過去のレースから
- 過去10年で関東馬が3頭と関西馬が優勢です。今年も関東馬の出走が5頭と少ないが1、2番人気想定の2頭が関東馬。
- 14年は超スローで、1昨年は馬場自体が時計が掛かった年で2:35秒台と掛かりました。それ以外はだいたい、2:32秒前後で決まっている。今年はタイトルホルダーの逃げは基本的にスローにならず、13番枠から行くので多少勢いをつけることが必要なので、更にスローにはなり難く、2:32秒前後になり、軽さがあるには厳しいか。
- コース形態から、緩やかとは言えスタート後に3コーナーがあるため、やはり外枠は不利で、8枠からは3着1回のみになっている。7枠はゴールドシップが出走した3回とも7枠で1.0.2.0、1昨年は7枠2頭が2、3着となっている。8枠は昨年タイトルホルダーでも5着だったので厳しいか。
- ただ、逃げ切ったのはキタサンブラックのみ。ゴールドシップが勝った12年、リスグラシューが勝った19年は追い込み競馬だったが、できれば4角では3列目までがゴールデンゾーンとなっています。
- 今回、無理に誰かが競りこまない限り、タイトルホルダーのマイペースで、余り落として決め手の勝負になると厳しいので、ロンスパ合戦に持ち込んで逃げ切れるかでしょう。大きく出遅れない限り優位は動かない。
実績及び血統から
- ③ボルドグフーシュはスクリーンヒーロー×サンデー系の短距離系Layman産駒だったが菊花賞で2着しました。まだ、私にはこの距離でも買えないのですが、引き続き好枠で祐一君への乗り替わりで、好走可能でしょう。
- ④アリストテレスはエピファネイア産駒で昨年の京都大賞典2着以降は惨敗続きで、やはりエピファネイア産駒の早熟性を証明する存在になってしまいました。
- ⑤ジェラルディーナはモーリス×過去の勝馬ジェンティルドンナ産駒です。モーリスの血統は中長距離系で、マイル中心に使われていましたが、ラストは2000mのG1を連勝して、最終形は見ないままでした。母ジェンティルドンナは全姉・妹は血統通りマイラーだったがジェンティルドンナは血統を越えた名牝なので、この両馬の組み合わせは常識にかからない可能性があり。デムーロ騎手であっと言わせる可能性も。
- ⑥ヴェラアズールはエイシンフラッシュ×クロフネ産駒で祖母が名繁殖牝馬ムーンインディゴでエイシンフラッシュ産駒らしくスローの中長距離が得意です。ようやく父に似た馬が登場しました。父も2着はあるので可能性はあるでしょう。どうしても後ろからになるので中山でどこまで差し脚を伸ばせるかでしょう。
- ⑦エフフォーリアはエピファネイア産駒として早熟性を証明しています。母父がハーツクライなので、チャンスは残っているかもしれませんが、祖母の成長力はなく、ローテも宝塚記念以来で難しいか。
- ⑨イクイノックスはキタサンブラック×キングヘイロー産駒で、早くもキタサンブラック産駒からG1馬が産まれました。母父キングヘイローも活躍中ですが、それ以上に、祖母の血統がG1向きの底力を与えていると見ます。ちょっとレース振りからは軽さが見えるので、暮れの中山でどうかですが、枠も騎手も良く有力でしょう。今後の中長距離での真価が問われる一戦です。
- ⑩ジャスティンパレスはディープインパクト×Royal Anthem産駒で兄に米3冠目のベルモントS馬と3000m級のレースで活躍しているアイアンバローズがいる血統ですが、父がディープで3000mよりは短い方が良いでしょう。前走は外枠から勝馬マークで最後伸びきれず3着まででしたが、ここもタイトルホルダーをマークしながらでしょうか。マーカンド騎手には勝ちに行って欲しいところです。
- ⑬タイトルホルダーはドゥラメンテ×モンジュー系Motivatorでスタミナ十分です。13番枠は外過ぎましたが、競りかける馬は見当たらず、マイペースで行けそうです。余り遅いペースでは差し込まれる可能性があるので、後続との差をもって残り1000mのロンスパ合戦に持ち込みたいところです。
- ⑯ディープボンドはキズナ×キングヘイロー産駒です。こちらも母父キングヘイローですが、このスタミナはどこから来るものでしょうか。ただ、決め手には欠けているのは祖母の系統、特にAlydarからでしょう。大外枠は不利ですが、何とか3着までにはと言ったところでしょうか。
今のところ
タイトルホルダーにイクイノックスの地力が中山2500mでどこまで通じるかでしょう。
イクイノックスはレース振りによって、将来のローテが変わってくるのではないでしょうか。将来を見据えた試金石となります。
あっという間にJC馬になったヴェラアズールは中山で差し脚が通じるか、同じことはジェラルディーナにも言えるけど、こちらはオールカマーでの実績がある。
あとは菊花賞組が55㎏でどこまで通用するかでしょうか。
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