オーケー(OK)とギミー(give me)

還暦アベレージゴルファーのブログ

我々アベレージゴルファーのラウンドでは、グリーン上で一番偉そうか、上手な人が「はい、それOKね」などと言って、言われたプレーヤーは時にうれしそうにボールを拾い、短いパットを入れたものとして、そのホールを終えます。

この所謂”OK”は、グリーン上でホールにある程度近づくと、改めて構え直してパットする時間を短縮する効果があります。ゴルフ中継をご覧の方は理解できると思いますがグリーン上はなにかと時間が掛かるのです。

一方で、カップからどのくらいの距離ならOKにしてよいかが課題です。

私がコンペの幹事をしたときには、一応パターのグリップ部分(1グリップ:30㎝位)とすることが多かったのですが、これだと、ほぼほぼ機会が少なく、意味がないルールになり、結果各グループのリーダーにお任せ的な状況になってしまい、頭を悩ませました。

コンペだからと言って、いつも通り楽しみたいと、1m近いパットをOKにするグループや、私の意図に反した公平さを欠く結果になってしまいました。結果、感覚的なものになりがちでした。

実はこの”OK”のあり方は欧米とアジアのそれでは考え方が大きく違うのです。

欧米(心あるゴルファーと思いますが)では、こういった場合”Give me”と言います。何が欲しい(Give me)のかと言うと、”Your Playing Right”が省略されています。

つまり、固い和訳ですが「その短いパットを決める権利を私ににくれないか」と言うわけです。

日本の上司やらそのグループのマウントをとったものが、上から「OK」とすることに比べたら、かなりスマートです。

もちろん、権利意識の強い欧米人によるマナーのゲームだからとも思います。

が、上から”OK”と許可を与えるかのような振る舞いは、やはりスマートさに欠けるでしょう。自戒を込めたいと思います。

蛇足ですが、競技での一つの形態であるマッチプレー(各ホール毎に勝敗・ドローを積み重ねて勝ちが多い方が勝つゲーム)におけるコンシード(Consede)は行為的にはOKと同じですが、戦略の一つでもあります。

前半余裕のある時にコンシードを連発して相手にパットをさせず、後半の勝負所で微妙な距離や傾斜のラインで涼しい顔で打たせてプレッシャーをかけると言った場面もあります。

ストロークプレー全盛で、マッチプレーを観ることは、ほとんどありませんが、一つの視点としてコンシードの使い方があります。

ただ、あまりマッチプレー自体少なくなり、たまに観てると、随分あっさりした試合が多くなったことは残念ですね。

ではまた。

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