阪神ジュベナイルフィリーズ
過去のレースから
- 過去10年で関東馬が4頭と関西への輸送に弱い関東馬が意外にも善戦している。
- 近3年は勝ち時計が1:33秒前後と高速化しており、それまでは1:34秒掛かっていただけに全体のスピードが求められる。
- 先行馬勢では逃げ切りはレシステンシアのみでメジャーエンブレムが番手から4角先頭、ソダシが5番手から抜け出している。
- 先行勢はスピードとパワーがあり。差し馬は馬格か小柄ならクロノジェネシスやレッドリヴェールのようにパワー型中距離系の血統が必要。
- 時期的にも軽い差し馬は苦戦する。
- ローテではやはりアルテミス組が優位、次いでファンタジーS組か。札幌組は基本的にここまでにもう一度使うのが主流。
- 500万条件からは白菊賞やサフラン賞の勝馬。
- 中山のマイルで逃げて連勝した①サンティーテソーロが行く構えを見せるが、前走スローでファンタジーSを逃げ切っている⑫リバーラ石橋君がどう出るかでしょう。
- 逃げないまでも先行馬は少なくなく、よどみのないペースで5F59秒くらいか。
実績及び血統から
- ①サンティーテソーロはサフラン賞勝利で臨みます。エピファネイア×ダンスインザダーク産駒で中長距離系ですが、祖母の父がロックオブジブラルタルでスピードがついて母のナガラフラワーは1200~1600mで活躍しました。そこにエピファネイアですから、底力のあるマイラーと言えるでしょう小柄な馬体なので、スタミナ、パワー系の血が必要なのですが、その点でも満たしています。スタートが抜群なので逃げていますが、逃げなくてもレースはできそうです。
- ③シンリョクカは注目のサトノダイヤモンド×キングカメハメハ産駒です、母レイカーラはマイルで活躍しました。また、叔父にマイルCS馬ダノンシャークがいます。こちらも小柄なのですが新馬の勝ち方と枠が良く注目です。
- ⑤モリアーナはエピファネイア×ダイワメジャー産駒ですが札幌1800mでも勝ちました。机上の計算ではドゥアイズとはやや優勢で、ドゥーラとほぼ対等と見えます。
- ⑨リバティアイランドはドゥラメンテ×Roberto系でも短中距離系Red Ransomの仔All American産駒です。初戦の超スローから上り31.4で前走人気になりましたが、スローの前走では33.3でした。前走は詰まって、勝馬の外に出すロスがあり2着なのでアルテミス組では最上位と見れます。川田君は同じ過ちは犯さないでしょう。
- ⑫リバーラはキンシャサノキセキ×Storm Cat系産駒で祖母の父もRahyなので素軽いスピード系です。ちょっとこの軽さの先行系は厳しい傾向にあります。
- ⑭ブトンドールはビッグアーサー×スウィフトカレントとこちらも軽さが目立ちますが祖母がジェネラス×ブレイヴェストローマンと重さがありますのでマイルでもギリギリ行けるか。
- ⑮ムーンプローブはモーリス×フジキセキ産駒で祖母もDanzig系なので母方は成長が早いスピード系です。サンデーの18.75でもあり、白菊賞の勝馬でもありますので、勝ち方は地味ですが軽視できません。
- ⑯ドゥーラはドゥラメンテ×キングヘイロー産駒で、祖母がステゴ系なのでこれは中距離系です。抜けた能力がないとマイルは厳しいかもしれません。
- ⑰ウインブライルはロードカナロア×ファルブラヴ産駒で母ラルケットですからマイルCS馬ステルヴィオの、全妹になります。1400mで連勝中ですが、当然マイルもいけます。前走体重も増えての完勝ですから充実していると言えるでしょう。ただ、スタートはあまり良くないのは外枠で懸念になります。
- ⑱ラヴェルはキタサンブラック×ダイワメジャー産駒で、母サンプルエミューズですから、ナミュールの異父妹になります。姉同様の追い込み型で、父キタサンブラックに替わってさらに切れそうです。坂井瑠星君は大外からどう乗るのか注目です。
香港国際競争
シャティン競馬場について
シャティン競馬場の芝は洋芝、右回りで、中山と府中の中間程度の大きさのイメージで中山より若干時計が掛かる芝質です。
1600mはワンターンも1200mも同じ延長線上なので、マイルに比べるとコーナーまでの距離が短い。
2400mは4コーナーからのスタートで1周するが、2000mは中山の1800mみたいに、1コーナーまでの距離が短い。
以上のことから1200mと2000mは内枠有利で、2000mでは外から先行しようとする馬が多いと、早いペースでコーナーに入っていくことになる。
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以下○数字はゲート番号
香港ヴァーズ
- 注目はBCターフ2着のオブライエン厩舎①ストーンエイジでムーア騎手が乗ります。
- もちろん無事なら過去2回このレースを勝っているグローリーヴェイズが最右翼ですが札幌記念以来になります。ここで引退のようですが目一杯でしょう。
- 札幌記念3着→エリザベス女王杯2着のウインマリリンは重馬場で目一杯の競馬の後、中3週で状態が懸念されます。ただ、レーン騎手にも合いそうなので、エリ女では本命にしましたが気になります。
- G1ホースで豊君騎乗のブルームやバーデン大賞馬メンドシーノが香港なら好走可能か。
香港スプリント
- 大外⑭メイケイエールは枠不利な上に、池添騎手以外に初騎乗でこの馬を御せる騎手がいるかが見どころ。
- ①レシステンシアは昨年2着ですが、スプリンターズステークス→香港スプリントの理想的なローテだった。今年は安田記念11着からのぶっつけで内枠有利も状態に懸念が残る。
- ②ナランフラグは追い込み一手の超個性馬。理想的なローテでどこを通って追い込んでくるかでしょう。丸田君の腕の見せ所。
- ⑧ジャンダルムはレーン騎手である程度行けるのでレーン騎手とは手が合うか。ムラ掛けだがハマれば勝ち負け。
- 香港勢では王者ウエリントンが前走58㎏負けて、4歳馬ラッキースワイニーズが勝利して、世代交代となるかが見もの。ウエリントンはムーア様が乗り、ラッキースワイニーズはバートン騎手騎乗で騎手同士の争いも見もの。
香港マイル
- ここは④ゴールデンシックスティがいまだに健在で不動の中心か。
- こちらも世代交代を狙う②カリフォルニアスパングルが前走1番人気に押されたがゴールデンシックスティに2㎏もらって敗れた。今回は同斤になる。
- 日本からは①シュネルマイスターが今年4戦して安田記念2着以外は着外とこの馬にしては振るわない。ただ、もともと欧州系マイラーKingman産駒なので、香港の洋芝が合う可能性が高い。
- ⑥ダノンスコーピオンも牝系がサドラー系で、洋芝の方が合うかもしれない。
- ⑧サリオスはムーア様が乗るが昨年は④に完敗の3着でした。成長はしているもののここで勝ち負けまでは厳しいか。
香港カップ
- 洋芝の札幌記念の1、2着の②ジャックドール、パンサラッサと皐月賞馬ジオグラフとQE2世カップの覇者で連勝中のロマンチックウォリアーの争いか。
- 天皇賞よりも、洋芝の札幌記念を重視すればジャックドールが有力か。
- パンサラッサはほぼワンターンの府中で上手く逃げたが、ここでは札幌記念同様マークが厳しいものの、札幌記念でもさすがの粘りを見せており、ここも逃げ粘れる可能性はある。
- ジオグリフは札幌2歳Sで圧巻の勝利を収めており、洋芝巧者と言えるでしょう。ノドが大丈夫なら好走可能。
- ロマンチックウォリアーは春QE2世カップを勝ち、前走も58㎏で勝っています。57㎏の今回は香港代表として負けられないところです。
- 後は欧州マイルG1で好走しBCマイル6着から参戦のオーダーオブオーストラリアは香港の2000mならムーア騎手で十分走れそう。
- ロマンチックウォリアーには勝てないけど2着2回のトゥールビヨンダイヤモンドが複穴。
以上です。
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