エリザベス女王杯と福島記念のポイントと予想

レース予想

エリザベス女王杯

【ポイントの整理】

【レースの特徴】

秋華賞ができたことで、牝馬の3歳路線・古馬路線の激突となります。

また、距離がそれまでの2400mから2200mに変更になっています。

古馬の牝馬路線は、春はマイル路線の他1800~2000mのレースが多く、突然の2200mなので適性が問われます。

3歳路線はオークス後秋華賞は2000mでトライアルも1800と2000mなので、特にクラシック路線を歩んできた馬たちには、距離的な問題はないと言えます。

3歳馬では2kg貰っていますが、勝ったのはモズカッチャンとメイショウマンボくらいですが、2・3着には良く来ています。勝った2頭はオークスで連対していますし、ヌーヴォレコルト、ラヴズオンリーユーも2、3着していますので、オークス上位組は有力と言えるでしょう。

また、外国人騎手の活躍が目立っていて、日本にいるデムーロ、ルメールしかいなかった21年を除き、大体3着までに2人持ってきているイメージです。

また、クロコスミアの3年連続2着、連覇はラッキーライラックくらいですが3着内ではリピーターが多いレースでもあります。

ただ、今年はコースが変わっていますので、どうでしょうか。

あとは、何といっても古馬は56㎏を背負うことで誤魔化しが効きません。

【馬場・トラックバイアス】

金曜日に雨が降りましたが、週末は雨予報はなく、良馬場でレースになりそうです。

今週は2勝クラス2000mで59.8-59.5=1:59.3が出ました。

外回りは時計が出る傾向にあり、流れれば2:12秒は切れそうです。

外回りで流れれば2:12秒は切れそうですが、逃げ馬がいないので時計もかかり、後傾ラップになりそう。

【枠順・展開】

逃げ馬は存在せず、先行馬も川田君で③ハーパー、④ローゼライト、⑥ディヴィーナ、⑨アートハウス、⑭マリアエレーナくらいです。

人気のない④あたりが行くのでしょうか。前走まさかの逃げの手に出て逃げ切ったディヴィーナですが祖母がミスプロ系で母も逃げて良績がありましたので、あった戦法なのかもしれません。ここも抑えられず、行くかもしれませんが、距離延長がどう出るか。

特に良馬場では、枠の利不利はあまり関係なく18番でも勝ち負けしています。土曜日は内が残ったり、外目から差しで決まったりフェアなコースです。

【まとめ】

血統的・実績的に距離不安が残る人気馬が2頭います。

ロードカナロア産駒ブレイディヴェーグとディヴィーナです。ロードカナロア産駒で2000mを越える距離でG2以上を勝っているのは3頭で母がエリ女を制しオークス2着のアーモンドアイ、母がオークス馬のサートゥルナーリア、母がGalileo産駒のキングオブコージです。

ブレイディヴェーグの母方は欧州の短中距離系とディープとの配合で、いかにもワンターンの直線の長いコースで力を発揮するタイプでその通りになっています。コーナー4回の2200mがベストとは言えないので、ルメール騎手の腕の見せ所となります。

ディヴィーナは新馬は2000mで勝って、しばらく2000m級を使っていましたが勝ち切れず、マイル路線に変更してから勝てるようになった経緯があります。前走200m伸ばしましたが、府中のほぼワンターンの1800mでスタミナが必要なかったこともあり、こちらも400mさらに伸びてどうか。

馬体重的にはクロコスミアが440kg台、ミッキークイーンやサラキアも450㎏あるかないかでしたが、小柄な馬は今は少なくなってきましたが、斤量が響くのか苦戦傾向にあります。

ディヴィーナ、ライラック、サリエラ、マリアエレーナには斤量が響くか?コースは違いますがライラックは昨年2着していますが、3歳で54㎏でした。

【予想】

◎⑪ライラック

距離◎ コース〇 騎手〇 調教↗

スローなのに差し馬を本命にします。前走もスローだったのですが5、6番手で先行して3着でした。

スローからの上りの競馬でしたが、戸崎君らしく、一度進路を迷いましたが、前を遮った馬の外に出してからはしぶとく伸びて僅差の3着でした。

ジョッキーとの相性は良くないのですが、外目の枠もオルフェ産駒には良く、中団前目から外に出してきっちり届くと見ました。

前走は+18㎏と馬体の成長を見せ、一度叩いたここは最高の状態で臨めるでしょう。

▲⑭マリアエレーナ

距離〇 コース◎ 騎手〇 調教→

小柄な馬は苦戦と言いながら、小柄な馬ばかりですが、斤量を背負いなれてきているし、何といっても平坦の直線が魅力です。56㎏背負って大阪杯5着を含めて、消化不良のレースが多く、ここは改めて見直します。京都は合うと思います。

三浦君にはBCウインカーネリアンで見せたような積極的な騎乗を期待したい。

〇③ハーパー

距離◎ コース◎ 騎手〇 調教→

クラシック路線で活躍できましたので、ハーツ産駒として今後の成長をどう見せるか楽しみです。

クラシックはリバティアイランドに散々でしたが、常に2着争いに加わっていますので、世代2番手と言っていいのではないでしょうか。

川田君なので内の前目を確保できそうなので、能力を発揮できそうです。

54㎏も有利なのですが、何故か勝てそうなイメージを持てないところがあります。

△①ブレイディヴェーグ、⑦ジェラルディーナ、⑬サリエラ

抑えは外国人騎手が乗っている3頭になります。

①ブレイディヴェーグは距離とコーナー4回のコースが気になり、内枠すぎる点もルメール騎手とは言え難しいか。調教は圧巻ですが…マイラーっぽい感じもします。

⑦ジェラルディーナは阪神中山と言ったややパワーが必要な馬場が得意で、直線平坦で軽い馬場は得意とは言えないでしょう。

⑬サリエラは小柄な馬に56㎏は55.5㎏は慣れてきているものの、初体験で厳しく見えます。姉のサラキアは430㎏台でしたが、5歳の秋は450㎏台でした。まだ、成長します。来年は本命?

【買い目】

馬連・ワイド ⑪-③、⑭の2点づつ

3連複 ⑪-③、⑭-①、③、⑦、⑬、⑭の7点

3連単 ⑪→③、⑭→①、③、⑦、⑬、⑭の8点

福島記念

【ポイントの整理】

【レースの特徴】

G1シーズンの3場開催でローカルのハンデ戦で、小回りで、多頭数、3場開催で騎手の質が薄いので荒れても不思議ないのですが、1頭人気薄の馬が来るくらいで、大きくは荒れていません。

過去2年は矢作厩舎の馬が逃げ切っています。過去10年まで拡げるとマルターズアポジーも逃げ切っており3頭も逃げ切っています。

他には、クレッシェンドラヴ、ウインブライトなど福島や中山2000m得意の馬が勝っています。

4コーナーを回るときに後ろでも3列目6・7番手までにいないと勝ち負けは無理で、来ても3着までです。

差し馬は3コーナー過ぎからまくれる脚質が必要です。

【馬場・トラックバイアス】

今週もAコースで中間雨が降りましたので、パンパンの良馬場とは言えないところで当日も雨が降る予報もあり稍重馬場想定で予想します。

やや内が荒れている状態ですが、2週目ですし、大きな影響は無さそうです。

ハイペース必至で、良なら2分を切りそうですが、そこは馬場次第です。

【枠順・展開】

逃げ馬が3頭でいずれも逃げないと良績が無い面子なので早い流れになるか。

④テーオーシリウス、⑭バビット、⑯ユニコーンライオンの3頭で枠からは一旦④が出て、⑭バビットはダッシュ力に疑問符がつくので、昨年逃げ切った⑯が④に絡むかどうかが大きなポイントになります。昨年逃げ切っていますし、矢作厩舎なので、強気の逃げ指令が出ていると思います。大外から強引に行けばハイペース必至で、昨年は中盤緩みましたが今年はそうは行かないか。

【まとめ】

ハイペース必至でまくれる馬が有利で展開重視です。また、小回りの多頭数なのでまともに進路取れる馬はそう多くはないでしょう。

そういった点では騎手も重視しますが、薄い騎手層なので、難しいところです。

内目でじっとしている先行馬、外目の差し馬が狙い目か。

【予想】

◎⑩グリューネグリーン

距離◎ コース〇 騎手△ 調教↗

3戦目に京都2歳Sを勝って以来、G2、G1で惨敗続きでしたが、前走リステッドと相手が弱くなると4着を確保しました。シルトホルンが2着なのですが、今回の福島でコーナー4回のパワーが必要なコースで、こちらを上にしました。

父はやや成長の遅いラブリーデイ、母方は早熟馬を多く出しているスペシャルウィーク産駒でこの時期・クラスが稼ぎ時でしょう。

自在の競馬ができるのと、54㎏、比較的乗れる猛蔵君に期待します。

▲⑮カントル

距離〇 コース◎ 騎手◎ 調教→

7歳夏にしてようやくオープン特別を小倉で勝ちました。

ダービー馬の全弟と言うことで、人気先行していましたが、相応の人気になってきました。

ここに出ている騎手の中では英国でG1も複数制しているドイル騎手は格上的存在で軽視されているので狙います。

今日ドイル騎手を見ていると、4コーナーを上手く回るときと、無駄があるときとまちまちです。先行した時に追える騎手と言う感じです。ただ、ここは豪快にまくって欲しい。

〇⑤シルトホルン

距離〇 コース◎ 騎手〇 調教↗

1600~1800mベストでワンターンの2000mまでなら守備範囲で、力のいる小回りコースでの2000mは気持ち長いか。

枠も奇数だけどいい枠で安定勢力ならこれかもしれない。

△④テーオーシリウス、⑥ホウオウエミーズ、⑧ノースザワールド

逃げ馬3頭で、上手くやり過ごせた場合、枠的に距離損が無い④が粘るケースがあるか。

⑥近走安定していますし、七夕賞3着から同斤で着候補。

⑧ディープ産駒ですが切れで勝負する馬ではないので、むしろこの条件が合いそう。

【買い目】

馬連・ワイド ⑩-⑤、⑮の2点づつ

3連複 ⑩-⑤、⑮-④、⑤、⑥、⑧、⑮の7点

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