今週3重賞の有力馬・穴馬と先週の振り返り

レース展望

【今週の注目馬】

G1シーズンですが、今週はG1はありません。ただ、アルゼンチン共和国杯は私的には大好きなレースです。

G1は予想と言うよりも好みが出てしまいますので、客観的な予想をすること自体が難しくなってしまいます。

今週は肩の力を抜いて予想したいと思います。

【アルゼンチン共和国杯】

オーソリティ

天皇賞春で重い印を付けましたが、故障してしまいました。

今回は天皇賞春以来ですが、昨年も青葉賞を勝って、故障したことでダービーを回避し、ここで復活して鮮やかな勝利でした。

新馬は函館で勝利、二戦目中山で芙蓉Sを勝ちましたが、その後の重賞では府中で活躍しています。それに比べて、右回りで惨敗しているイメージです。

母ロザリンドはエピファネイアの全妹で、底力のある母系ですが、父オルフェーブルの気性の悪さも相まって、好走と凡走との差が激しい傾向にあります。

また、昨年は54㎏でしたが、今回は57.5㎏です。ただ、今年もルメール騎手です。

府中の2400~2500mのG2を2勝、ルメール騎手を考えれば1番人気でしょう。

フライライクバード

スクリーンヒーロー産駒で、母方はシンボリクリスエスにノーザンテースト。更に母方はリアルシャダイ-エルセンタウロと中長距離血統のオンパレードです。

母はフラワーカップ3着がありますが、姉にフローラSを勝って、エリザベス女王杯2着のシングウイズジョイがいます。

2200m~2400mで全4勝しています。100m伸びてもスタミナが無いわけでもなく、地力勝負も可能です。

ただ、スローからの上り3F33秒台になると厳しいかもしれません。

休み明け完勝して、中7週あけて勝負気配を感じます。

アイアンバローズ

兄にベルモントS勝ちのPalace Maliceがいます。

前走は惨敗でしたが、オルフェーブル産駒、休み明け、+18kgと負けるべくして負けた感じです。

休養前の勝ち方から、54㎏のここは、買い時だと思いますが、個人的に相性の悪い石橋騎手でどうでしょうか。

アイスバブル

同じ距離なのに、余り成績が関連しない目黒記念で2着2回しています。

今年は超スローを後方で構え、上り3Fを32.8を繰り出しましたが、8着に終わりました。

いつ走るかわかりませんが、実績から走破圏内にあると言えるでしょう。

叔父のボスジラはズブイので、府中でどうでしょうか。アイスバブルの方が素軽さがあります。

55kgですが、こちらも個人的に相性の悪い三浦君への乗り替わりです。

【京王杯2歳ステークス】

コラリン

ダイワメジャー産駒ですが、BMSはDubawiで、祖母もシングスピール産駒でシャケトラの母です。

1400mに伸びても、全く問題ないと思います。

前走は出遅れて差し切っており、ルメール騎手でもあり、1番人気でしょうか。

スタートの悪さが割引でしょうか。

ヴィアドロローサ

ロードカナロア×ディープインパクト産駒です。

祖母がCozzeneと芝で差し脚が活き、古馬になっても成長力がある場合が多いので、長く活躍するかもしれません。

叔母にブロードストリートがいますし、ロードカナロア産駒ですが、マイルまでは活躍できそうです。

ベルウッドブラボー

シルバーステート産駒です。ディープ産駒は短中距離系の繁殖牝馬とより合う種牡馬ですが、シルバーステートはRoberto系Silver Hawkで中長距離系です。

その割に仕上がりが早く、初年度の産駒から、すでに9頭も勝ちあがっています。今後も相当期待できそうな出だしです。

母方はヨハネスブルグ、フジキセキ、Mr. Prospectorとスピード系で、マイル以下でも走れるのは牝系の影響です。

まだ時計的な裏付けはありませんが、前走はスローに流れてのもの、ここでも注目に値すると思います。

ラヴリイユアアイズ

ロゴタイプ×ヴィクトワールピサ産駒なので、ぱっと見府中の1400mには向きそうもないのですが、祖母はデインヒル系です。

また、サンデーサイレンスの18.75%、In the Wingsの12.5%と地味ながら大物感が漂う血統でもあります。

前走は札幌の1500mで完勝でした。府中の1400mにおけるスピードに関して、スピードの絶対値(切れ)で勝負すると分が悪いですが、スピードの持続力を争うようなレースになればチャンスありか。

【ファンタジーステークス】

ナムラクレア

マイルの新馬で離された3着の後、未勝利のままフェニックスSに出走して勝利し、続けて小倉2歳Sは大外ぶん回しで圧勝しました。勝ち方から1番人気でしょう。

距離が1F伸びてどうかですが、父ミッキーアイルは2戦目の未勝利からマイルを5連勝してNHKマイルを勝っています。

スプリントG1は4戦してすべて2~4着ですが、マイルチャンピオンシップを勝っていますのでマイル寄りと言えます。

1400mではスワンSと阪急杯に勝っています。

母の父はStorm Cat、母父はKris S.で、更に母父はMr. Prospectorで、各特長を引き継いでいるなら、スピードと底力のバランスが取れています。

1400mになって更に条件が合うでしょう。

スリーパーダ

ナムラクレア同様にミッキーアイル産駒です。ただ、こちらの母は名牝シンハリーズで中~中長距離向きです。兄姉にはオークス馬シンハライトやアダムスピークがいます。

こちらは、血統的に良く1200mで走ったなと思います。

理由は、この一族の欠点である、馬体が小柄にでる点にあり、シンハライトは420~430㎏台でした。

スリーパーダはさらに小柄で、400㎏前後です。ここまで小柄だと一概に距離伸びて良いとは言えないのですが、さすがに、1200mよりは良いでしょう。

小柄な牝馬は血統に関わらず、早熟の傾向がありますから、ここも勝負でしょう。

オルコス

ドレフォン×ディープインパクト産駒です。ドレフォンはStorm Cat系ですので、黄金配合であるディープインパクト×Storm catの逆配合になります。

母父(BMS)ディープインパクトはキセキとかそれなりに活躍していますが、期待しているほどではありません。逆配合でどうなるか楽しみではあります。

血統としては祖母はスイープトウショウで母は軽い差し脚がある系統でもあります。

ドレフォン自身、得意にしていた距離でもあり、1400mはベストの距離と見ました。

【先週の振り返り】

【天皇賞】

◎①コントレイル   2着

〇⑨グランアレグリア 3着

△⑤エフフォーリア  1着

△④ポタジェ     6着

府中の2000mと言うことで、ディープ産駒を上位に取りました。また、世代よりも血統の適性を重く見ました。

コントレイルの2コーナーの位置は、スローがわかっていた割には後ろ過ぎたと思います。ただ、向う正面でエフフォーリアの後ろにつけて、直線で交わすだけだったのですが、結果、1頭分外に出し、追い出しましたが並びかけることもできませんでした。

時計はスローだったこともあり、60.5-57.4=1:57.9と平凡でした。これはほぼグランアレグリアのペースでした。3強の上りは、エフフォーリアは33.2、コントレイルは33.0、グランアレグリアは33.8でした。

時計はやや掛かりましたが、概ね現在のこの距離での決着はついたと思います。

【スワンステークス】

◎③ルークズネスト   4着

▲⑨ダノンファンタジー 1着

〇⑭ステルヴィオ    5着

☆⑰マイスタイル    10着

△⑥ホウオウアマゾン  3着

△⑧ギルテッドミラー  11着

45.6-35.1=1:20.7とやや流れました。

逃げるために阪神に乗りに行ったマイスタイルは逃げれず万事休す。

本命のルークズネストはスタートはそれほど良くなかったのですが、前がごちゃついたため、下げましたが、そのまま前に突っ込み、詰まりました。下げて外に出せもしませんでした。

勝ったのはダノンファンタジーで上手く抑えが効いて、進路を確保できたことでピンかパーのピンでした。川田君勝つときは鮮やかです。

2着にはピークを過ぎているサウンドキアラが入りました。好スタートから一旦下げましたが上手く進路が取れて2着。

逃げたホウオウアマゾンが3着でした。1、2番手で行くとしぶといですね。

【アルテミスステークス】

◎⑥フォラブリューテ  5着

▲③ボンクラージュ   11着

〇⑨ロムネヤ      8着

☆④シンティレーション 6着

△②ベルクレスタ    2着

全馬1勝クラスで3着に入ったシゲルイワイザケは前走1勝クラスで3着でした。時計も平凡でコメントできないレースになってしまいました。

暮れの阪神ジュベナイルフィリーズに繋がりそうな気がしません。

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