今週の注目馬と先週の振り返り

レース展望

【今週の注目馬】

秋競馬がスタートしました。今月はトライアル月間と言えるG2が多くあります。

トライアルは仕上げの面で難しいところがあり、予想も難しいのですが楽しみです。

【紫苑ステークス】

エクランドール

フィエールマンの全妹で、2連勝して、間隔開けて、ここです。

この一族の特徴になりつつある、体質の弱さがあり、間をあけてしか使えないようです。

しかも、小柄な牝馬なので、馬体を減らすと開ける期間も長くなります。

中間負荷をかけて、馬体が増えていれば血統から好走必至でしょう。

スライリー

フローラS2着からオークス挑戦して、惨敗後ここ出走です。

小柄なオルフェーブル産駒で、惨敗か勝ち負けかはっきりしている馬です。

サンデーサイレンスの25%と血が濃いので、今後もこのピンかパー傾向は続くと思います。

ホウオウイクセル

平均的なスピードで勝負するルーラーシップ産駒で、母が名牝メジロドーベルの仔で母父がスペシャルウィークで距離伸びて良く、むしろ日本の競馬では重い血統なのですが、そこは小柄な牝馬である程度の軽さが出ています。

いかにも小回りの4回コーナーを回るコース向きで、実際フラワーカップを快勝しています。

その後、馬体が減っていたにもかかわらず、向かない桜花賞を使って、オークスをパスしたのは残念でした。

中山2000mで仕上がっているのであれば有力でしょう。

メイサウザンアワー

ノヴェリスト産駒で母方はトゥザヴィクトリーとくれば多くのオープン馬を輩出しています。ただ、まだ母ディナシーからは活躍馬は出ていません。

父ノヴェリストはドイツ系種牡馬ですが、何故か良馬場でないとダメなので、開幕週は向いています。

プレミアエンブレム

メジャーエンブレムの仔で、父がルーラーシップ。平均ペースかやや早めのペースで逃げたら相当強そうな血統です。

逃げなくても上りが掛かる洋芝で十分な強さを見せました。

武史君には積極的なレースを期待したい。

その他

ファインルージュ 

キズナ×ボストンハーバーでは桜花賞向きでしょう。オークスは出遅れてレースに乗れなかったとはいえノーカウントにはできないでしょう。

ハギノピリナ

この血統でオークス3着、伸びてきた脚はあわやでした。血統的には大箱か外回りのレースが合っていて、小回りの内回りでは買いたくありません。

ただ、サンデーサイレンスの18.75%ではあります。

【京成杯AH】

カラテ

トゥザグローリー×フレンチデピュティでやや力のいる馬場のマイル向きで、特に切れるタイプではありません。

と思っていたら、東京新聞杯で勝ち、関屋記念で2着と長い直線でも結果を出しました。得意の中山なら当然有力です。

唯一の懸念は絶対的なスピードで、開幕週が逆に気がかりです。

グレナディアガーズ

Frankel産駒は当た外れが大きいのですが、Frankel産駒らしいと言いますか、スピードと底力で勝負するマイラーが出ました。

府中でのNHKマイルでは長い直線で切れ負けしましたが、そこはこの馬の弱点と言えます。

中山はその点、カバーできるコースなので、状態さえ良ければ勝ち負けでしょう。

スマイルカナ

3.1.0.1と得意のコースです。鮮やかに勝つときは逃げ切りで、番手の際は接戦となっていて一本調子です。

母方からの影響でしょう。

また、小柄な牝馬なのでハンデが重くなって、この春は苦戦しました。この春惨敗したダービー卿CTと同じく55㎏です。

簡単に逃げられるメンバーではなく、正念場ですね。

【セントウルステークス】

レシステンシア

ダイワメジャー×Lizard Island(デインヒル系)産駒です。ダイワメジャーのしぶといスピードと日本の競馬に相性が良いアルゼンチンのマイラー系ですが、母は2200mのG1を勝っています。

阪急杯の味のある勝ち方から、1400mがベストかと思います。1200mは守備範囲でヴィクトリアマイルのような速い上りの競馬にはなり難いのでチャンスはありそうです。

カレンモエ

カレンチャンの仔で父はロードカナロアです。ある程度走ることは約束されていましたが、オープンまでは連勝ではありませんでしたが、順調に勝ち進んできました。

しかし、その後はG3を3戦してすべて2着と勝ち切れないとも、健闘とも言える内容です。

このままではG1では足りないことになりますので、正念場です。

決め手に欠けるので、逃げるのもありかなと思います。

ジャンダルム

母がスプリントG1馬と言えば、こちらもビリーヴ産駒です。

春雷Sでは楽勝でしたが、前走は出遅れ気味で後方、しかも膨らまし気味に直線大外ぶん回しで、昔の友一君でした。

ここは、見直したいところです。

ピクシーナイト

モーリス×キングヘイロー産駒で1200mは短そうですが、牝系がサクラバクシンオー×オジジアンと短距離系で前走も日本レコードに0.1差と内を伸びました。

このレースの祐一君は、⑪番枠から、いつの間にか内に潜る好騎乗で、近年の祐一君でした。

その他

レシステンシアもそうですが、ラウダシオン、メイショウチタン、ベストアクター、シゲルピンクルビーと1400mの方が合っている馬が多いですね。

逃げるのはジャスティン?

【先週の振り返り】

【札幌2歳S】

◎⑨ジオグリフ 1着

▲①リューベック 6着

〇⑩トーセンヴァンノ 3着

△②トップキャスト 5着

△④エーティーマクフィ 7着

勝ったジオグリフは、1番人気でヒトマクリでで強い勝ち方の圧勝でした。

注目の新種牡馬ドレフォン産駒ですが、ドレフォン自身短距離実績しかなく、距離が心配されましたが、全く杞憂に終わりました。

キングカメハメハ同様、スピードをベースにしながら、繁殖牝馬の良さを引き出す種牡馬になる可能性があります。

現在までのところ、Storm Cat系の父にDeputy Minister系の母、牝系は中長距離血統Forliもみられるので、マイル前後が良く、繁殖牝馬によって適性距離が動くことになりそうです。

母アロマティコは中距離で追い込んでくる馬で、重賞では勝ちみに遅かったのですが、その欠点も補った強さを秘めている結果になりました。

一方で、ディアドラの全弟リューベックは最内枠もありましたが、良いところなく6着でした。ディアドラの成長も遅かったので、この1戦での評価は難しいですが、片りんを見せて欲しかった。

予想は無印アスクワイルドモアが2着に入り、トーセンヴァンノが3着に貼ったのでワイドだけでした。

【小倉2歳S】

◎④インプロバイザー 5着

▲②ソリッドグロウ 9着

〇⑨ナムラクレア 1着

☆⑦スリーパーダ 2着

△③ショウナンマッハ 7着

先行馬2頭4は共倒れ。結果差し競馬になり、2列目にいたインプロバイザーを中心視しましたが、前の2頭を交わして終わりでした。失敗に終わりました。

ナムラクレアがそういう展開で有利だったとは言え鮮やかな勝ち方でした。

良血馬スリーパーダはスプリンターとは言えない血統でしたが、小柄な牝馬と展開が有利に働きました。

インプロバイザーは内々を通らせましたが、どうなんでしょう。次も買うかもし入れません。

【新潟記念】

◎⑫ヤシャマル 4着

▲⑩ラーゴム 12着

〇②ザダル ⑬着

☆⑬クラヴェル 3着

△⑰トーセンスーリヤ 2着

△⑥パルティアーモ 6着

コメントするのもためらうほど、1着から6着まで6枠より外が占める結果となりました。

千直のレースが少なかったためか、外拉致沿いがグリーンベルトでした。

また、内回りでは外に出すと直線が短いため、外拉致沿いまで出すことはなかったことも有利に動きました。

本命ヤシャマルは中を突いて伸びましたが、さすがに菅原君には大外に出す発想はなかったようで、いつでも外に出せたのになと言ったところです。

55㎏のマイネルファンロンはデムーロ騎手の好騎乗があったにせよ、1:58.4の勝ち時計を出せるのは大したものです。ステゴ産駒でいつ走るかわからないので、再度穴をあけるかも知れません。

後は乗れてる横山親子の2、3着で、ハンデ戦で最終週のコース取りと、騎手がレース結果に占める割合が高いです。

ザダルの13着は枠のせいでしょう。毎日王冠に向けて再調整でしょうか。

では、また週末。

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