【ポイントの整理】
【レースの特徴】
春の高松宮記念が季節柄、時計の掛かる馬場で行われることが多く、スプリントG1としては物足りないのですが、この初秋の時期のスプリントG1は真の意味でスプリントG1と言えるレースです。
ただこの2年、インコースが異常に有利です。バイアスの強い馬場で行われました。
逆に、グランアレグリアが勝った3年前は開催中異様に時計が掛かった年で、しかもモズスーパーフレアとビアンフェが競って32.8とかなり速かったのですが、32.8-35.5=1:08.3と掛かっていて、外差しになりました。ただ、基本は内･中差しです。
また、3コーナーが緩やかなので、実質的なコーナーは4コーナーのみで、結構振られたり、減速する馬がいるので、その隙をついてイン突きができる器用な馬や騎手が活躍できるレースです。
いずれにしても、スピードの絶対値とその持続力≒底力の争いになり、そのバランスになります。馬場質やや重めで、直線に坂もあり、それでいて季節的に時計も出るので、スプリントチャンピオンを決めるには相応しいレースです。
【馬場・トラックバイアス】
良馬場です。
時計は阪神ほど速くなく、引き続きCコースなので直線でインから中を通り、進路を取れた馬が有利です。
時計は1:07秒台前半か、ハイペース必至なので、7秒を切るシーンもあるか。
【枠順・展開】
逃げて重賞2連勝の⑬ジャスパークローネ、前走早い平均ペースで逃げて大穴をあけた②テイエムスパーダ、スタートセンス抜群の⑯モズメイメイといますが、前2頭でしょう。
②テイエムスパーダは昨年32.7で飛ばして惨敗していますが、以降惨敗続きで、久々に早いけど逃げることができたら、好タイムでの逃げ切りでしたので、行く一手でしょう。
外から⑬ジャスパークローネが競ると再度3F32秒台があるか。
そうなるとゴール前で馬群の前と後ろが入れ替わる可能性もあります。
【まとめ】
ナムラクレアが1番枠に入ったことで、結構マークされ内に押し込まれる可能性があります。
ただ、②は逃げ馬で、③､④､⑤はナムラクレアより後ろになりますので、進路はとりやすいと思います。
意外にも、これまでの先行策から前走後方一気で2着に来た⑨アグリも典さんならハイペースを見越して、今度はポツンがあるかも。穴馬に乗ると期待しかないですが、人気馬に乗ると不安しかないですが、逃げ馬に競って欲しいところ。
⑬ジャスパークローネもハイペースに巻き込まれること必至。ただ、6勝全て逃げ切りで逃げないと勝てないどころかほとんど二桁着順なので、行く馬と競るしか活路はないでしょう。
そうなると、内枠の差し･追い込み馬が有力で、実績のある③､④､⑤が進路を取れれば有力。
【予想】
◎⑤ウインマーベル
距離◎ コース◎ 騎手〇 調教→
昨年の2着馬。直線中団から内を突いて伸びてきた。その後惨敗レースが目につくが、重馬場が苦手と、休み明けで59㎏を背負ったりで、良馬場なら、まだ底を見せていない。
ミスプロ系×フジキセキ産駒で牝系にもミスプロの血が入っており、スプリントも対応できる血統です。ただ、父はミスプロ系でも短中距離系です。
調教は余り走らないので目立たないのですが、良馬場で見直します。
▲①ナムラクレア
距離◎ コース〇 騎手〇 調教↗
父ミッキーアイルはディープ系の短距離系です。マイルG1で2勝、1200ｍはG1のみで0.2.1.2と勝ち切れませんでした。基本逃げ馬で1400mまでは逃げられますが、1200ｍではなかなか自分の競馬ができませんでした。
一旦は抜け出すかと思いますが、何かにやられる気もします。
〇⑨アグリ
距離〇 コース◎ 騎手〇 調教↗
一本調子の先行馬と見ていたら、前走抑えて後方から大外まくって2着でした。
今回はさらに展開がハマりそうで、勝ち負けまであるか。
本質的には1400ｍの方が良いと思います。
☆③ピクシーナイト
距離◎ コース◎ 騎手〇 調教→
一昨年の覇者ですが、順調ならスプリント王になっていたと見ています。香港での怪我の影響で競争能力を削がれてしまったのか、復帰後の成績は冴えません。
ただ、モーリス産駒ですし、成長力があり、故障さえ癒えれば好走可能です。
調教も時計は出ていますが、ラスト1Fが最速にならなかったのですが、今回は全体時計は遅いものの最速ラップで上がれました。これを前進と見て良いのか疑問は残りますが、そろそろ。
⑩マックドール、⑮キミワクイーン
⑩はスピードはあるが決め手に欠けるので3着まで。
⑮は持ち時計はないが、血統的には生粋のスプリンターで更新可能と見ました。
【買い目】
馬連 ⑤-①､③､⑨の3点と①-③､⑨のおさえ
ワイド ⑤-①､③の2点
3連複 ⑤-①､⑨-①､③､⑨､⑩､⑮の7点
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