ダービーと目黒記念のポイントと予想

レース予想

日本ダービー

【予想のポイント】

【レースの特徴】

格言通り、今年は皐月賞が高速決着だったので「一番早い馬」が勝ちました。

ダービーは「最も運の良い馬」、菊花賞は「最も強い馬」と言われていますが、菊花賞は同世代の中で長距離適性を試すレースになっていますので、皐月賞、ダービーで最も強い馬を決めると言ってよいでしょう。

別路線から来た馬にもチャンスはありますが、やはり皐月賞組が圧倒しています。これまで様々な路線から1冠目の皐月賞に向けて調整し、決着をつけたわけですから、当然と言えるでしょう。世代の勢力図はほぼ形が見えたことになります。

ただ、1:58秒前半以内の早い決着になった年の勝馬は2013年以降ロゴタイプ、ドゥラメンテ、ディーマジェスティ、アルアイン、サートゥルナーリアと5頭いますが、ダービーも勝ったのはドゥラメンテのみ、馬券内になったのもディーマジェスティの3着のみ、後3頭は4、5着でした。

ジャスティンミラノはどうかが最大のポイントです。

【血統】

昨年の1、2、3着がサトノクラウン-キタサンブラック-ハーツ産駒、一昨年がハーツ-キタサンブラック-ディープ産駒、3年前がディープ-エピファネイア-バゴ産駒でした。

ディープ、ドゥラメンテの死亡を経て、まさに戦国時代に入ったと言えるでしょう。

そんな中、先週のオークスでは3頭、ダービーでは5頭を参戦させているキズナの当たり年となっています。(「祝☆キズナ産駒初クラシック制覇」も参照願います)

また、近年活躍していたハーツ産駒に替わり新種牡馬のスワーヴリチャード産駒が2頭参戦します。この2頭は牡牝でいとこ同士ですが、両馬の母が全姉妹なので100%同血の参加になります。スタートがイマイチから、差し脚質まで似ていますね。

キズナ産駒は3代制覇がかかりますし、スワーヴリチャード産駒は父、祖父共にダービーは2着だったので、3世代2着なんてこともあります。個人的には父の無念を娘が晴らすというのが現代的かなと思います。

【馬場・トラックバイアス】

今週からCコースで若干荒れてきた内が再度カバーされました。写真ではきれいな緑の絨毯です。

先週オークスでステレンボッシュが伸びてきた辺りが最内になります。

途中雨は降りましたが多くはなく、絶好の良馬場で、直線拡がると思いますが、道中はロスを可能な限り避けたいところ。騎手の腕が問われる。

【枠順・展開】

なんと誰もが逃げると見ていたメイショウタバルが回避したことで、誰が逃げるかわからなくなりました。

候補を内から上げると;

①サンライズアース:新馬で逃げ切り、すみれSでは向う正面で先頭

⑪シュガークン:大寒桜賞逃げ切り、鞍上武豊

⑬シンエンペラー:新馬、ホープフルSで番手、矢作厩舎の特殊アビリティ

⑱エコロヴァルツ:コスモス賞向う正面先頭、共同通信杯番手

他に⑮ジャスティンミラノも先行したいところですし、他にも同じような馬は⑨ダノンエアズロックなど多数で、全馬、先行するジャスティンミラノを見ながら前掛かりで進むか。

ただ、どの逃げ候補も早いテンの脚はなく、前掛かりになっても5F60秒位が現実的か。

コース替わりもあって、先週のオークス2:24.0は更新したいところ。

枠順の利不利はデータ上あまりありませんが、やはり7、8枠は不利。ただ、これも⑱番枠でも2着に入ったイクイノックスもいるので、⑮ジャスティンミラノには試練だが能力次第でしょう。

1番人気なので外目の枠は乗りやすいが、あまり外々回ると厳しい。

実力馬は外枠でも克服可能だが、2、3着に来るかもしれない穴馬は内目の枠が絶対条件。

【予想】

◎⑬シンエンペラー

距離↗ コース↗ 騎手〇→ 調教↗

皐月賞は全体時計が早すぎたか器用さもなくジャスティンミラノをとらえきれず5着でした。

血統・体型からスピード勝負には向かない。ゆったり回れる大箱で、新馬戦で見せたような好位からの抜け出しを期待する。

切れる脚はないが、じわじわ加速する脚と、その持続力が武器なので、前付けで一旦抜け出す競馬が理想。

父Siyouniはヌレイエフの直系で母父Denehilでもあり、どちらかと言えば短中距離系です。

ただ、母父はサドラー系Galileoでスタミナがあり、牝系も欧州中距離型ですので、日本のダービーを勝つには十分なスタミナはあります。

ミスプロ系も多く内包しているので、誰も行かなければ矢作厩舎の特殊アビリティ逃げもあるか。

瑠星君には積極的な騎乗を期待します。

▲②レガレイラ

距離↗ コース↗ 騎手↗◎ 調教→

皐月賞はやはり全体時計が早く、上り最速も届かず6着でした。

しかし、広い府中へのコース替わりに距離延長、そしてルメール騎手に戻ると買い要素満載で、勝っても不思議はない。

こちらは、父、祖父共に2着でした。その無念を娘が晴らすか注目します。

〇⑮ジャスティンミラノ

距離↘ コース↗ 騎手→ 調教→

距離延長はプラスではないが、母父はともかく牝系には欧州中距離系で固めており。府中の2400mで世代戦なら十分こなせるし、皐月賞でしぶとく伸びて勝ち切った底力は示しています。

ただ、騎手には不信感があり、過酷なレースを勝ち切った後である点はマイナスでしょう。2着までとしました。

△③ジューンテイク

距離↗ コース↗ 騎手→ 調教→:キズナ×シンボリクリスエスはG1馬輩出配合、前走も余力を残した勝利で、再度内枠で穴ならこれ。

△⑧アーバンシック

距離↗ コース↗ 騎手→ 調教↗:レがレイルと100%同血で皐月賞でもほぼ同等ですが、やはり騎手と歩んできた道から3着としました。

△⑨ダノンエアズロック

距離→ コース→ 騎手◎→ 調教↗:距離延長は母系からマイナスか、ただ、前走は余裕残しでの完勝でした。ローテはきついのですが、問題なしです。コースは得意ですし、モレイラ騎手で抑えます。

【買い目】

馬連 ②、⑬、⑮の3点

ワイド ⑬-②、⑮の2点

3連複 ⑬-②、⑮-②、③、⑧、⑨、⑮の7点

目黒記念

【予想のポイント】

【レースの特徴】

ダービー後の名物ハンデ戦になりました。

ダービーのスタート地点から100m下げたところからスタートですが、そこは坂にかかるので、100m以上にスタミナが必要になります。

なので、スローになることが多く内を通ってきた馬が有利になります。

今年は実績馬が揃っているので58㎏以上のハンデを背負う馬が3頭います。この3頭の取捨がポイントになりそうです。

【馬場・トラックバイアス】

ダービーと同じ馬場ですので特に記述はなく。内外の利不利はないのですが、道中あまり外を回らない方が良い。

【枠順・展開】

逃げるのは藤懸君⑫ケイアイサンデラでここで逃げるための参戦とも言えそう。ただ、1コーナーまでの距離は長いし、ペースは上がらないもののイン前を確保したい馬は少なくないので、5F62秒を超えるようなようなスローにはならないでしょう。

5F62秒を超えると、上り3Fが33秒台になり、後方からの差しは33秒を切る脚が必要となります。3年前のレースは勝ったウインキートスは番手から上り32.5で抜け出し2着は32.4で上がったヒートオンビートでした。勝ち時計は2:32.8でした。

そこまでスローにはならず、標準的なスローだった昨年は勝ったヒートオンビートが上り33.9だったが、勝ち時計は2:30.8でした。

今年は後者のペースに近いと見て、先行馬は34秒半ば以内で上がれる馬、差し馬は33秒半ばを出せる馬に注目です。

【予想】

◎⑤ヒートオンビート

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教↗

過去目黒記念で1、3着のリピータです。昨年はレーン無双でダービーに続き目黒記念まで同馬で勝ってしまいました。

今回瑠星君ですが、ダービーで勝ち負けし、ここでも勝ち負けして欲しい。59㎏も経験済み。

▲⑨シュトルーヴァ

距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↗

前走日経賞で一気にG2制覇したことで、ここは58.5㎏とハンデが跳ね上がりました。

ただ、府中は走りますし、早い上りを使えますし、モレイラ騎手に乗り替わりますのもプラスです。

〇⑧マイネルウィルトス

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教↗

このコースでは2着3回と安定感抜群です。57.5㎏もまずまずで、武史君で勝ち負けになりそうです。

△②サトノグランツ

距離◎ コース〇 騎手◎ 調教?

切れる脚を持っていますので、ここでも合いそうなのですが、4歳馬で海外帰りが引っ掛かります。

古馬になって勝っていないのに58.5㎏も背負わされた観があります。

川田君は怖いのですが抑えまでとしました。

△⑫ケイアイサンデラ

距離◎ コース〇 騎手△ 調教↗

一頭で行けて54㎏なら3着があるかも。

【買い目】

馬連 ⑤-⑧、⑨の2点

3連複 ⑤-⑧、⑨-②、⑧、⑨、⑫の5点

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