ダービー卿チャレンジトロフィー
【レースの特徴】
【レース・血統傾向】
クラシックシーズン始まりの時期の独立したマイルのハンデ戦です。
適度に荒れてもいますが、カレンブラックヒル、ロジチャリス、昨年2着カテドラルなどパワー型マイラーが活躍しているイメージです。
ディープ産駒は昨年勝ちのテルチェット、19年2着のプリモシーンくらいです。
むしろ、カレンブラックヒル、ロジチャリスが勝ち、ボンセルヴィーソが一昨年2着、昨年3着とダイワメジャー産駒が活躍しています。
【ハンデ】
主に馬券内になっているのは55~57㎏で、過去5年で11頭いて、毎年2頭はこのレンジです。昨年の勝馬テルツェットは53㎏でしたが牡馬換算55㎏と見れば12頭です。
残りの3頭はダイワファルコン57.5㎏で3着、ストーミーシー54㎏で3着、ボンセルヴィーソ54㎏で2着となっています。
ボンセルヴィーソは一昨年54㎏で2着、昨年は55㎏で3着、今年は56㎏でどうなりますか。
- 58.0 ザダル
- 57.5 トーラスジェミニ
- 57.0 カテドラル
- 57.0 サトノフェイバー
- 56.0 カイザーミノル
- 56.0 グラティアス
- 56.0 ダーリントンホール
- 56.0 ボンセルヴィーソ
- 56.0 ミッキーブリランテ
- 55.0 タイムトゥヘヴン
- 55.0 ワーケア
- 54.0 インテンスライト
- 54.0 ノルカソルト
- 54.0 フォルコメン
- 53.0 ギルデッドミラー
- 53.0 リフレイム
- 52.0 インターミッション
58㎏のザダルは右回りは左回りほどではないので、トップハンデでどうでしょうか。父は京都を得意としていましたが、代表産駒は左回りが得意とは面白い。
57.5㎏のトーラスジェミニも得意の単騎逃げを打っても粘れなくなってきています。このハンデでも厳しいでしょうか。
昨年2、3着のカテドラル、ボンセルヴィーソはともに1㎏づつ増えています。
やはり55~56㎏と牡馬換算55㎏の53㎏の牝馬にも去年同様チャンスがあると見ます。
【有力馬】
【カイザーミノル】
ブリンカーを着けてから、不適な距離だった、天皇賞の14着はあるものの、安定した成績を残してきました。
前走、金杯もダイワキャグニーを捕まえたかったものの、3着でした。
3着が多いし、ベストは流れる1400mですが、この安定感は買いでしょう。
【グラティアス】
前走はこれまで、あまり問題が無かったスタートで、やや出遅れ。後手後手な上に、流れなかったことで、レースに乗れず脚を余して5着でした。
今回はある程度流れそうなので、スタートが悪くなければ、見直せる内容かと思います。
ハーツ産駒ですが、レシステンシアの弟でもあり、デインヒル系の母でマイルでも対応ができるでしょう。
【ギルデッドミラー】
オルフェーブル産駒なので、外枠の方が走りやすいでしょう。
ただ、先週まで内が残る馬場だったので、外枠でもどうでしょうか。NHKマイル3着の実力があり53㎏なら狙う手もあるでしょう。
【ボンセルヴィーソ】
とにかくダイワメジャーのスピードで先行して、簡単にばてないサクラローレルから来る底力が武器です。
好走するも、なかなか勝てなかったのですが、前走は2年4か月ぶり⁈の勝利でした。
ここも先週の時計が掛かる馬場からも好走は約束されていると見ています。
【リフレイム】
血統的にもレースぶりからも、典型的な一本調子の馬で、逃げるか追い込むか極端なレースでしか好走できません。
ただ、2走前は相手が弱かったにしても一本調子の馬には合わないスローペースでの番手競馬で抜け出したのは、能力の高さと、野中君とのコンビが合っているように見えます。
今回の課題はトビが大きいので中山がどうかでしょう。唯一の右回りで惨敗したフラワーカップのレースからも、右回りでも直線外に逃げそうな雰囲気はあります。
【今のところ】
ブリンカーを着けてからレースぶりが安定しているカイザーミノルを中心にしたいところです。ここまで重賞では3着3回ですが、時計が掛かりパワーが必要な馬場で、壁を超える可能性が高いと見ます。
同じことはボンセルヴィーソにも言えるでしょう。
能力的にはグラティアスで競馬にならなかった前走は度外視します。
ギルデッドミラーは外枠の方が走りますが、先週までの中山は外伸びないので、内枠引いて拉致沿いの方が良いかもしれません。
脚質の割には中山走るカテドラル、復調の兆しがあるミッキーブリランテが複候補か。
大阪杯
【レースの特徴】
【脚質】
逃げてはいませんがキタサンブラック、先行して皐月賞同様抜けたアルアイン、逃げたレイパパレなど、比較的先行馬有利です。
大マクリを決めたスワーヴリチャードもいますが4コーナーでは先頭でした。
どちらにしても最終コーナーを5番手以内で通らないと勝てません。
ただ、今年の焦点は、逃げるジャックドールをエフフォーリアが捕まえられるのか、この1点に尽きると見ています。
【有力馬】
【ジャックドール】
前走は堂々たるレコード勝ちでした。
課題はそこから中2週のローテーションでしょうか。しかもよく言われる、レコード勝ちのあとでもあります。
明らかに充実期ですし、レコード勝ちとはいえ前走は余裕がありました。そこから中2週はプラスではありませんが、調教も動きましたし、克服可能と観ています。
ピクシーナイトに続く、タイプの違うモーリス後継馬の誕生に期待します。
【エフフォーリア】
有馬記念では辛勝でしたが、状態の維持が難しいようで、それほどでもなかったようでしたが勝ち切りました。
エピファネイアの早熟疑惑があるようですが、杞憂でしょう。確かにシーザリオ産駒は古馬になってあまり走っていませんが、エピファネイアの最高のレースだったJCは4歳秋でした。
むしろ、シーザリオ産駒の引退が早かったのは母同様怪我によるものなので、健康面の杞憂が大きいと思います。
一週前追い切りが良くなかったようですが調教を見たいですね。
【レイパパレ】
昨年デビュー以来6連勝で大阪杯を制しました。結果的に得意の馬場だったにせよ、あのメンバーで完勝でしたから、能力は相当高いものがあります。
ただ、大阪杯勝ちから未勝利ですが、距離や無理なローテーションがあったと思います。
久々の国内2000mで2着し、改めて連覇に向かいます。
決して一本調子の逃げ馬ではなく、母から来る気性の激しさから掛かりやすいだけで、川田君は上手く制御できていると思います。
ただ、こちらのディープ産駒の方が、早熟観はあります。今年も強い馬が2頭いますので、真価が問われます。
【ヒシイグアス】
4連勝で中山記念を制しましたが、その後休養に入り天皇賞で復活の5着、香港カップでラヴズオンリーユーと接戦の2着に入り、ここです。
G1級の力はありますし、ハーツ産駒の成長期でもあり、時計がやや掛かっている阪神の2000mは悪くないと思います。
【今のところ】
上記4頭の争いと見ています。
ただ、4頭とも状態に課題があります。
ジャックドール、レイパパレはレコード後の中2週、エフフォーリア、ヒシイグアスは年末有馬記念、香港カップ以来です。
調教を見て判断したいと思います。
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