中山記念と阪急杯のポイントを考えます

レース展望

中山記念

【レースの特徴】

2月とは言え、開幕週なので、先行馬有利は動きません。

そして、コースが特徴的なので、連覇が多いし、馬券対象であればリピーターも多いレースです。

Mr.G2バランスオブゲーム、8歳で天皇賞を制したカンパニー、中山・香港の鬼ウインブライトが連覇していますね。

やはり、直線に入る前に5番手以内にいる器用さが求められます。

一方で、逃げ馬は間3年開けて2勝したローエングリンはいますが、近年ではシルポートが2、3着、マルターズアポジーが3着と快速の逃げ馬でも勝ち切れませんでした。

また、開幕週で、1コーナーまでの距離が短いので内枠有利と思われますが、極端な傾向はみられません。

格的にG1でやや足りないメンバーではありますが、その中でも格が重視されるレースかと思います。

【有力馬】

アドマイヤハダル

相手レベルはありますが、若葉Sを完勝して、皐月賞4着と内回りコースを得意としています。

ロードカナロア産駒で牝系も軽い末脚を得意としているだけに、2000mよりも距離を縮めた方が良いと思われますが、実績は2000mに偏っています。

前走も2着を確保しましたが、勝ったジャックドールには迫れませんでした。

ここは、G2で真価が問われるレースになります。

パンサラッサ

サイレンススズカ、ツインターボ、シルポートなど快速の逃げ馬がいましたが、パンサラッサはどのレベルまでいけるかです。

サイレンススズカほどではないにしても、後2頭よりかは上ではないかと見ています。

こちらもロードカナロア産駒ですが、母父がモンジューとスタミナが豊富で、ロードカナロアのスピードで行くだけ行って、モンジューのスタミナで粘る競馬はこの馬に合っているように思えます。

(参考記事「モンジュー(Montjeu)の活かし方」も読み物として参照願います)

勝つなら菱田君の方が思い切った騎乗をするので期待できるのですが、吉田豊君の乗り方に注目です。

昨年は出遅れて良いところなく7着でしたが、今年は馬に合った戦法がはっきりしていますので活かすのみです。

コントラチェック

藤沢調教師の勇退に花を添えられるかと言う使命がありますね。

パンサラッサを抑えて行くか、1200mで一度だけ番手から勝利がありますので、離れた番手で逃げてる形を作れれば、54㎏で走れるのは有利とも言えるので、有力です。

ムラ馬で、ピンかパーですが、走れば強いのでルメールではない丸山君がどう御すか。

ダノンザキッド

格から言えば2歳戦とは言えG1を勝って、マイルG1を3着しているので、格は十分です。

皐月賞では発汗がひどく、惨敗しましたが、秋に復活してマイル路線に変更してから富士S4着後、マイルチャンピオンシップで僅差の2位争いで3着になりました。

ジャスタウエイ産駒ですし、母方も短中距離系に見えます。実際、異父兄のミッキーブリランテはマイル以下で活躍しています。

また、成長力も見込まれていますので、これからかもしれません。

1番人気でしょうし、開幕馬場で川田君の騎乗がプラスになりそうです。

ウインイクシード

リピーターの観念からすると、昨年3着している同馬も有力です。

8歳と高齢ですがコーナー4回のコースは得意にしていますし、3着なら状態次第ではあるか。

カラテ

前走3着していますが、G3では能力上位と言えます。

今回はG2でしかも実績のない1800m、しかもコーナー4回のコースがどうかでしょう。

無理に参戦している観は否めません。

今のところ

格からするとダノンザキッドでしょう。

パンサラッサにとって開幕週が味方しそうです。個人的に血統と戦法がマッチしている上に、逃げ馬好きなのでここから買うかもしれません。

アドマイヤハダルも面白いのですが、格の点でどうでしょうか。まだ、成長途上でしょうが、今後どうか黄色信号が灯っている感じがします。真価が問われる一戦になります。

コントラチェックは乗り難しい馬ですが丸山君で2勝していますので、チャンス十分です。

阪急杯

【レースの特徴】

阪神の1400mで、暮れのG2阪神カップと同じ舞台になります。

阪神カップは独立したG2ですが、こちらは200m短い高松宮記念へのトライアルという面があります。

阪急杯勝馬のレシステンシアやロードカナロアがその後高松宮記念で勝ち負けしています。

ただ、それ以外は1400mを得意にしている馬が勝っています。

ベストアクター、スマートオーディン、ダイアナヘイロー、トーキングドラム等です。

なので、高松宮記念でも好走できそうな格の馬か、格下でも1400mのスペシャリストが狙い目と言えます。

両方に当てはまるのはダイアトニックですが、7歳になって1400mで無敵だった時代の力があるかです。

3勝クラスを勝ったばかりですが、グレイイングリーンは4.1.2.0で1400mを得意にしていますので、好走可能でしょう。

【有力馬】

ダイアトニック

今回は京都金杯を経るローテで2年前の2着入線した時と同じローテです。

2年前の阪急杯以来前走まで1200mを使っていて2桁着順が目立っていました。

前走は久々で57.5㎏背負って見せ場十分の4着と復調の兆しが見えます。得意の1400mで再度見直す必要があります。

グレイイングリーン

セントウルSを勝つなどスプリンターとして活躍したリトルゲルダの仔でディープ産駒です。

近走左回りの1400mで末脚を伸ばす戦法で勝ち上がってきましたが、もともとは阪神の1400mでも2.0.2.0と走っています。マイルでは重賞2回挑戦して二桁着順でした。

ここは今後の活躍ができるか、真価が問われるところです。

モントライゼ

京王杯2歳Sの勝馬でファルコンS3着もあり1400mを得意にしています。

牝系はミスプロ系にStorm Bird系ですが更に牝系はスタミナ系なので1400mを得意にしているのは頷けます。

気性に問題があるので、休み明けの方が走る可能性は高いので、仕上がり状態次第です。

トゥラヴェスーラ

血統的に明らかに1200mでは絶対的にスピード不足なのですが、それでもリステッドを勝てているので、1400mなら重賞でも通じるところです。

9か月の休み明けが全てです。

タイセイビジョン

モントライゼ同様に京王杯2歳Sを勝っています。前走では阪神カップで僅差の4着ならここでは格上と言えます。

斤量も1㎏減は狙えるところです。

ヴィジュネル

人気になりそうなグレイイングリーンとは2勝クラスの豊栄特別では同着で分け合い、3勝クラス奥多摩Sでは2着に退けています。

脚質的にもいけるので阪神向きかもしれません。

マクフィ2頭目の重賞制覇となるか、グレイイングリーンとの対比から人気がないならこちらも狙いたいところです。

今のところ

格はダイアトニックで前走の4着が見せ場があったので、ここは56㎏で着外なしの1400mなら中心でしょう。

逃げ馬がいないので、スピードだけならモントライゼですがルメールが差す競馬を覚えさせていたので、祐介君がどう乗るか。

新興勢力では1400m特化型のヴィジュネルとグレイイングリーン。

タイセイビジョンも着なら。

昨年2着のミッキーブリランテ、近走中京が良いクリノガウディーもいて混戦ですね。

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