秋華賞を予想します

レース予想

【レース及びコースの特徴、時計など】

  • G1の中では歴史が新しい。牝馬の3冠目のレースだが、牡馬と異なり距離を短く桜花賞とオークスの中間の距離2000mを小回りのコーナー4回のコースで行われる。
  • 今年は春の2冠を制したスターズオンアースがオークス後両前脚の剥離骨折し、完治はしたもののレースに間に合っているかが最大のポイント。
  • 古馬混合の2勝クラスを勝っている馬も多く、3勝クラスで2着している馬もいる。全体的にレベルは低くないか。
  • テンのスピードは⑭ブライトオンベイスが1400mのレースで逃げているので最も早いが距離に不安が残るので折り合いがつけば暴走はしない。ただ、14番枠から逃げればおのずとペースは速くなる。
  • その他先行勢が多いので、前傾ラップになる可能性もある。
  • 土曜日の2勝クラス能勢特別は5F1:01.5のドスローだったが勝ち時計は2:00.7だった。1:59秒前後での決着になると予想できるので、それに見合うスピードと持続力が問われる。差し馬は早い上りの決め手が問われる。
  • 内が悪いわけではないが、結構外伸びが効いている。京都大賞典のヴェラアズールは見事だった。

【予想】

スターズオンアースは桜花賞での狭いところを割って出てきた勝負根性、オークスでは大外枠から外々を回っての完勝と、中距離での能力は抜けている。

軽い剥離骨折だったようだが全治に3か月、そこから2か月の調整期間を経ての参戦になる。最終の追い切りから間に合った観はあるが、中間強く追い切った調教は仕掛けが1っ本のみだった。

完敗したライバルたちは、逆に着実に力をつけている。両トライアルを勝ったスタニングローズとアートハウスで先行して早めに抜け出して押し切っている。

春は馬体の維持に苦慮していたナミュールは大幅に体重を増やしている。

◎⑨スターズオンアース

オークス馬ソウルスターリングの母で仏オークス馬スタセリタを祖母に持っています。

母父はミスプロ系Smart Strikeで、父ドゥラメンテはミスプロ-Kingmanbo系でミスプロの18.75%となっています。

ドゥラメンテの母方は古くはオークス馬ダイナカールから産まれた名牝エアグルーヴ系なので、牝系の邪魔をしないキンカメとの産駒です。皐月賞-ダービーともに圧勝した名馬です。

父・祖母の血統背景から、距離伸びて良さそうですが、母父がSmart Strikeなのでマイルでも重賞連続2着と勝ち切れないまでも好走していたら、桜花賞は抜群の勝負根性で接戦を制し、オークスは完勝でした。

能力は世代トップであることは間違いないし、2000mも問題ありません。

小回りの2000mが若干気になりますが、やはり故障明けぶっつけだけが課題と言えます。

間に合ったと見て本命にします。今度は大外ではないのでルメール騎手が上手く乗ってくれると思います。

▲⑧ナミュール

スタートが気になりますが末脚は世代屈指で、春は馬体の維持に苦慮しましたが、調教後の馬体重が前走から+30㎏と成長しています。

ハービンジャーの休み明けは気になりますが牝馬なので行けると見ました。

母父ダイワメジャーの産駒は短いところが得意な馬が多いですが、自身は皐月賞と秋の天皇賞を勝っています。

祖母は桜花賞馬キョウエイマーチで、血統の字面ほど距離は持ちませんでしたが、オークスは内から3着に来ていますから、均せば2000mは問題ないでしょう。むしろ適距離かもしれません。

大きな出遅れが無ければ勝ち負けできると見ました。

〇⑦スタニングローズ

牝系は活躍馬を出してきたロゼカラー-ローズバト一族で、ローズキングダムこそ中山で行われた朝日杯FSを勝てましたが、ダービー、菊花賞ともに2着、JCを勝っていますが、ブエナビスタの斜行失格による繰上りで、まともに走っていたら脚色はブエナビスタに分がありました。

ローズバトはオークス、秋華賞、エリザベス女王杯で2着、3冠のトライアルフィリーズレビュー1着、フローラS3着、ローズS2着と勝ち切れない馬でした。

同馬はフラワーカップを勝って、オークスでは2着、やはり一族の特性を持っているようです。

特性はミルリーフ系から来ていて、現代の早い馬場では重めで、決め手に欠ける血統配合にになってしまいます。

前走はやや余裕のあり仕上げ、レースは12頭立てとは言え大外枠から外々を回り僅差でしたが勝ち切りました。

最も臨戦態勢が良いのはこの馬です。血やレース振りから何かにやられそうなので2着候補としました。

☆①ウインエクレール

レベルが低かったスイートピーSを勝ちましたが、オークスは自重し3勝クラスで牡馬相手に2着でした。

兄に中山・香港の鬼ウインブライト、姉に長く活躍したウインファビラスがいます。

兄のように3-4コーナーで手応えが怪しくなりますが、追われてしぶとく伸びるところはこの一族の特徴です。

兄・姉はステゴ産駒でしたが、エクレールはディープ産駒です。内々を回ってしぶとく伸びて全体的なスピードが増していれば2着なら。

△②ライラック

前走の末脚から外目の枠なら本命も考えたのですが2番枠でした。オルフェ産駒ですから揉まれたら終わりです。

逆に内埒を頼れるのでイン突きも考えられるのですが、デムーロですから、一旦下げて外を回すでしょう。

その乗り方ではロスが多く3着があればです。

△⑤ストーリア

こちらも気性の難しいリオンディーズ産駒で、ワンターンの1800mを連勝しているのはある意味血統通りと言えます。

母父トニービン系のジャングルポケットですからコーナー4回の2000mはベストではないまでも、守備範囲の距離でしょう。

祖母が名牝シンコウラブリイで、こちらもオープン馬を多く出していますがG1では一息の馬が多く、ここは3着の穴と見ました。

消し⑩アートハウス

こちらも、スターリングローズ同様勝ち切れない一族です。姉シークレッドコードは阪神JF2着後は掲示板にも乗れませんでした。

フローラS2着、秋華賞2着後はこちらも馬券にはなりませんでした。

こちらはスタニングローズとは違い、早熟にあるのかなと思えます。

教養明けでもきっちり仕上げる中内田厩舎でローズSは順当勝ちでした。ただ、馬体重も変わらなかったことから、一度叩いて上積みに疑問があります。

スターズオンアースを蹴ってまでこちらに乗った川田君の執念が実るかは上積み次第でしょうか。今回は見送りました。

【買い目】

馬連 ⑧、⑨-①、⑦、⑧、⑨の5点と⑦、⑧、⑨ボックスの買い足し

3連単 ⑧、⑨→①、⑦、⑧、⑨→①、②、⑤、⑦、⑧、⑨の24点

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