クイーンカップ
2月に入り、クラシックの足音が聞こえてきました。
昨今のローテーションからすると、かつてのトライアルレースはローテーション的にきついので、この辺がトライアルになります。
1戦1勝の馬たちは確率は低いのですが、血統的に魅力のある馬がいますので、まずはその辺から。
ウインエクレール
ウインファビラス、ウインブライトの異父妹になります。兄姉はステイゴールド産駒で、中山、兄は香港も得意でしたが、こちらはディープ産駒です。
一族得意の中山でのマイルで勝ち上がりました。勝ち方に派手さはありませんでしたが、兄のようなレースぶりでした。
1戦ですがスタートが良く、レース上手と言えるでしょう。
府中に替わって、さらに切れる脚が使えるかが鍵になります。
一族専用騎手?松岡騎手が乗ります。
ショショローザ
ワールドプレミア、ワールドエース、ヴェルトライゼンデの異父妹になります。
日本では成功しなかったAcatenanngoですが、この母マンデラだけは大成功の牝系になっています。
ショショローザの父はロードカナロアです。活躍した兄たちは父がサンデー系ですがキンカメ系になってどうでしょうか。
こちらも新馬は番手から何とか逃げ切るレースでしたが、将来を見据えるなら、もう一列後ろから差してもらった方が能力評価をしやすいのですが、時計も平凡で、どうでしょうか。
望来君もいい加減重賞勝ちたいところです。
プレサージュリフト
新馬は出遅れて後方から直線一気と派手なレースぶりでした。
阪神JFでも人気になったナミュールのように、人気のハービンジャー産駒はあてにならないのですが、母方はだいたいスプリント系でもありますので、ハービンジャー産駒でマイルも対応しそうです。
ナミュール同様スタートに難がありますが、切れる脚がありますので、府中で有力です。
戸崎君で坂上での攻防が見ものです。
ベルクレスタ
アルテミスSで2着しましたが、前走阪神JFは、まくって、バテて6着でした。
ここも一本調子なので、先行して抜け出す形を求めるよりも、新馬で勝ったように直線で差しにまわりたいところです。
サークルオブライフと接戦している舞台なので人気になりそうですが、乗り方が難しい。
松山君がどう乗るか見ものです。
スターズオンアース
こちらもドゥラメンテ産駒で前走がフェアリーS内伸びで2着でした。
府中ではナミュールに完敗でしたが、中山マイルで2列目から上手くまくって2着確保しました。
こちらも、ドゥラメンテ×ミスプロ系はベルクレスタと同じです。府中で乗り方が難しいと思いますが、武史君ですから、何とかしそうです。
モカフラワー
アサマノイタズラの異父妹になります。スクリーンヒーロー×キングヘイローと地味ですが、昨年のトレンドとも言えます。
赤松賞4着はスターズオンアース3着の次になります。
初戦は府中1800mで早い上りを使っていますので、通用するかもしれませんが、中山の方が良さそうです。
今のところ
初戦の出遅れが気になりますが、プレサージュリフトとショショローザの素質に魅力を感じます。
対する既成勢力はフェアリーS2着のスターズオンアースとベルクレスタのドゥラメンテ産駒の争いでしょうか。
共同通信杯
今や、スプリングSはおろか、弥生賞もトライアルとは言えなくなりました。
ここか、暮れのG1からのぶっつけが本流になりつつあります。
皐月賞でも通用しそうな馬が数頭いますし、次が皐月賞という馬がいることで、春近しです。
ダノンスコーピオン
ロードカナロア産駒ですが、母父がSadler’s Wells系で、距離に融通が利くタイプです。
レースセンスとしてはスタートが良く、行き過ぎそうになるので、一旦抑えることが続いています。
そして、ウイークポイントですが、直線入る前の勝負どころでズブイところがあり、結果接戦か、伸びて届かずになります。
そこが解消されれば、G1級でしょう。
川田君なので前走よりも前目で勝負になりそうで、合うのではないでしょうか。
ジオグリフ
追い込み馬として、牝馬路線で活躍したアロマティコの仔で、新種牡馬ドレフォン産駒です。
母は勝ちみに遅かったのですが、ジオグリフは小回りをヒトマクリして札幌2歳Sを圧勝で制しました。
新馬は同条件の府中の1800mで、好位から早い上りで抜け出してアサヒを抑えています。
マイルでは忙しかったか、後ろ過ぎたかとどきませんでしたが、ある程度の位置がとれれば有力でしょう。
ルメール騎手も4回目ですから手の内に入れたか。
ダノンベルーガ
ハーツ産駒の好走馬条件である。母方は短中距離系であること(サリオスは例外)ですが、ダノンベルーガの母方はIntent系で相性はよいかもしれません。
脚を長く使えるのは朝日杯FSのドウデュース、先週東京新聞杯のイルーシヴパンサーと同様かもしれません。
折り合いもつきますし、わざわざ、松山君が乗る点からも陣営の意気込みが感じられます。
アサヒ
同条件の東スポ杯2着なら当然有力候補ですが、勝ったイクイノックスに離されたので、魅力は落ちました。
ただ、ディープインパクトの牝系ウインドインハーヘアを祖母に持ち、勝負根性はなさそうですが、スピードと底力は約束されていますので、ここは今後クラシックに行くか、マイル路線に行くかの分岐点になりそうです。
今のところ
実績的にも、府中の1800mも合いそうなダノンスコーピオンが最有力で、すでにこのコース・距離で勝っているジオグリフ、府中2000mで新馬を完勝しているダノンベルーガの3頭を勝ち馬候補と見ています。
京都記念
今年も阪神で行われる、京都記念です。内回りで宝塚記念と同じ舞台になります。
G1馬はオークス馬と峠を越えているダービー馬の2頭は少し寂しい気もします。
有力と思える馬たちに死角が見えますので荒れそうな雰囲気もあります。
レッドガラン
ロードカナロア産駒ですが、母父がロベルト系シンボリクリスエスで祖母がダンシンキイなので、距離に融通が利く可能性があります。
2000m挑戦も3度目の正直で前走金杯を制しました。ここも開幕週の馬場でスローに流れれば前走の再現があるかもしれません。
斎藤新君とのコンビ結成以来大崩れが無く、前走初重賞制覇を達成しましたので遅まきながら勢いがあります。
レッドジェネシス
ディープインパクト×Storm Catのニックスです。祖母がSadler’s Wells産駒で、古馬になってもいけるかも知れません。
神戸新聞杯好走後、菊花賞は2走ボケか、不良馬場で接戦を演じた疲労残りか、出遅れて惨敗でした。
神戸新聞杯を勝ったステラヴェローチェはその後有馬記念、日経新春杯と好走しています。バゴ産駒はタフですね。
菊花賞以来ではオーソクレースがAJCCで惨敗しています。
スタートも良くないのですが、神戸新聞杯で2着した藤岡康太君とのコンビで復活と行きたいところです。
ダノンマジェスティ
全兄、全弟に皐月賞馬とダービー馬がいる血統です。
ダノンマジェスティは7歳になりますが、2年以上の空白があり、まだ11戦と活力は残っていそうです。
気性の問題で逃げか外から番手、もしくは追い込みと極端な競馬でしか好走できない点はありますが、ハマった際の底は見えていませんのであっと言わせるかもしれません。
合っている和田騎手で期待したいところです。
ユーバーレーベン
ゴールドシップ産駒のオークス馬です。
明らかに、使われながら良くなるタイプなので、秋華賞の惨敗は致し方ないところです。ジャパンカップ6着を経て、今回は走りどころです。
剛腕ミルコに期待です。冬の馬場は合うと思いますが、開幕週の内回りで届くかどうかです。
マリアエレーナ
血統的には距離の延長は向いているとは思えませんが、弱的相手でしたが2200mの新潟牝馬Sを制して、前走も僅差の2着と充実しています。
若手で充実している瑠星君で侮れません。
アフリカンゴールド、タガノディアマンテ、ディアマンミノル、ラーゴム
- ターコイズS ギルテッドミラー 13番人気 3着
- AJC杯 マイネルファンロン11番人気 2着
- シルクロードS シャインガーネット 7番人気 2着
冬場の芝でステイゴールド・オルフェーブル産駒が穴をあけるケースが散見されます。
ここも4頭出てきて、皆人気薄です。人気になりそうな馬に死角があるので、何かが来て穴をあけるシーンもあるかもしれません。
個人的にはタガノディアマンテか典さんが乗るディアマンミノルあたりが穴狙いできるか。
今のところ
レッドガランの充実ぶりから距離克服なるか。
菊花賞以来となるレッドジェネシスの状態がどうかでしょう。
ユーバーレーベンも秋から3戦目なのでそろそろ走り時ですが人気になりそうです。
サンレイポケットは意識して左回りだけを使ってきましたが、久しぶりの右回りになる点どうか。
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