東京では緊急事態宣言発令中ですが、競馬は佳境に入っていきます。
無観客ではありますが、競馬が行われる幸せを噛み締めて楽しみたいと思います。
先週の振り返り
マイラーズCは思いの外ベステンダンクの流れは早く、テンの4F44.5で後半46.9で1:31.4と安田記念並みの早い時計が出ました。
早い時計で走れる馬が限られていると思いましたが、0.3秒以内に6頭いて混戦でした。
直前の乗り替わりで心配された、確変中のマイラー・ケイデンスコールには影響はありませんでした。
懲りないレギュラージョッキーは内を突いてくるところですが、古川君は冷静に外に持ち出して完勝でした。G2に強くG1では勝てない牝系なので本番の安田記念はどうでしょうか。
本命のアルジャンナはケイデンスコールの後ろにいたのですが、道中ずーっと蓋をされていたエアロロノアと、先を行くケイデンスコールの間がなかなかあかず、脚を余した観がありました。勝てない馬です。
エアロロノアは良い位置にいましたが、1、2着の馬とは伸びが違いました。
カイザーミノルは、スプリント能力をマイルでも活かせたのは、時計が速い良馬場だったからと言えます。強い競馬だったと思います。
予想は▲→◎→☆→ →〇でした。単勝は逃しましたが、ワイドは2/3、3連単は18点で拾えました。3連単はオーシャンS以来久々の的中でした。
フローラSはアンフィニドールの暴走で早めに見えましたが、5F1:00.2-59.2=1:59.4の後傾ラップでした。
しかも、レースの上り3Fが33.8と早く、明らかに先行馬有利でした。
◎アンフィニドールがあのようなレースになるとは、想像できませんでした。
レース展望ではスライリーを面白い血統と思い取り上げましたが、予想では拾いませんでした。ムラ気のある系統で良い方に出ましたね。
クールキャットはルメール騎手が乗ること以外、特に特徴はなかったので、買えませんでした。
ユーバーレーベンは決め手があるようで、決めきれないですね。32秒台の脚が使えれば勝てたのですが、そこはゴルシ産駒です。
予想は惨敗でした。
有力馬?!解説
天皇賞はかつての8大競争の一つ、時代遅れかもしれませんが58kg(牝馬56kg)を背負って2マイルを走る、究極の底力が試されるレースです。
更に、今年は阪神にかわり3コーナー過ぎから下り坂で直線平坦な京都よりも、さらに最後の直線で急坂が待つ阪神は底力の差がつくのではないかと思います。
アリストテレス
【血統】エピファネイア×ディープインパクト産駒です。
母ブルーダイアモンドはバレークイーンとトニービンの良血グレースアドマイヤを母に持ち、リンカーンやヴィクトリーがいる血統です。
父がシーザリオ産駒エピファネイアですから、ときとして前走のように気性の悪さを出して凡走してしまうのはこの血統の宿命でしょう。
中長距離馬として、血統配分のバランスが良く、欠点としては気性とエピファネイア産駒ですから、勝負根性はあまりないことがあげられます。
【ローテ】 菊花賞後、JCも有馬記念も回避し、年明けのAJC杯を快勝し、前走は惨敗で中5週となりました。気性に難がある馬ですからローテーションとしては年内1戦で来れた方が良かったと思います。
【短評】 血統も、G1勝利こそありませんが戦績も、菊花賞2着、G2 AJC杯を勝っていますので申し分ありません。
血統的に前走の敗因は距離ではなく、気性にあると思っていますので、度外視します。ただ、中5週で気性の問題が解決されるとも思いませんので、再び重馬場になると同じことが起こるかもしれません。
オーソリティ
【血統】オルフェーブル×シンボリクリスエス産駒です。
母ロザリンドはエピファネイアの全妹です。そして父は3冠馬とは言え、気性が激しかったオルフェーブルですから、気性の心配がありますが、今のところ問題はなさそうです。
早ければ3歳秋から成長が始まるはずで、青葉賞後の故障が合って、遅れましたがそろそろ本格化が始まってもいい頃でしょう。
【ローテ】 青葉賞後の故障明け、アルゼンチン共和国杯で古馬相手に勝利し、有馬記念を使いました。結構負けてしまったので、ダイヤモンドSを使い、ゆっくりして、なおかつ詰まらないローテーションを組んだことは好感が持てます。
【短評】 世代G2青葉賞を勝ち、その後故障したものの古馬混合G2にも勝っています。今後の成長力を考えると、この辺でG1好走しておきたいところです。
一つ心配があるのは、初めての関西への輸送です。関東馬に輸送のタフさがないのは心配ですが、ある程度前にける川田君にも期待したいともいます。
オセアグレイト
【血統】オルフェーブル×Bahri(Never Bend – Riverman系)産駒です。
母方はRivermanの系統で、日本の競馬では重めでスタミナはあるけど早い脚は使えない。
この血統通りに走るのであれば、最善のレースは暮れの中山で行われるステイヤーズステークス、次善のレースがダイヤモンドSと春の天皇賞となります。
ダイヤモンドSは府中なので、良馬場だと決め手を求められる点、春の天皇賞はG1なので相手関係がある点で次善です。
今年の阪神に変更になったことで、最も恩恵を受ける馬かと思います。
【ローテ】 さすがにステイヤーズステークスから有馬記念は厳しく、外枠も不利でした。その後一息入れて、日経賞を叩いて理想的なローテーションです。
【短評】 格下ではありますが、距離もコースもローテーションも良く、後は相手関係だけになります。
典さんには、余り余計なことをせず、先行してスタミナを活かす乗り方をしてもらいたいと思います。ステイヤーズステークスの乗り方で、結果が出なければ能力と割り切れるのではないでしょうか。
ディープボンド
【血統】キズナ×キングヘイロー産駒です。
キズナはディープインパクト×Storm Catのニックスでしたが、血統以上にハンデキャップホースを出すイメージです。具体的に言うと、重賞級はコンスタントにですもののG1には届かないような産駒が多い。
ディープボンドだけでなく、マルターズディオサ、ビアンフェ、バスラットレオン、アブレイズ、皆前哨戦の勝馬で本番には弱い傾向があります。
ここで、ディープボンドが勝ち負けし、来週バスラットレオンがそれに続けば、見方も変わってくるかと思いますが、今のところ、G1を勝つには血統的に心配な点が多いです。
それに母方がキングヘイローなので重馬場はうまいでしょうが、この点でもG1における底力があるか疑問があります。
【ローテ】 金杯はほとんど走っていませんでしたので、阪神大賞典を勝って、中5週ですが、血統的にもタフさはありますので、好調にあるかと思います。
【短評】 前走の圧勝劇が人気を押し上げています。ただ、個人的にはハンデキャップホースと見ていますので1列目には評価できません。
ただ、阪神にコースが変わったこと、週末再度雨が降るかもしれないことなど、幸運な点もありますので、2列目か3列目には入れたいと思います。
ナムラドノヴァン
【血統】ディープブリランテ×Kingmambo産駒です。
血統的には地味ですが、父方にはRiverman、母方にはRobertoの血が流れていて重厚さとスタミナを目立たず受け継いでいました。
底力は母父もミスプロ系でも長距離も走るKingmamboですから、一発がある可能性を秘めています。
とは言ってもKingmambo系でも、コーナー6回でG1の天皇賞(春)となると苦戦している点は気になります。10年前のエイシンフラッシュの2着くらいでしょうか。
【ローテ】 すでに年明け3000m級のレースを3戦しています。中5週ですがこのローテで大丈夫か気になるところです。昨年7月から使い込まれているので上り目はないでしょう。
【短評】 やはりローテが気になりますね。調教で注意かと思います。
ただ、思わぬ距離で適性を見つけたので、ここは使わない手はありません。目一杯でしょう。
ユーキャンスマイル
【血統】キングカメハメハ×ダンスインザダーク産駒です。
キングカメハメハはKingmambo産駒で、キングカメハメハは母系の良さを引き出せるのでダンスインザダークですから、中長距離馬です。
ここでも、キングカメハメハはKingmambo系ですから中長距離馬でも天皇賞(春)となると苦戦しています。
【ローテ】 ほぼ昨年と同じローテで、年明け阪神大賞典2着で本番になります。昨年は本番4着でしたが、今年はどうでしょう。
【短評】 G1でも善戦はするものの、掲示板まででした。やはり何か足りないので、馬券対象になるには、有力馬が凡走するなど他力本願になります。
ワールドプレミア
【血統】ディープインパクト×Acatenango産駒です。
母はマンデラですから、ヴェルトライゼンデの兄となりますし、地力のある血統で菊花賞に勝っています。
ディープ産駒の成長力は今一つですが、まだ10戦です。
【ローテ】 昨秋は故障明けの長い休みで無理がありました。昨年は故障で出走できませんでしたが、今年は短い休養を経て一叩きして理想的なローテでしょう。
【短評】 菊花賞馬の春天皇賞はもちろん相性がいいので、有力候補です。福永騎手が1番枠からどう乗りますかね。
今のところ
1列目はオーソリティとアリストテレス
私の血統観では、この2頭に血を残して欲しいと思います。
牝馬2頭は両頭ともKingmambo系以外のミスプロ系が入っているので無印、カレンブーケドールはG1でも連対経験がありますし、牝系が血統では説明ができない南米系なので、来られたらごめんなさいです。
後は2列目以降どうするか調教よく見て考えます。
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