オークスのポイントを考えます

レース展望

【予想のポイント】

【好走馬のタイプと騎手】

昨年は圧倒的一番人気のソダシマークと言うことで、前掛かりになり、ほぼ同中最後方だった16番人気ハギノピリナが3着になるなど、ほぼ前と後ろが入れ替わるレースでした。

先行した馬ではククナとソダシが7、8着、先行して一旦下げたアカイトリノムスメが2着に粘れたのはさすがルメール騎手というところでしょうか。

ここ5年で見ると昨年は例外的な内容で、差し有利ではありますが、先行して早い上りが使える馬がいたらやはり有利なレースです。

一昨年はデアリングタクトの上り33.1の鬼脚で勝ちましたがウインマリリンとウインマイティは4角4番手でした。

3年前は前半71.3と最も流れた年でしたが、勝ったラヴズオンリーユーこそ4角10番手でしたが、2、3着はこちらも4角4、5番手だったカレンブーケドールとクロノジェネシスでした。

4年前は上位3頭とも4角3~5番手だったアーモンドアイ、リリーノーブル、ラッキーライラックで決まりました。

5年前は4角2番手からソウルスターリングが押し切り、内5番手から伸びたモズカッチャンが2着、後方から追い込んだアドマイヤミヤビ、ディアドラが3、4着でした。

勝ち切れる格上の差し馬か、残り3Fで足を伸ばせる先行馬が勝っています。

この点、距離伸びても上り33秒台の脚が使えそうなサークルオブライフ、好位組ではウォーターナビレラとアートハウスが先行しても早い脚が使える能力がありそうです。

騎手はクリストフとミルコで4勝と相性が良いですね。

かつて牝馬と相性が良かった祐一君が近年好走がありません。その他、日本騎手はバラバラですが和田君が2、3着に来ていますが今年は乗っていませんね。

【展開】

先週のヴィクトリアマイルがスローで、まさかの逃げた18番人気ローザノワールが2着とクビ、ハナの4着など、先行馬が残りましたので、展開の重要性を改めて身に沁みました。

行くのは⑬番パーソナルハイでしょうか、枠的には不利ですが逃げてしか良績が無いので行くしかないでしょう。

内から①ウォーターナビレラ、②スタニングローズ、③アートハウス、⑤サウンドビバーチェ、⑩ラブパイロー等が先行勢でしょうか。

ペースは上がらず3-4コーナーの欅を過ぎたあたりからペースが上がっていくかと思います。

先行勢は34秒台半ば、差し馬勢は33秒台の脚が必要になるでしょう。

【有力馬】

【サークルオブライフ】

しっかり溜めればこの距離でも上り33秒台半ばが使える可能性があり、ミルコが乗る点からも有力です。

父エピファネイアはデアリングタクトの父ですし、母父アドマイヤジャパンは競走馬としても種牡馬としても今一つでしたが、名牝ビワハイジの血を引いています。

祖母がタイキシャトル×Storm Catでスタミナに若干の不安はありますが、前半の過ごし方次第でしょう。

【アートハウス】

スクリーンヒーロー×ヴィクトワールピサ産駒と血統的には地味です。しかし、前走伸びる内を通ったとはいえ圧勝でした。スローの4番手から上り34.0を阪神で使えたことが大きいし、ラスト2Fは11.6-11.1でした。

父はJC馬、母はフローラS2着馬なので府中も問題なしとするのは短絡的かと思いますが、可能性は大いにあります。

【ウォーターナビレラ】

桜花賞では本命にし、単複、複勝厚めで買いました。ゴール前際どかったのですが、負けたと思いました。

理由は母父キングヘイローです。母父キングヘイローは今やトレンドで多くのG1活躍馬が出ています。しかし、G1を勝てたのが短距離G1の1勝のみという現実です。

キングヘイロー自体、皐月賞2着などG1で好走しますが勝ち切れたのはスプリントG1のみでした。

勝ちみに遅いのです。

前走仕上げ切って、枠にも、展開にも恵まれても2着でした。

ここも、来ても2着と見ています。

【ライラック】

ワンパターンですが重賞はどのレベルでも穴馬はステゴ系と見ています。

オルフェーブル×キンカメですが、祖母がフジキセキ×ノーザンテーストでスピードも底力もあります。

前走桜花賞は祐一君が乗ってくれましたが、出遅れて良いところなく惨敗でした。

今回は横山お兄ちゃんが乗りますが、稽古をいつもつけているのは石川君なので、石川君に乗せてあげればなと思いました。

前走前調教を強めに攻めましたが、輸送込みで+6㎏でした。馬体は充実中かと思います。

【スターズオンアース】

ドゥラメンテ×ミスプロ系Smart Strike産駒で、ミスプロの18.75%と常識的にはマイラーです。

ただ、祖母がオークス馬ソウルスターリングの母は欧州の名馬スタセリタで、その父Monsunなので欧州系で十分なスタミナが期待できます。

ルメール騎手はこういった外枠の際、イクイノックスのように早めに先行して、何とか技術でもたせる乗り方をする傾向にあります。その際、ミスプロの一本調子がマイナスになると見ています。

【ナミュール、プレサージュリフト】

今年はハービンジャーの当たり年と見ていましたが、両馬とも桜花賞は枠・脚質とトラックバイアスの不一致から凡走しました。

特にナミュールは、また体重が減ってしまい中5週で立ち直るのか不安の方が大きいと思います。

血統的にも両馬とも母方がスピードよりで道中脚を使うとスタミナに心配は残ります。直線だけの競馬に徹して3着があればでしょうか。

【その他】

ピンハイは馬体重が減り続けて、調教後体重も減っていて、今度は長距離輸送で本当に大丈夫なのでしょうか?

それなら、トライアル勝利組のスタニングローズ、エリカヴィータで、両馬とも厩舎から2頭出しで、人気薄の方なので面白いかもしれません。

【今のところ】

本命は川田君アートハウスかミルコ・サークルオブライフかにします。

ウォーターナビレラは2着候補、血統的な穴はライラック。

後は先行馬に乗れればレーンのスタニングローズ、祐一君エリカヴィータ、ドゥラメンテ×ミスプロ系と似た血統構成のベルクレスタとスターズオンアースをどこまで組み込むかでしょうか。

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