【今週の注目馬】
今週で3歳戦のトライアルは一段落で、本番を待つのみになります。
ただ、神戸新聞杯は荒れないトライアルで有名ですが、牡牝のトライアル3戦が3連単6~30万馬券と大荒れが続いています。傾向通り「荒れ」が止まるかが見どころです。
一方で、天皇賞戦線はかつて結びつきの強い毎日王冠が中2週と言うことで、むしろ、オールカマーや札幌記念が重要になりつつあります。
いや、ぶっつけが最強のトレンドになっていますかね。
【神戸新聞杯】
シャフリヤール
前走ダービーでは2:22.5、上り33.4で、先に抜け出したエフフォーリアを差し切りました。
毎年思うのですが、この時期の3歳馬としては、全体時計も、上りも驚くほど速く、馬場の軽さとクッションの良さがうかがえます。
シャフリヤールもコントレイルと同じく、母父ミスプロ系でベストは1800~2000mで、ワンターンに近いコースならなお良しと言うタイプです。
アルアインの全弟ですからね。ただ、兄よりも決め手が優れていると言えるでしょう。
コーナー4回の2200m決して合っているとは言えない舞台ですが、スローに流れ、直線だけ競馬するだけでも能力的に勝ち負けになりそうです。
それと、鞍上は、中京で無双状態の祐一君でもあります。
ステラヴェローチェ
朝日杯FS、皐月賞、ダービーとこれまで世代G1を3戦して、2、3、3着と堅実な半面、勝ち切れない面も持っています。
バゴの特性か時計の掛かる馬場が得意で、距離的には2000m前後でマイルから2400mまで対応可能と言う現代競馬ではオールマイティといえるでしょう。
とは言ってもやはり3000mは、ミスプロ系も入っていますので厳しいかなと見ていますので、買うならここかなと。
レッドジェネシス
ディープ×Storm Catと現代のニックスで、祖母Luckyの父Sadler’s Wellsで母父がHabitatと底力とスピードのバランスが良く見えます。
初勝利まで4戦を要しましたが、2戦後のゆきやなぎ賞を楽勝して、京都新聞杯を制しました。
ただ、中2週で臨んだダービーはジョッキーの趣味であるポツンが不発で11着でした。スローでポツンはないよね。
ダービーのダメージは軽いものでしょうから、改めてトップグループに挑戦となります。
ワンダフルタウン
ルーラーシップ×ディープインパクト産駒です。
平均ペースに強いルーラーシップ産駒で、ディープインパクトで決め手を補って欲しいところですが青葉賞を勝つくらい補えています。
血統構成が似ているキセキに続けとなりますし、牝系も欧州の中距離系で底力もありますので、本番でも要注意です。
もちろんここでも、ダービーで負けすぎましたので、力を測るためにも、勝つつもりで乗ると思います。
イクスプロージョン
オルフェーブル×シンボリクリスエス産駒です。牝系がバレークイーン系なので、血統だけ見るとG1を勝っても不思議はないのですが、そこは血統の良さに能力がついてくるかと言うところです。
あくまでも、血統的な穴馬ですがサンデーサイレンスの血が25%と少し濃すぎるかなと思います。
気性に課題があると思いますが、気持ち良く逃げたりすると思わぬ力が出るかも知れません。
【オールカマー】
レイパパレ
弱いとされている4歳勢で、レシステンシアと共にG1で健闘していて、春は大阪杯勝利、宝塚記念3着と頑張りました。
牝系から来る気性の激しさがあり、逃げるか番手で競馬をしてきました。馬群にいれることはできないでしょう。
馬体も小柄で、気性の激しさがあるので、休み明けでも十分に仕上がると思います。ここも展開次第では有力でしょう。
川田君が、難しい馬をここまで乗りこなしてきましたが、いつ気性が爆発するかわからない怖さが付きまといます。
ウインキートス
小回りの1800mも走れるマイラーだった母イクスキューズの仔です。
兄に先行してしぶといウインイクシード(父マンハッタンカフェ)がいて、こちらはゴールドシップ産駒です。
2歳時12月に3戦目で初勝利、その後距離を伸ばしていって9戦目札幌2600mで2勝目をあげました。
その後も2200m以上で3勝し、トータル5勝目が目黒記念でした。
小回り向きなので、目黒記念はどうかと思いましたが、超スロ-を内から先行して抜け出しました。
札幌記念は調整ミスで今回は上向くと思います。
ウインマリリン
フローラSに勝ち、オークスでデアリングタクト相手に健闘しましたが、最後に差されて2着、その後秋の調整に失敗し、秋華賞は惨敗しましたが、その後はそこそこ走り日経賞で古馬相手に勝利して、天皇賞5着しました。
ここも調整次第ですが、こちらも牝馬の割には叩かれながら良くなるタイプで、休み明けはマイナスでしょう。
キングオブコージ
2000m以上のレースを使うようになってから4連勝して、昨年の目黒記念を制しました。一息入れた京都大賞典では強敵相手に3着して、その後を嘱望されましたが、故障で約1年近くの休養を余儀なくされました。
ロードカナロア産駒なのでマイル以下の距離から使われていましたが、母父Galileoの重さを中和していると言え、2000mでも短いくらいです。
ここは、典さんですし、ポツンまであるかと思います。直線イン突き?
グローリーヴェイズ
こちらはG1ホースで、前走も香港G1で2着でした。
昨年の京都大賞典こそ、宝塚記念の調整失敗を糧にしたうえに、時計の掛かる馬場にも恵まれて勝利しました。
ただ、本質的には一度叩かれてからなのですが、デムーロ騎手なので無理させるかもしれません。
【先週の振り返り】
【ローズステークス】
◎⑦ストゥーティ 4着
▲⑫アンドヴァラナウト 1着
〇⑭アールドヴィーヴル 3着
☆⑩エイシンヒテン 2着
△⑨タガノパッション 12着
△⑮オパールムーン 14着
予想通りエイシンヒテンが逃げる展開でしたが、外から典さんのオパールムーンが行こうかと言う勢いで1コーナーを回ったことで、オパールムーンが壁になり、結果61.2のスローなのに、3番手以降に距離を保って4コーナーを回れました。
この展開がエイシンヒテンを2着に残したといえるでしょう。
乗れてる祐一君は前走も乗っているので、エイシンヒテンを射程圏に入れて見事に差し切りました。
逆に、ストゥーティ吉田君は、スローで決め手に欠けるのに、4コーナーで抑えて下げてしまい万事休すでした。4コーナー2番手で地力勝負に持ち込みたかった。
アールドヴィーヴルは何か足りませんね。
結果、1、2列目に挙げた4頭が1~4着を独占してまずまずでした。
3連単を拾えたのは良かったのですが、馬連・ワイドを外したのはいけませんね。
アールドヴィーヴルを評価しすぎました。
【セントライト記念】
◎⑫ソーヴァリアント 2着
▲⑬グラティアス 9着
〇⑦タイトルホルダー 13着
△⑧レッドヴェロシティ 8着
△⑪ルペルカーリア 7着
紫苑ステークスでは、悲惨な予想をしてしまいましたが、ここも落ち込むくらい、本命の2着以外は全滅でした。
ペースは速くはなかったのですが、先行勢が目まぐるしい動きを見せたので、2着のソーヴァリアント以外の先行勢びは苦しい結果になりました。
調教で抜群の動きを見せていたタイトルホルダーは、下がって、なんとブービー。
グラティアスも良いところなく、直線下がってしまい9着。
アサマノイタズラはスプリングステークスで惜しい2着とトライアルホースですね。地味な血統で、本番では雨が降らない限り苦しいと思いますが、母母父もオペラハウスで、距離伸びても良いのかもしれません。
それにしても田辺君は中山の外回りは上手いですね。
昔、蛯沢誠治というやはり中山の外回りで上手さを見せる名手がいましたが、田辺君も相当イケています。
ソーヴァリアントは2着でした。先行馬が沈んでいく中、抜け出しましたが、ゴール前捕らえられました。
大物感があっただけに敗戦はショックでしたが、一族同様、G1では好走までで勝ち切れないのか、壁を超えるのか、まだ注目しています。
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