インディチャンプ、ダノンファンタジー、レシステンシアと中山記念よりもこちらの方がG2に相応しいような気がします。
高松宮記念へのステップレースですが、マイル向きの馬もいて、1400mの適性を考えていきたいと思います。
過去5年の結果
まずは過去5年の結果から見てみますです。
年 | 馬場 | 勝馬 | 騎手 | 父 | 母父 | 斤量 | タイム | 通過 | 2着馬 | 3着馬 |
2020 | 良 | ベストアクター | 浜中 | ディープインパクト | クロフネ | 56 | 1:20.3 | 10-10 | フィアーノロマーノ | ダイアトニック |
2019 | 良 | スマートオーディン | 藤岡佑 | ダノンシャンティ | Alzao(Lyphard系) | 56 | 1:20.3 | 18-15 | レッツゴードンキ | ロジクライ |
2018 | 良 | ダイアナヘイロー | 武豊 | キングヘイロー | グラスワンダー | 54 | 120.1 | 1-1 | モズアスコット | レッドファルクス |
2017 | 良 | トーキングドラム | 幸 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス | 56 | 1:21.4 | 7-8 | ヒルノデイバロー | ナガラオリオン |
2016 | 良 | ミッキーアイル | 松山 | ディープインパクト | ロックオブジブラルタル | 57 | 1:19.9 | 1-1 | オメガヴァンデッタ | ブラヴィッシモ |
勝ち時計は1:20秒前後でスピード競馬だけど、意外と追い込みもきく感じです。
2018年のようにG1ホースを尻目に、ダイアナヘイローが逃げ切っています。格よりも1400mの適性が問われているように思います。
各馬診断
インディーチャンプ
【血統】 ステイゴールド×キングカメハメハ産駒です。祖母トキオリアリティーのスピード能力がステイゴールド産駒から、名マイラーの輩出を可能にできたのだと思っています。
リアルインパクト同様この血を受け継いでほしいものです。
【距離】→ 1800mでは連対できず0.0.2.1でした。1400mでは1.0.1.0で勝ちは新馬戦で、3着は阪神カップでした。
【ローテ】→ 目標は先ですので、目一ではないでしょうが、阪神カップでも3着ならここでも勝ち負けできそうです。
【その他】→ 祐一君とのコンビが定着しています。57kgで出走できるレースはそう多くないので条件は揃っていると言えます。
レシステンシア
【血統】 ダイワメジャー×Lizard Island(デインヒル系)産駒です。スピードと底力の塊のような血統で、サトノダイヤモンド以来、日本の競馬に相性の良いアルゼンチンからの繁殖牝馬です。
勝っても負けても目いっぱい走るタイプです。
【距離】→ マイルでの実績がありますが、1400mも新馬、ファンタジーSと連勝した距離です。両レースでは好位から抜け出す競馬でした。ペースが速い方がレースがしやすいでしょう。
【ローテ】↗︎ ぶっつけだったマイルCSから、十分な間隔をあけていて、真価が問われるレースです。
【その他】↗︎ こちらは北村友一君とのコンビが定着しています。54kgは恵まれています。
ダノンファンタジー
【血統】 ディープインパクト×Not for Sale(Caro系)産駒です。こちらも日本の競馬に相性の良いアルゼンチンからの繁殖牝馬です。
こちらは気性に問題がありますので、早い流れの方がレースの流れに乗りやすく、有利です。
【距離】→ マイルでの実績がありますが、1400mでも阪神カップを勝っています。同じ条件ですので、引き続き候補です。
【ローテ】↗︎ 秋2戦後のここです。ここからヴィクトリアマイルなら、ここも手を抜かないと思います。
【その他】↗︎ こちらは中内田・川田君コンビです。言うまでもなく前哨戦に特に強く、きちんと仕上げてくる厩舎です。時計が早い馬場が得意なので、先週までの馬場なら。
ベストアクター
【血統】 ディープインパクト×クロフネ産駒です。祖母が名牝で繁殖牝馬としても成功したダイナアクトレスで、クロフネと相まってスピードと底力を持っています。
【距離】→ なんと1400mでは6.1.1.2と勝率6割、複勝率8割とベストの距離です。実際昨年のこのレースで重賞初勝利を飾っています。
【ローテ】↘︎ 昨年のこのレース以来1年ぶりとなりますので仕上がり具合によるでしょう。一応、鉄砲実績はそれなりにありますが…。
【その他】→ 若い団野君に託したようです。最終コーナーを上手く回れるか心配が残ります。昨年よりもメンバーレベルが高い上に長期休養明けですから、勝ち負けまでは厳しい観と思います。
クリノガウディー
【血統】 スクリーンヒーロー×ディアブロ産駒です。地味な血統と言えますが、父の祖母はダイナアクトレスです。母方は地味な地力型スピード系と言えるでしょうか。
【距離】↗︎ 昨年の高松宮記念では馬場が悪く時計が掛かったことで、降着にはなりましたが1着入線しました。1200mは良馬場ではスピード不足と言えますし、1600mでは決め手不足といえます。むしろ1400mはスピードの持続性という点でベストの距離ではないかと思います。阪神カップでは出遅れて0.5秒差5着でしたのでチャンスはあると思います。
【ローテ】→ 少し詰まっていますが、タフな血統ですので問題はないでしょう。
【その他】→ 乗れてる岩田望来君に託したようです。ムラ馬なので惨敗もあるでしょうが、先行しても行き過ぎないことがポイントになるかと思います。
今のところ…
上位3頭はG1でも勝ち負けできる能力があり、ハンデ戦でもなく、インディーチャンプですら57㎏で走れるのは実力馬に有利なレースであると言えます。
ダノンファンタジーも阪神カップと同斤、レシステンシアは54㎏であることを考えると、牝馬2頭に魅力を感じます。
1400m実績一番のベストアクターは1年ぶりです。それなら、スピードの絶対値は劣るものの、持続力があるクリノガウディーが魅力。
後はカナロア産駒で母方が地力型の馬にメイショウチタン、ロードアクア、同様にダイワメジャー×地力型の母を持つメイショウキョウジが3着候補かな。
予想は土曜深夜か日曜の朝に公開予定です。
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