着でしたが良い内容でした。ただ、福島では好成績ですが、中山では0.0.1.3と苦戦しています。勝てない割には56㎏となっていて背負わされた観はあります。
乗りなれた酒井君から藤岡君への乗り替わりも微妙。
ココロノトウダイ
【血統】 エイシンフラッシュ×アグネスタキオン産駒です。フェアリードールの孫でフェアリーポルカの異父妹になります。エイシンフラッシュ自身勝ち、中山でG1は勝ち切れなかったものの、中山が得意でした。産駒も中山や福島が得意な馬が多く、この馬も4勝中3勝が福島の1800~2000mです。
【距離】→ 母方からもスピードと底力のバランスの良さを受け継いでいますので、中山でも良さが出せる可能性がありますし、坂がダメな可能性は残ります。
【ローテ】↗︎ ゆったりしたローテでこのハンデ戦を狙ったものと思われます。
【その他】→ ハンデ53㎏は余り好走実績がありませんが、少ないに越したことはありません。中山で実績をあげられていませんが、今回が試金石です。
丸山君の継続騎乗も好感が持てます。福島と似たコースなので大きなミスはないでしょう。
アールスター
【血統】 ロードカナロア×サッカーボーイ産駒です。年々ロードカナロア産駒の距離の幅が広がっていて、母方の良さも引き出す一流種牡馬になりつつあります。
母方はサッカーボーイとの仔で芝の2000mでのみ勝っていますが、余り早い上りが使えないところがあり、小倉記念では早いペースで上りが掛かり、おあつらえ向きの展開であっと言わせましたが、ハンデも重くなり今後は厳しいかもしれません。
【距離】→ ここまで、この距離でしか勝っていません。
【ローテ】→ 小倉記念から秋は2戦してここですから、まずまずです。この後は小倉大賞典でしょうかね。
【その他】→ 長岡君とコンビを組んで格上げ戦の重賞勝利で、その後継続騎乗です。
ダーリントンホール
【血統】 New Approach×Pivotal(Nureyev系)産駒です。New Approachは英国ダービー馬ですが、2、3歳時に7~10FのG1を勝っています。母系は欧州系のスプリンター~マイラーなので、スピードのある中距離系ですが、欧州系なので、素軽さに欠けるでしょう。
【距離】→ 2000m以上が合いそうですが、母方が短距離系なので2000m前後が合っています。しかも、早い脚がなさそうなので2000m位か、2000m未満の距離では時計が掛かることが条件になります。
【ローテ】↘︎ やはり、7か月の休養明けは、大型馬で冬場なのでプラスにはなりません。過去にも3か月休養後で1勝クラス3着があります。
【その他】↘︎ デムーロ騎手が乗ってから、出遅れが続いています。休み明けで更にリスクが高まっていると思います。ズブイので、その点は追えるデムーロ騎手が合っているとは思いますが…。
今のところ…
時計が掛かっている中、2000m得意の馬がそろっていますが、これと言って決め手がなく、パワー型の先行馬が好走していることからテリトーリアルと距離はもう少し欲しいけどディープボンドが有力だと思っています。
あと、福島で活躍しているバイオスパーク、ヴァンケドミンゴ、ココロノトウダイが、どこまで通用するかでしょう。
出遅れないで、体ができていればダーリントンホールが最も強いかと思います。
新勢力ヒシイグアスは人気になりすぎでしょうか?
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