【ポイントの整理】
【レースの特徴】
秋華賞のトライアルとして、君臨してきましたが、近年トライアルとしては紫苑Sの方が本番への結びつきが強く見えます。
前3年は中京でしたが、阪神の1800mはワンターンの外回り、本番はコーナー4回の内回りと、同じ阪神と言うだけで、レースの質が大きく変わります。
むしろ中山2000mの紫苑Sの方が本番に近いので、関西馬でも紫苑Sを選ぶ馬が多くなってきました。
更に、本番まで中3週と近代競馬では短くなってしまったのは周知の事実です。
今年から阪神1800mに戻り、今後本番への関係が楽しみです。
今年はいかにもワンターンのレースが得意そうで血統的に今後が楽しみな馬が多く、いいレースになりそうです。
【馬場・トラックバイアス】
セントウルSはテイエムスパーダの逃げ切りでした。33.5-33.7=1:07.2と6秒台は出ませんでしたが、かなりの高速馬場と言えます。
高速馬場なので、逃げ先行有利かと言えば、そうでもなく、特に外回りはペース次第のところがあります。向う正面の直線が長いので、遅いとかなり遅くなりますし、早いとかなり早くなります。
遅いと掛かったり、上げていく騎手がいたりとペースが乱れることがあります。
引き続き良馬場でレースが行われますので、早い全体時計と早い上りが求められます。
【枠順・展開】
逃げて連勝、しかも圧勝の⑭コンクシェル以外に行きそうな馬はいませんが、出たなりで先行したい馬は少なくないでしょう。
母父ガリレオなので、溜めて切れる馬ではなく、ある程度のペースで行きたいところですがモレイラ騎手がどう乗るか。
③レミージュ、⑧ユリーシャも逃げ切った経験があります。
内の数頭を見ながら⑭が行けば、5F60秒を切るかのペース、全体は1:46秒前後になるでしょう。
【まとめ】
まずは、逃げるモレイラ騎手の⑭コンクシェルをめぐる争いで、多少早くても簡単にばてない強みがあります。エルフィンSを逃げ切った⑧ユリーシャもいますので、遅くはならないでしょう。
差し馬はそのペースについて行って、更に早い上りを出さなくてはならないので、決め手と底力が求められます。
【予想】
◎⑤ブレイディヴェーグ
距離◎ コース〇 騎手◎ 調教↗
母はミッキークイーンの全姉。祖母は欧州で2000m前後の距離で活躍してG2を勝っています。
府中に良績がありますが、同じワンターンの1800mで馬場質がやや重くなりますがカナロア産駒で問題なし。
前走は大きく出遅れたものの、すぐ中団後ろにつけ、直線に入ってすぐ並びかけて楽勝でした。時計も速く能力は一流で勝ち負けです。
出遅れ癖だけが多頭数で心配な点です。そこはルメール騎手。慌てないで権利取ってくれるでしょう。
▲⑨アンリーロード
距離◎ コース◎ 騎手〇 調教↗
リアルスティール産駒で、母父ジャングルポケットと牝馬であることを考えるとワンターンの1800mはベストと言えるでしょう。
祖母は天皇賞馬トーセンジョーダンをはじめ活躍馬が多く輩出している一族です。
カーネーションCを+10㎏で勝って、夏は休ませ成長を促していると見ています。ただ、ここで権利を取らないとなりませんので、ほぼ目一杯でしょう。
〇⑭コンクシェル
距離◎ コース〇 騎手◎ 調教→
キズナ産駒ですが、母父がガリレオなので、決め手はやや削がれますが、スタミナ十分で、逃げて簡単にばてない。それどころか、前2戦はそれなりのペースで逃げて上り最速を使えています。
ここもモレイラ騎手で内の馬を見ながら行くでしょう。
簡単にばてないので、この馬を見ながら差し馬がめがけてくるので2着候補ですが騎手がどこまで持たせるか。
使い詰めなので上り目はないでしょう。
△⑥ラファドゥラ
距離◎ コース〇 騎手△ 調教↗
前走は出遅れ、外枠で後方からの競馬を強いられたが、福島で追い込みを決めたのは、相手が弱いとはいえなかなかできない芸当です。
前々走は府中マイルで好タイムで完勝と底を見せていません。
ドゥラメンテ×シングスピールと底力に優れ、スピードも前々走で見せているので、出遅れなければかなりいけると見ました。
△②ソーダズリング
距離◎ コース◎ 騎手◎ 調教↗
安定して重賞級の産駒を出すソーマジックの仔で父はハーツクライ。
距離的にソーマジック産駒は血統の字面ほど長い距離は向かず、2000mまでを得意にしていて、1800mはほぼベスト。
フローラS2着ですが時計はブレイディヴェーグに及びません。
一応G2で2着の実績から本番出走は可能と見られます。それでも、豊君を乗せる以上それなりには仕上げています。
【買い目】
馬連 ⑤、⑨、⑭のボックス3点
ワイド ⑨-⑤、⑥、⑭の3点
3連複 ⑤-⑨、⑭-②、⑥、⑨、⑭の5点
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