シャット(Shut)、コンパクト(Compact)、レイド・オフ(Laid off)

還暦アベレージゴルファーのブログ

上田桃子さんが出てきた頃ですから、かれこれ20年近く前になりますが、男子のトーナメントに謎の中国人?がリーダーボードを賑わすようになりました。

名前が江連忠。コウレンチュウと台湾からの挑戦者かと思いきや、「えづれただし」と言う日本人プレーヤーでツアーに出ていながら、コーチもしていると言うのです。

きゃしゃな体から繰り出すロングドライブは理論と実践を兼ね備えていて、アメリカからのゴルフアカデミー留学帰りと言うことでも話題になりました。

女子では前述上田桃子や諸見里しのぶなど将来性のあるプレーヤーが師事していました。

彼が一時提唱していたのが表題のシャット・コンパクト・レイドオフです。

「シャット」とはバックスイング中シャフトが地面と平行になったときにフェースの向きがやや下を向いていることを言います。

「コンパクト」は文字通りバックスイングをコンパクト、大体手が右耳の高さ前後までで、それ以降手で上げない。と言うよりも体の回転に合わせて手を上げるのなら耳位までしか上がらないでしょう。

そして、最後の「レイドオフ」が近年シャフトを寝かせる、倒すという表現で、またよみがえってきました。

バックスイングの最後にシャフトを体後方に倒すことによって、構えた時のシャフトの角度からできるスイングプレーンに合わせやすくなるものです。

もともと、この動きを取り入れている、今年のマスターズ覇者ジョン・ラームやDJことダスティン・ジョンソンも取り入れてフェードを打つようになって安定していますし、一時低迷していたジョーダン・スピースもこの動きを取り入れて復活してきました。

ジョーダン・スピースのレイドオフ https://my-golfdigest.jp/tournament/p62941/

一方で、渋野選手のように、スイングをフラットな軌道にした上に、更にこの動きを取り入れたことで、プレーンが低すぎて上手く行かなかったなど、プロでも合う合わないがあるようです。

こんな風にスイングの流行も形や言葉を変えて、なくなっていくものもありますが、再度脚光を浴びるものもあります。ファッションのようなものなのかもしれません。

何を隠そう、この私も60過ぎてから、この動きを取り入れてみましたが、フィジカルの面で追いつかないのか、ダウンスイングで膝も体も左に回ってしまうスピンアウトにどうしてもなってしまう他、弊害が多かったようで、スイングを崩してしまい、未だに戻りません。

コロナ期間でクラブを握れず、動画見まくって、いろいろ考えすぎたのが悪かったかなと思っています。

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