ステイヤーズSとチャレンジCのポイントと予想

レース予想

ステイヤーズステークス

【ポイントの整理】

【レースの特徴】

国内最長距離のGレースで、暮れの中山の名物レースでもあり、内回りをグルグル2週します。

開幕週の9月以来のきれいな馬場で、直線にある坂を3回越えるとは言え真のスタミナチャンピオン決定戦というには楽なレースかなと思います。

先行勢の騎手の手腕によっては3600mを2000mのレースにできるレースでもあります。

ただ、近年余りスローに落とすと中団後方から道中まくって先頭に立つなど、それほど楽なレースにならなくなりました。

また、特殊なレースなので、リピーターが多いレースでも有名です。

トウカイトリックは何と7回走って2.1.1.3でした。昨年勝ったシルヴァーソニック、モンドインテロ、そして3連勝したアルバートなど多数例があります。

同時にアルバートの3連勝はムーア騎手によるところが大きく、昨年のレーン騎手を持ち出すまでもなく、外国人騎手の活躍も目立ちます。

【馬場・トラックバイアス】

週末は雨予報はなく、完全な良馬場でレースになりそうです。

コーナーを8回まわるので、外々を回った馬は、そのダメージが蓄積されていきそうです。

差し馬は外回すよりも内中を差してくる馬でないと好走は難しそう。

【枠順・展開】

外枠に入りましたが、逃げるのは⑮アフリカンゴールドでしょう。外から一気にハナを取りますので、加速しながら最初の1コーナーに行きそうですが、他馬の動向によりそのままスローに落とせそうです。

余りスローに落とすとこちらも気性的に馬群に入りたくないアイアンバローズが過去2年のこのレースのように、逃げるか番手になりそうですが、番手ですんなり収まるかが鍵になります。

2週目の3コーナーからのスパート合戦になります。

【まとめ】

開幕週、展開から先行馬か、内目の差し馬が有利か。

後は外国人騎手が乗るキングスレインとシルブロンが注目されます。

長距離は経験が必要なので、3歳勢には厳しいのですが追走がずぶいキングスレインには差し馬ですし、血統からも対応可能でしょう。

【予想】

◎①キングスレイン

距離〇 コース◎ 騎手◎ 調教→

2000mほどだと追走力に問題があり、後方待機になりますが、ラストは必ずいい脚を使います。

この距離ならそれほど大きく前に離されることもなくレースができそうです。

血統的にもルーラーシップ×ディープだけではなく、祖母がサドラー系リッスンでいかにも良馬場ではズブそうです。

3歳馬の実績と言うか、3歳馬が参戦する例は少ないのですが、セントライト記念から菊花賞を飛ばしてここに来た意欲を買います。

何といっても長距離は騎手が物を言いますので、ビュイック騎手が頼れます。

▲⑤ヒュミドール

距離◎ コース〇 騎手〇 調教→

2年前の同レースでは5着、前走1800mの3勝クラスを勝った後でしたので、いきなりの直利レースで、明けてダイヤモンドSでも5着でした。

今年は、ダイヤモンドSで内ぴったりを回り、あわやの2着、ここも④番枠で、比較的前目の内を通れそうです。

オルフェーブル×チチカステナンゴで距離への適性はあるけど、安定感はない血統です。

田辺君に乗って欲しかったのですが、津村君が内埒を頼りに、気性をなだめて走れれば一発はありそうです。

調教は天皇賞春後は坂路のみが気になりますので、あくまで単穴です。

〇⑦アイアンバローズ

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教→

同レースの過去2戦は2着、4着で、昨年はラスト1000mはディアスティマと競り合う形で苦しいレースで、ゴール前でバタバタと差されてしまいました。

すんなりした競馬になれば勝ち負けでしょう。

異父弟のジャスティンパレスには水を空けられましたが、ここは兄として存在感を示したい。

△⑨ダンディズム、⑪テーオーロイヤル、⑮アフリカンゴールド

先行馬有利の予想ですが、同レースに合いそうな配合を持つダンディズム、順調さに欠けるが実績上位のテーオーロイヤル、単騎逃げが予想されるアフリカンゴールドを抑える。

【買い目】

馬連・ワイド ①、④、⑦のボックス3点づつ

3連複 ①-④、⑦-④、⑦、⑨、⑪、⑮の7点

チャレンジカップ

【ポイントの整理】

【レースの特徴】

かつては9月の阪神で行われ、当時は現在のようなローテに余裕を持たせていなかったので、単独のレースでした。現在なら天皇賞秋のトライルとして有用になっていたかもしれません。

12月に変わったことで、距離も2000mから1800mに変わった時期もありましたが、2017年に2000mに戻っています。

時期的に有馬記念への最終切符を得るレースになりそうですが、近年の勝ち馬はレイパパレやソーヴァリアントなどむしろ、この距離で活躍する馬が多く、むしろ来年の同舞台である大阪杯を見据えた現在地を探るレースになってきました。

ソーヴァリアントが連覇していますが、その連覇も最初は3歳時のもので、レイパパレ、ロードマイウェイ、サトノクロニクルと3歳馬が勝っているほか、後は4歳馬が勝っています。

ただ、ヴェテラン勢も勝てないまでも7歳ペルシアンナイトの3着や、同じく7歳デニムアンドルビーが2着するなど実績馬に有利な別定戦なので来ています。

【馬場・トラックバイアス】

こちらも9月以来の開幕週内有利は変わらないでしょう。外枠勢は上手い立ち回りが求められます。

内回りコースなので、器用な先行差しや、うまく内目に進路をとれた器用な差し馬が有利か。

【枠順・展開】

逃げるのは、逃げないと勝負にならない大外⑬テーオーシリウスでマイペースなら粘ります。

⑨フェーングロッテンも逃げて2000mのG2・G3を2回2着していますので行きたいところではありますが、こちらは番手でもレースはできるので、競り合いは避けたいところです。

スローでの先行差し馬⑦アドマイヤビルゴもいます。

鍵はムルザバエフ騎手が番手で上手く控えれば、早いペースにはなり難く、展開は緩やかなペースを予想します。

⑥ガイアフォースも春のマイル挑戦でスピードがあり、安定の先行差しと実績からボッケリーニも器用な先行差しが可能。

【まとめ】

3歳勢からはスプリングS勝馬⑤ベラジオオペラときさらぎ賞勝馬が参戦しますが、共にダービー以来の出走になる点がどうか。すでに斤量的な有利さもなくなってきています。

4歳勢ではガイアフォースが有力。

近走冴えないがすんなり先行できればフェーングロッテンも見直したい。

ベテラン勢ではボッケリーニで、来年8歳になっても活躍できそう。今年同じ条件の鳴尾記念を勝っていて、さらにモレイラと来れば馬券圏内にはきそう。

1頭で行ければテーオーシリウスの逃げと、軽いレースになればアドマイヤビルゴが穴。

【予想】

◎ガイアフォース

距離◎ コース◎ 騎手△ 調教↗

セントライト記念に勝ったことで、2200mは問題ないかなと見られたが、その後の同コースのAJC杯やオールカマーを見る限り、やはり適距離はマイルから2000mと見ます。

ここは緩やかなペースも、好位からのマクリ競馬に期待します。

▲⑨フェーングロッテン

距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↗

小回りの1800~2000mを得意にしていて、近走スタートや行きっぷりに鈍さが見られるが、状態アップとムルザバエフ騎手で再度注目します。

〇④ボッケリーニ

距離〇 コース◎ 騎手◎ 調教↗

中長距離のG2ではほぼ勝ち負けしている実績馬です。

しかもモレイラ騎手ですし、ここでも有力で馬券圏内は来そうで、3着内ならこちらの方が確率は高そう。

△⑦アドマイヤビルゴ、⑬テーオーシリウス

緩やかなペースを予想して、好位から差せる脚のある⑦と、マイペースで行けそうな⑬を抑える。

【買い目】

馬連 ⑥-④、⑨の2点

ワイド ④-⑦、⑨、⑬の3点

3連複 ⑥-④-⑦、⑨、⑬の3点

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