ディープインパクト産駒には珍しい長距離専門馬フィエールマンが秋始動します。ここからジャパンカップに行く予定とのこと。負けられないところです。
過去の結果
以下過去10年の結果です。
年 | 馬場 | 勝馬 | 斤量 | タイム | 通過 | ペース | 父 | 母父 |
2019 | 良 | スティッフェリオ | 56 | 2:12.0 | 1-1-1-1 | 74.0-58.0 | ステイゴールド | Mtoto |
2018 | 良 | レイデオロ | 57 | 2:11.2 | 8-8-8-8 | 72.2-59.0 | キングカメハメハ | シンボリクリスエス |
2017 | 良 | ルージュバック | 55 | 2:13.8 | 4-4-4-3 | 75.6-58.2 | マンハッタンカフェ | Awesome Again |
2016 | 良 | ゴールドアクター | 58 | 2:11.9 | 6-6-6-4 | 72.0-59.9 | スクリーンヒーロー | キョウワアリシバ |
2015 | 良 | ショウナンパンドラ | 55 | 2:11.9 | 10-10-9-8 | 73.4-58.5 | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
2014 | 良 | マイネルラクリマ | 56 | 2:12.2 | 2-2-2-2 | 72.7-59.5 | チーフベアハート | サンデーサイレンス |
2013 | 良 | ヴェルデグリーン | 56 | 2:12.0 | 14-14-13-9 | 71.4-60.6 | ジャングルポケット | スペシャルウィーク |
2012 | 重 | ナカヤマナイト | 56 | 2:15.5 | 7-7-4-2 | 74.3-61.2 | ステイゴールド | カコイーシーズ |
2011 | 良 | アーネストリー | 56 | 2:11.2 | 3-3-3-2 | 72.2-59.0 | グラスワンダー | トニービン |
2010 | 良 | シンゲン | 57 | 2:11.4 | 7-5-4-3 | 71.9-59.5 | ホワイトマズル | サンデーサイレンス |
ペースは6F-5F
この10年でディープ産駒で勝ったのはショウナンパンドラのみ、しかもスローの後傾ラップで末脚を活かしての勝ちでした。
今年の有力2頭はどうでしょうか、両馬とも長い距離や重い馬場で実績があります。
むしろ、サンデーサイレンス系ではステイゴールドやマンハッタンカフェといったスタミナ・パワー型の系統が走っています。
後は、グラスワンダー-スクリーンヒーロー系が2頭勝っています。
多くの勝ち馬はG1で馬券になるような馬です。
今年は特に時計が掛かっているので、パワー型の馬が有利ですし、残り1200mからは4コーナーまで緩やかなカーブなのでロングスパートになると思います。
各馬診断
カレンブーケドール
ディープインパクト✖️ヨハネスブルクとMr. Prospectorの直仔の産駒Scat Daddyの産駒です。Scat Daddyは6Fから9Fのレースに勝っていますが、なんと言っても3冠馬ジャスティファイを輩出しています。この辺この血統でも2400mを走れるし、ディープ産駒には珍しく重馬場を苦にしないのだと思います。
天敵クロノジェネシスがいつも立ち塞がりますが、ここはいないので、そろそろ勲章が欲しいところです。母がチリから来ているので、成長が他のディープ産駒よりも遅いはずで、4歳秋を迎えてどうかです。
クレッシェンドラブ
ステイゴールド✖️Sadler’s Wells産駒で、いかにもこのレース向きです。今年の時計のかかる馬場も合っています。
昨年は5着でしたが、スローで上がりが速かった上に相当な不利を受けて進路を無くしての5着でした。今年はさらに成長していますし、内田君も乗れているので期待値は上がります。豪快なマクリが期待できそうです。
ジェネラーレウーノ
まずは屈腱炎で1年8ヶ月振りのレースになりますが、関係者の努力に敬意を表します。
スクリーンヒーロー✖️ロックオブジブラルタル産駒です。ロックオブジブラルタルはアイルランド産で7FからマイルのG1を7連勝しています。
セントライト記念を勝っていますし、このコースは合うと思います。
スピードが豊富な反面、気性が激しかったのですが、長期休養明けでどうなったでしょうか。
メンバー的に無理に行く馬がいなければ、この馬が逃げると思いますが、三浦君の騎乗振りに注目します。無理に抑えないで欲しい。
ステイフーリッシュ
ステイゴールド✖️キングカメハメハ産駒です。ステイゴールド産駒というだけで、ここは有力で、長く活躍できる血脈だと思います。
今年のAJC杯でブラストワンピースの2着しており、このコースは得意ですし、時計が掛かって良いタイプなのは明らかで、やはり有力だと思います。
田辺君とは初コンビとなりますが、紫苑Sのマルターズディオサのような乗り方をすればいいかと思います。
京都新聞杯以来の勝ち星のチャンスかもしれません。
フィエールマン
ディープインパクト×Green tune産駒です。Green tuneはGreen DesertとMr. Prospector直仔の産駒です。1850mフランスのイスパーン賞に勝っています。フィエールマンの母Luth d’OrはイタリアGIのリディアテシオ賞(2000m)を勝っていて、決してステイヤー血統ではありません。
日本では欧州の中長距離血統を入れると重くなりすぎる傾向にありますので、このくらいの9F~10Fに合う血脈が合うのではないかと思うことがあります。
3か月に1度使われてきたことで、ディープインパクト産駒にしては息長く、5歳の春までG1を勝てました。しかし、すでに10戦を超え、今後の成長が見込めるかは疑問です。
これまでの貯金で、ここは通過したいところです。
ミッキースワロー
トーセンホマレボシ×ジャングルポケット産駒です。サンデーサイレンスのひ孫になります。早いですね。
トーセンホマレボシの祖母Crafty Wifeからは、数多くの活躍馬を出している名牝で、比較的タフな差し馬として印象に残っています。順調にキャリアを消化して、母系からも、今後もしばらく活躍し続けると思います。
しかも、セントライト記念の勝ち馬で、昨年このレースもAJCも2着しておりこのコースを得意にしています。
ただ、今回は時計が掛かり、末脚が削がれる可能性がある点が課題かなと思っています。
今のところ
やはりステイゴールド産駒2頭が気になります。それと長期休養明けですが、順当なら逃げるジェネラーレウーノを応援したくなります。
フィエールマンが断然人気でしょう。休み明けも問題なし、距離がこれでも足りないくらいですが、AJC杯を2着していますので、コースに関しても問題ありません。でも簡単に勝てないような気がします。
簡単に考えればディープインパクト産駒2頭ですが、素直になれません。10頭立てですが結構揃っていて、時計が掛かる馬場も相まって難しいと思ています。
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