スプリンターズステークスを展望します

レース展望

今年は例年に比べて時計が掛かっていますので、びっくりするような時計は出ないと思いますが、良馬場は見込めそうです。

それはそれで、テンの早いスプリントレースを堪能したいと思います。

過去10年の結果

以下過去10年の結果です。

馬場勝馬斤量タイム通過ペース母父
2019タワーオブロンドン571:07.111-832.8-34.3Raven’s PassDalakhani
2018ファインニードル571:08.36-833.0-35.3アドマイヤムーンMark of Esteem
2017レッドファルクス571:07.611-1033.9-33.7スウェプトオーヴァーボードサンデーサイレンス
2016レッドファルクス571:07.69-733.4-34.2スウェプトオーヴァーボードサンデーサイレンス
2015ストレイトガール551:08.18-934.1-34.0フジキセキタイキシャトル
2014スノードラゴン571:08.811-1033.7-35.1アドマイヤコジーンタヤスツヨシ
2013ロードカナロア571:07.27-532.9-34.3キングカメハメハStorm Cat
2012ロードカナロア571:06.78-932.7-34.0キングカメハメハStorm Cat
2011カレンチャン551:07.46-633.0-34.4クロフネトニービン
2010ウルトラファンタジー571:07.42-133.3-34.1Encosta de LagoSir Ivor
2014年は新潟開催
ペースは3F-3F

結構リピーターも多く、2012年ロードカナロアが勝った際の2着は前年の勝馬カレンチャンでした。それにしても1:06.7のレコードは早いですね。

今年の勝ちタイムは先週までの傾向から1:08前後でしょうか。今のところ雨の予想はありません。

1:07秒後半の時計が掛かると、差し追い込みが決まっています。また、逃げ切った馬はいませんのでモズスーパーフレアには不利な傾向にあります。

各馬診断

エイティーンガール

快速ヨハネスブルク×サンデーサイレンス系ではマイル向き血統のアグネスタキオン産駒です。更に母方にはミスプロ系のヘクタープロスペクターが入っていて、まくるような差しが得意です。

持ち時計はありませんし、前走はハマった観がありますが、馬体がまだ成長しているので押さえておきたい馬です。

クリノガウディー

スクリーンヒーロー×ディアブロで、全くスプリント力を感じません。

高松宮記念は明らかな斜行で失格になりましたが1位入線でした。馬に罪はありませんが、その後惨敗続きです。また、雨でも降って重馬場なら、走る可能性はありますが時計はかかっても良馬場では苦しいと思います。

グランアレグリア

ディープインパクト×Tapit産駒です。TapitはA.P. Indy系ではありますが、父PulpitがA.P. Indy×Mr. Prospectorで、TapitのBMSもUnbridledとミスプロ系なので、ダートでのスピードと底力、そして一本調子な面も引き継いでいます。

同馬はマクリ・差しタイプで、阪神Cは圧巻でした。1400mのG2で2着に5馬身差付けたレースは記憶にありません。そして、安田記念でアーモンドアイを抑えた圧勝です。

ほとんど体重変動のないディープインパクト産駒ですがグランアレグリアはすでに30㎏以上の成長を見せています。母方の影響を強く引き継いでいるかと思います。

1200mは若干短いと思いますが、実際高松宮記念で2着しています。時計の絶対値が早ければ不安が残りますが、時計が掛かっています。

ぶっつけが気になりますが、かなり有力だと思います。

ダイアトニック

ロードカナロア×サンデーサイレンス産駒で、母方はアレミロードと底力型で、更に母方がスピード型のStorm Birdです。1400mが良いかなと思える血統です。

実際1400mのレース5連勝でスワンSを勝ちました。差し競馬が得意だったのですが、近走、先行もできるようになり、高松宮記念では実質的な勝ちと思える内容でした。

函館でも完勝し、前走は道悪の最内枠で、なす術無しで惨敗しましたが、改めて見直す手だと思います。

ダノンスマッシュ

ロードカナロア×ダンチヒ系ハードスパン産駒です。更に母方はKris Sとミスプロがいて、底力とスピードを伝えています。

実際、こちらは当初から1200mで実績をあげており、G1勝ちこそないものの、過去G1前のレースで3戦3勝して、今回もセントウルSを勝利しています。

しかし、本番は4、3、10着と振るわず、トライアルホースになっています。4度目でどうかです。

成長力はあるとは思えませんが、前走の勝ち方が良く悩ましい1頭です。

ビアンフェ

キズナ×サクラバクシンオー産駒です。祖母アジアンミーティアからは母ルシュクルの他に活躍馬としてダコールが出ています。

G1血統とは言い難く、戦法的にも逃げに良績がある馬です。ここはモズスーパーフレアがいるので厳しいと思います。

ミスターメロディ

Scat Daddy×Deputy Minister産駒でScat Daddyは快速ヨハネスブルグ産駒とミスプロの直仔の仔という快速血統ですが、先週オールカマーで惜敗したカレンブーケドールのBMSでもあります。少しわからない系統です。母方から良い底力を受け継いでいると思います。

レースぶりはもう少し切れがあれば超一流のスプリンターになれたと思います。

後は、どうも右回りの方が能力が落ちる気がします。去年4着なので杞憂に終わるかもしれません。

メイショウグロッケ

メイショウサムソン✖️マンハッタンカフェ産駒とバリバリのステイヤー血統です。

前走セントウルSで初めての1200mで2着に入り驚かされました。牝馬で小柄に出るとステイヤー血統でもスプリント競争で、内枠を引いた際、そのバテないスタミナで穴を開けるケースを見てきましたが、前走は驚かされました。

柳の下にドジョウが2匹いるかですが、時計が掛かっているので、今回も内枠を引いて、直線も進路が取れたら再度アッと言わせるかもしれません。

モズスーパーフレア

ミスプロ系Speightstown✖️ダンチヒ系Belong to Me産駒です。血統表にある通り、スピード血脈が目白押しです。

この馬の特徴はなんと言ってもダッシュ力であっという間に他馬を離して逃げます。直線までに2列目、3列目の馬たちは脚を使わされ、ばてて、その後ろにいた馬たちが脚を伸ばして襲いかかるというレース振りです。

父Speightstownはミスプロ系で、故障で2年近いブランクがありながら、6歳で本格化を迎え、ブリーダーズカップ・スプリントを勝つなど成長力がありました。

モズスーパーフレアも新馬当時から30㎏以上馬体を増やしています。また、その都度直線の粘りが増しています。前走も56.5㎏を背負って2着と頑張りました。

中心にしたいと思います。

レッドアンシェル

マンハッタンカフェ×Storm Cat産駒です。スタミナとスピード系で本来なら1400mが合っているパターンですが1200mで結果を出しています。

前走も圧勝で、時計の掛かる馬場は向いているので有力です。もう一度内枠を引ければなお良しでしょう。

今のところ…

時計が掛かると差し追い込みが決まるので、その点気になりますがモズスーパーフレアが中心で、グランアレグリアとダイアトニックの3頭を中心に考えます。

スタミナ系の馬が3着に入ることがありますが、それは内枠を引いた際に発生します。該当するのがレッドアンシェルとメイショウグロッケで枠順が決まったら考えてみたいと思います。

あと、トライアルホースになっているダノンスマッシュが今回もトライアルを快勝しましたが本番はどうでしょう。4度目の正直はないと思いますが、どうでしょう。

では、予想記事で。

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