残酷な現実

還暦アベレージゴルファーのブログ

30代の時に、一緒に回った年配のプレイヤーが「あー、昔はもっと飛んだのになー」と言った声をよく聞きました。ゴルファーなら、ボールが飛ばなくなることほど面白くないことはありません。

そこを、工夫して、スイングを変えたり、道具を変えたりして何とか飛距離を保とうとします。楽しいのは、ハマると逆に距離が伸びたりするので、それでまたハマるんですよね。

しかし、多くの愚痴をこぼすゴルファーは特にスイングの研究をしているわけでもなく、体のメンテナンス・鍛錬をしているわけでもなく場合が多いのは残念でした。

月日が経ち、今度はこちらが、その歳になりました。50代から毎年徐々に関節可動域が狭まっていくこと、もともと弱い腕力とまあまあの大腿部の筋力がありましたが、それも弱化を実感していました。

それも全体的にじわじわときますので、毎年何らかの機能が失われていく寂しさはありましたね。

ただ、60歳を越えても90前後で回れる、それなりの飛距離と技術があったのですが、コロナに阻まれます。

アフリカから緊急帰国した2020年3月から、半年近く、ゴルフどころか練習場にも行けませんでした。

もともと、ゴルフ関連以外はインドア派なので、ゴルフの練習に行かなければ、ほぼ食料の買い出ししか、半年近くしなかったので、一気に筋力が衰え、体全体が固くなり、練習場に行ったらボールが飛ばなくなっていました。

今思えば冷静になれますが、飛ばなくなると、腕に頼るようになります。腕力もないのに、腕に力を入れてリキめば、更に飛ばなくなります。悪循環にはまっていました。

私は経済的な理由もあり、あのコース、このコースと回るタイプではなく、日本とフィリピンで30年以上もマイコースを中心にして回っていますので、大体どこまで飛んでいたか、ショートホールでどんな番手を使っていたかを否が応でも覚えています。

特にアイアンはロフトの寝たプロ仕様のアイアンを使い続けていますので、番手が2つ違う現実はかなり堪えています。

ホールによっては、ここフォローの風が吹いたときには8番でグリーン奥までいったよな、と思い出しながら、6番のナイスショットでもギリギリ届かず手前の深いバンカーに入る現実はなかなか受け入れがたいのです。

それでも、スイングを工夫したり、体幹運動をしたりして、何とか抵抗をしています。

スイングをいじることは、プラスにもマイナスにも働くことがあります。

20分程度の体幹運動位でできることは、老化によるフィジカルの衰えを遅らせるくらいはできているかなとは思うものの、実感はありません。

ただ、ゴルフと言うのは、スイングや飛距離は重要ではありますが、スコアーを占める要素の一部です。

スコアーを決定づけるのは、パットを含めたショートゲームですし、1打1打ごとに状況が変わることに対応する戦略・マネージメントも目に見えませんがとても大事です。

そして、大きな要素はメンタルです。OB杭、池が目に入るとスイングが変わってしまったり、逆光だとスイングが早くなってミスしたり、前ホールのミスを引きずって同じミスをしてしまう。ザックリを嫌がってトップなんてことは日常茶飯事に起きることです。

これらの原因は技術力によるところはもちろん大きいのですが、メンタルと半々ぐらいです。

さて、仕事引退後、主に回っているフィリピンのコースではハンデは23まで一時下がりました。現在21まで戻しました。結構パットが酷いのでパットの改善ができればどうにか20は切れそうなところまで、飛ばいままでも戻してきました。

ただ、18を切るには落ち過ぎた飛距離を含めたスイングの向上と全体的な底上げが必要だとは思っていますが、フィジカルも落ちていくのでどうでしょうか。

このような試行錯誤はどうでしょう、歩けなくなるまで続きそうですし、続けたいです。

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