今週の注目馬と先週の振り返り_210918

レース回顧

【今週の注目馬】

秋競馬がスタートしました。中山は早く、軽い馬場。中京は標準的な早すぎない開幕週の馬場でした。

今週もトライアル週間で、秋華賞向けローズステークスと菊花賞向けセントライト記念となっています。

台風の影響が気になります。先週のような馬場は期待できないでしょうね。

【ローズステークス】

タガノパッション

3月デビューで、4月の2戦目で初勝利、5月の3戦目スイートピーステークスを快勝し、オークス出走の権利を取得しました。

このローテとキャリアでは惨敗必至ですが、出遅れ気味にでて、追い込んで4着でした。

出遅れなければ勝ち負けだったかもしれませんが、出遅れ癖があることも事実です。

2か月のうちに4戦したので、その疲労が取れて、立て直せていれば、有力でしょう。

母は底力にあふれるシンボリクリスエスとステイゴールドの牝系です。トライアルと言うよりも本番向けと言えます。

クールキャット

母メジロとあるとおり、メジロ伝統の重めの系統で、モガミ、バウンティアス、ヒンドスタンと伝統的なメジロ血統と言えます。

実際、母メジロトンキニーズは3勝していますが、ダイヤモンドS2着の実績があります。

フローラSではスローペースの上り競馬を33.4で抜け出しました。ただ、オークスではスローで逃げて惨敗と今一つ分かりにくい馬です。

取捨が難しいです。

アールドヴィーヴル

昨年このレースで1番人気になったフアナの異父妹です。

ただ、故障して?惨敗しています。1年ぶりにレースに登録しましたが、取り消しになりました。

この馬の父はルーラーシップからキングカメハメハになりましたが、馬体は姉同様小柄で春は減り続けていました。

それでも桜花賞・オークスともに5着は力を示せたと見ます。馬体の増加を条件に差し脚を見直すべきでしょう。

エイシンヒテン

春の時点で2000m忘れな草賞で2着しています。

戦績からわかる通り、逃げると力を発揮します。父エイシンヒカリに似ました。

母系もスピード寄りで、2000mはぎりぎりですが、良馬場で展開の穴馬です。

オヌール

ディープインパクト×アヴニールセルタン産駒で、デゼルの全妹です。小柄な馬で、前走フローラSは1番人気でしたが、馬体も減らししたせいか、良いところはありませんでした。

馬体次第で、素質はあるでしょう。しかし、同じく小柄な良血馬だった、紫苑ステークスのエクランドールのような惨敗も考えておかなくてはなりません。

血統的にはマイラーでワンターンなら1800mがベストでしょう。

【セントライト記念】

ソーヴァリアント

オルフェーブル×ソーマジック(父シンボリクリスエス)です。活躍しているマジックキャッスル(父ディープインパクト)の弟です。

初勝利まで4戦を要しましたが、それまではスタートで後手を踏んで勝ち切れなかったり、失格になったりでオルフェーブル産駒丸出しでした。

しかし、初勝利を含めて4戦3勝で、敗れた弥生賞では超スローを後方からいって4着でした。勝った札幌での2戦は番手から上り最速で楽勝でした。

スタートが解消し、馬群に入れず好位を確保した場合の能力は、全く底を見せていません。

グラティアス

母マラコスタムプラダなのでレシステンシアの異父弟になります。

サンデーサイレンス系では両極端のダイワメジャーからハーツクライになっていますので、距離がどこまで持つかは血統からの推測になります。

マラコスタムプラダの父Lizard Islandはデインヒル系スプリンターですが、母方はSadler’s Wells系でフランスダービー馬、更に母父New Dandyはアルゼンチンの名馬で2400m級のG1を複数勝っています。

レシステンシアは母方のスピードと底力を上手くミックスされています。

父がハーツクライに変わり成長は遅くなっていますが、相手が弱かったと言っても2戦目で京成杯を制しています。

皐月賞は外枠から出遅れて外々回って6着、ダービーはスローペースを好位につけて3F34.4で走りましたが、地力が足りず0.6秒差8着でした。

休養明けどこまで成長しているかでしょう。

ルペルカーリア

母シーザリオですからエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの異父弟になります。

父はモーリス。最強マイラーでしたが、血統的には中距離以上に適していると見えます。最後は2000mのG1(天皇賞、香港カップ)を連勝して引退しましたので、まだモーリスの完成形を見ていないと思います。

ルペルカーリアは毎日杯ではスピード負けしましたが京都新聞では逃げ粘って2着でした。

こちらも、シーザリオの気性の悪さがあるので、兄たち同様、むしろ休み明けの今回が狙いかもしれません。

タイトルホルダー

母父Motivatorはモンジュー産駒で極重なのですが、母方はミスプロ系Gone Westなので、軽減されてはいます。また、母メーヴェの母方が中長距離系のオンパレードで、スタミナは十分ですが、逆に言えば早い時計のレースには向かないと言うことでもあります。

時計の掛かる馬場で逃げるか、上りが掛かる展開で先行しているかが好走条件で、ダービーは上りが速すぎました。

先週の時計を見る限り、引き続き良馬場だとこの馬には合わないと見ます。

【先週の振り返り】

【紫苑ステークス】

◎⑧メイサウザンアワー 6着

▲④エクランドール 17着

〇⑱プレミアエンブレム 11着

☆⑮スライリー 11着

△⑭ホウオウイクセル 13着

△④アビッグチア 12着

まあひどい予想でした。開幕週でしたが去年は時計が掛かったので、ここまで速い時計が出るとは思っていなかったものの、地力型の馬だけを選びましたが、軽い馬たちに上位を独占されました。

時計は59.7-58.5=1:58.2と1秒以上の後傾ラップで馬券対象馬は中団でした。

通過タイムは61秒ほどで、そこから57秒台で上がってくるスピードが必要でマイラーで十分対応できるというか、マイラー向けのペースだったと言えます。

勝ったファインルージュは好スタートから終始外めを通し早めに進出して、持ち前の決め手で完勝でした。

後は内枠の馬たちなので、ファインルージュは抜けていたと言えます。

メイサウザンアワーには時計が速すぎました。

エクランドールは全く良いところがなく、再度立て直しが必要です。

ホウオウイクセルは+24㎏でした。大きく出遅れて、上り最速でも14着でした。次走はスタート次第では再度有力でしょう。

【セントウルステークス】

◎⑩ジャンダルム 4着

〇⑧レシステンシア 1着

▲⑮ピクシーナイト 2着

32.9-34.3=1:07.2でした。シャンデリアムーンが思ったよりも早い流れを作ったと言えます。

レシステンシアは番手から抜け出し、ピクシーナイトがそこに迫りました。

惜しかったのは◎ジャンダルムです。出遅れてほぼ最後方から最速の上りで3着に上がったかに見えましたがハナ差4着でした。

3頭で3連系を買っていたのですが、馬連・ワイドのみでトリガミになりました。

出遅れなければジャンダルムが一番強かったと思いますが、連続の出遅れで次も不安ではあります。

【京成杯オータムハンデキャップ】

◎⑩カラテ 5着

▲①グレナディアガーズ 3着

〇⑪バスラットレオン 11着

△⑦マルターズディオサ 8着

△⑬スマートリアン 4着

45.6-46.4=1:32.0の勝ち時計で5F56.8と高速でした。

そのペースを作り、牝馬で55.5㎏を背負っていたコントラチェックがあわやの2着でした。ハンデが重いと軽視しましたが、気持ち良く走ると穴を出します。取捨が難しい馬です。

2~7Fが11.0から11.4の高速でしたが、ラストの1Fが12.4と掛かったことで、上手く内を突いたカテドラルが初重賞制覇でした。

戸崎君お見事でした。

同じところにいたグレナディアガーズは外を回って0.1差3着でした。将来を見据えて大事に乗った印象です。

カラテは純粋に時計が足りなかったか、できがイマイチだったか5着でした。

バスラットレオンはこのペースと勝ち時計ではついていけませんでした。休み明けも良くないようです。馬場との相性を見誤りました。

紫苑ステークス含めて内外馬場差が無いので内枠有利でした。

そんななかでスマートリアンはできの良さは保証されていましたが、好走しました。

先週の予想は欲しいものもありましたが、中山のレースがダメでした。

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