天皇賞の有力馬については「天皇賞秋、アルテミスSとスワンSの有力馬と振り返り」も参考にしていただけたらと思います。
また、コントレイルにつきましては血統分析や戦績を詳しく「コントレイルを解析します ver3」で解説していますので、よろしければ参照願います。
【世代】
3強3頭が各世代を代表するトップと言うことで、世代論がささやかれていますが、世代のトップたちの争いなので、あまり意味はないなと思います。
弱いとされている現4歳世代ですが、確かに古馬混合G1で勝っているのはレイパパレの大阪杯のみです。
また、3冠馬が出るような年は、相対的に弱いから3冠馬が輩出されることも確かです。
ただ、3冠馬自身と前後の世代との比較は、対戦がJCと大阪杯だけなので世代論ではできないのではないかと思うのです。
余談ですが、私にとって近年の最強世代は現5、6歳の牝馬だと思っています。
【3強のプラスマイナス】
府中の2000m良馬場における3強各馬のプラス要因、マイナス要因について考えます。
コントレイル
プラス要因
- コース・距離: 東スポ杯2歳Sの1:44.5を出したコースです。早熟傾向はありますが、これで10戦目です。2歳時よりは力はあるでしょう。
- 枠: 内外に差が無ければ包まれなければ有利に働くでしょう。
- 騎手: かつての祐一君なら、最内枠で「あちゃ~」と思うところですが、近年の祐一君は最内枠でも安心して見ていられるようになりました。
マイナス要因
- 展開: はっきりした逃げ馬がいないのでペースがつかめない。遅いと意識的にフタをする馬・騎手が現れるかもしれません。
- 早熟血統: 古馬になって成長する血統とは言えない。ただ、ここが10戦目で、活力は残っているとも見れる。
グランアレグリア
プラス要因
- コース: 府中は4.1.0.1で、負けたのは降着し状態の良くなかったNHKマイルと、ヴィクトリアマイル→安田記念と詰めて使った安田記念の2着のみ。
- 騎手: 若干の距離不安はあるものの、ルメール騎手なら最初のコーナーまでそろりと行って、マイルのレースにすることができます。
マイナス要因
- 距離: 母はマイラーでマイルまでにしか実績が無いので距離不安があります。ただ、大阪杯はスピードとキレを身上とする馬に、重馬場でコーナー4回のコースでしたので、ノーカウントとできます。
どちらとも言えない
- 年齢 ディープ産駒では5歳の秋では成長は止まっている可能性はあります。ただ、母はマイラーでしたが、2歳時に活躍し、3歳時は故障、4歳時は不調で、5歳になってマイルG1を2勝しています。安田記念を見る限り衰えは一切感じさせません。
エフフォーリア
プラス要因
- コース 府中は2.1.0.0で、ハナ差のダービー2着なら、ほぼパーフェクト。
- 騎手 菊花賞を気迫で制した武史君は乗れていますし、デビュー以来乗り続けている点もプラス要因と言えるでしょう。
- 斤量 56㎏はこの時期古馬と2㎏差は有利と言えます。
マイナス要因
- 距離 グランアレグリアとは逆に、エピファネイア×ハーツクライで距離が短い懸念があります。ただ、祖母が軽いスピード系で中和されています。2000mの皐月賞で圧勝はありますが、時計が2:00.6で上り36.7と底力勝負でした。軽いスピードとキレが求められるコースでは不安は残ります。
【馬場・時計】
週初めに雨が降りましたが以降は降っていないので良馬場で行けそうです。
土曜日の10Rマイル戦紅葉Sでは46.3-46.4=1:32.7でした。平均ペースでこの時計です。
先週よりも早い馬場ではないかと思います。
特に開催中に雨はなかったし、Bコースでもあり、1:57秒前後決着でしょう。59-58=1:57秒位のペースかな。
58㎏背負って、この時計を走れる馬は限られてくると思います。
【展開】
逃げるのは典さんの乗るカイザーミノルでしょう。マイル以下を走ってきた馬ですし、テンのスピードもありますので、ここは逃げの一手でしょう。
コントレイルは最内枠で包まれるのは嫌なのですが、隣がカデナ、モズベッロなので、ある程度のスペースをもって最初のコーナーを回れれば、その時点で勝ち負けでしょう。
エフフォーリアはコントレイルを見るか前に行くかわかりませんが、末脚の切れが見劣りますので先に行きたいところです。
グランアレグリアは2頭を見ながらラスト1000mのレースにしたいところです。グランアレグリアなら57秒前後で行けると思います。
【予想】
【1列目】
◎①コントレイル
世代論はさておき、府中の2000mにもっとも合うのはこの馬です。しかも1番枠に乗れている祐一君で3強と言いますが1強まであるかと思います。
【2列目】
〇⑨グランアレグリア
早くなるメンバーではなく、前半ためて後半を57秒切るようなレースに持ち込みたいところです。結果、コントレイルとは通るコースが違うので2着としました。
【3列目】
△⑤エフフォーリア
△④ポタジェ
エフフォーリアは全体的なスピードに疑問符が付きます。ペースによりますが、上り33秒台は使えますので有力です。
実力馬に状態の良さそうな馬がいないので、好調ポタジェに3着の可能性を見ました。
【買い目】
単勝 ①コントレイル
馬連 ①-⑨1点
3連単 ①→⑨→④、⑤の2点
レースは生き物ですから結果はわかりませんが、コントレイル本命に悔いはありません。
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