今週の注目馬と先週の振り返り_211010

レース展望

【今週の注目馬】

サウジアラビアロイヤルカップは7頭立てで、アルジャンナ全弟のコマンドラインとステルヴィオの全妹ステルティアーナが出ています。両馬とも新馬で素質の片鱗を見せていますので、ここはじっくり見たいと思います。馬券は見です。

【毎日王冠】

シュネルマイスター

父は欧州マイラーKingman、母は欧州ドイツ系地力型独オークス馬です。

府中では重さがあるかと思いましたが、NHKマイルを勝ち、安田記念僅差3着と日本の競馬、特に軽い府中の馬場に適応しました。

もともと地力型なので、1800mへの距離延長は問題ないでしょう。2000mの弥生賞でも2着していますが、府中の1800mの方がスタミナは必要ありません。

安田記念から2㎏増になりますが、まだ軽いのではないでしょうか。

ダノンキングリー

ディープインパクト×Storm Catは黄金配合ですが、ダノンキングリーはいかにもこの配合の良さが出ています。

全体的なスピードと直線での切れ味が約束されており、いかにもこのコース・距離があっていますので最有力でしょう。

引き続きの58㎏だけがマイナス要因ですが、安田記念を同斤で勝っていますし、時計的にも足りています。

(4歳勢が弱すぎて目立っていませんが)弱い世代の5歳牡馬代表の復活で、世代クラシックを賑わせた馬の面目躍如と行きたいところでしょう。

ポタジェ

ディープインパクト産駒ですが、毎日王冠を勝ったルージュバックの異父弟になります。

オープン入り後、リステッドを勝って重賞では3、2着と頭打ち状態ですが、ここはワンターンの1800mとこちらもベストの舞台で、上記2頭とキレ争いで真価が問われるところです。

ヴァンドギャルド

ディープインパクト×Motivator産駒です。

Motivatorは、日本の競馬には重すぎて合わないモンジューを父に持ち、逆に母方はミスプロ系Gone West、更に母方はSharpen Upと軽さとスピードを持ち合わせており、モンジューの重さを中和させています。

ちなみに、先日のセントライト記念で抜群の調教で人気になりましたが惨敗したタイトルホルダーも父ドゥラメンテですが、母父がMotivatorです。

昨秋は休み明けで富士Sを勝っています。勝ち時計は1:33.4と掛かったことが勝因でしょう。

ドバイターフ2着の地力を買うか、ダノンキングリーの切れを買うかですね。

ダイワキャグニー

キングカメハメハ×サンデーサイレンス産駒です。

東京芝1800mは5.1.0.3とベストの舞台で、昨年は去勢明けで2着しています。

以前は3歳時が4着、4歳時が7着でした。

昨年はサリオス以外は寂しいメンバーでした。今年のメンバーで昨年以上の着順は難しいと思いますが、展開に恵まれれば3着はあるかもしれません。

【京都大賞典】

アイアンバローズ

オルフェーブル産駒で、異父兄にベルモントステークス他米G1を勝っているPalace Rumorがいる血統です。

日本でも中長距離に合う血統です。

3勝目が4歳の春で13戦を要しましたが、連勝で3勝クラスをあっさり通過しました。目黒記念に出走するローテもあったかもしれませんが、無理せず夏を過ごしてここまで待ちました。成長が促されたかもしれません。

牝系の良さから期待が高いのですが、そこはオルフェーブル産駒です。ピンかパーではないでしょうか。

調教をチェックして、良ければ岩田望君に期待します。

アリストテレス

エピファネイア産駒で母父はディープですが、牝系はバレークイーンと血統の良さから人気になります。

不良のAJCCを勝って、活躍が期待されましたが、天皇賞4着、距離が合っているとみた宝塚記念でも9着と期待外れでした。(個人的にもかなり泣かされました)

立て直されているか、4歳レベルの低さが鍵になりそうです。また、基本的にバレークイーンの系統は古馬になって成長する傾向にはなく、平行線を辿る傾向にあります。

迷いますね。

ヒートオンビート

キンカメ産駒で母が桜花賞馬のマルセリーナです。

異父弟にノヴェリスト産駒ラストドラフトがいて、距離は父キンカメでも持つようです。

超スローの目黒記念2着でしたが、勝ったウインキートスが目黒記念から3㎏増でもオールカマー2着しましたので、それなりのレースレベルにあったという判断ができそうです。

戸崎君が遠征するようですがどうでしょうか。

ヒュミドール

オルフェーブル産駒で母父がパリ大賞典の勝馬チチカステナンゴです。

祖母が桜花賞馬のキストゥヘヴンです。

全体的に中距離血統でチチカステナンゴは日本であまり成功したとは言えないものの、バランスの良さがうかがえます。因みにサンデーサイレンスの18.75%となっています。

まだ、距離適性がどこにあるかわかりませんし、去勢していても、いつ走るかもわかりません。

穴馬ではありますが、いつもそこそこ人気になるんですよね。

ステイフーリッシュ

ステイゴールド×キングカメハメハ産駒です。

母方にSilver Hawkがいて、これまでも活躍してきましたが、まだしばらくは活躍できそうです。

G2の中距離での安定勢力で、脚質も先行して、ペースが速くなる4角で騎手の手が激しく動きますが、そこから粘るのがこの馬の真骨頂です。

相手が強ければ馬券外ですが、展開や相手に恵まれれば馬券内に入る、あらゆる意味で基準になる馬です。

ここも不安のある馬が多いので、ゴール前、着に残るシーンもあるか。

【先週の振り返り】

【スプリンターズステークス】

◎④ピクシーナイト    1着

▲⑪ジャンダルム     11着

〇⑭ダノンスマッシュ   6着

☆⑫レシステンシア    2着

△⑤ファストフォース   15着  

△⑧ビアンフェ      7着

大外からテンのダッシュの早いモズスーパーフレアがハナへ行きましたが、昨年と違うのはビアンフェが競りかけなかったことで、馬場が昨年よりも早いのに、このメンバーにしては3F33.3と落ち着きました。

一方で、馬場は思った以上に外が伸びない馬場で外目の枠からは早めに3・4番手につけた2着のレシステンシアだけでした。

ピクシーナイトは内枠を利して、ラップ的にも追走が楽だったのか、早めに3番手に行けて内から抜け出して完勝でした。

外を回った馬は全く伸びず、最内枠から上手くついてこれたシヴァージが最短距離を走り、2着争いに持ち込みましたが僅差3着でした。

ちょっと馬場状態がフェアでなかったと思います。

ピクシーナイトのG1制覇はサイアーラインの国内4世代G1制覇と言う偉業です。

この偉業を留め置くためにも「祝☆モーリス産駒初G1制覇!」を書きました。お時間あるときに読んでもらえればと思います。

では。

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