毎日杯
【レースの特徴】
【レース傾向】
この10年で勝馬から2頭のダービー馬、1頭の皐月賞馬、1頭の有馬記念馬を出しています。
皐月賞を勝ったアルアインは小回り向きでしたが、ダービー馬2頭は末脚の持続力があって、いかにも府中向きでした。シャフリヤールはアルアインの全弟でしたがタイプは全く異なりますね。
キズナを含めて、切れるディープ産駒がいれば有力と言えるでしょう。
一方で、ランスオブプラーナやミュゼエイリアンのような、逃げ先行馬の勝ちもあり、これらは重厚な血統での持ち主でした。
【有力馬】
【リアド】
ディープ産駒でこのコースを新馬戦で抜群の末脚で楽勝しました。前走はコーナー4回のコースで距離を伸ばして2000mの若駒Sを選択しましたが、リューベックの2着でした。
ワンターンの1800mはある意味ベストの舞台。新馬の時計を少しつめれば勝ち負けでしょう。
祐一君に戻って、勝って、NHKマイルに行きたいところでしょう。
【コマンドライン】
こちらもディープ産駒で、牝系の血統構成がリアドと似ていて、Intent系Tiznow産駒Tiz Wonderfulが母父になっています。
全兄アルジャンナは距離の壁があり、やはりワンターンの1800mが限度でした。
コマンドラインもサウジRCを勝って、朝日杯ではなく、ホープフルSを使いましたが、やはりコーナー4回のコースの2000mはダメなのか惨敗でした。
この条件でリアドとどちらが強いのか見ものです。
重賞を勝っているので1㎏重い点影響があるでしょうか。
【ドゥラドーレス】
名前から想像できるようにドゥラメンテ産駒です。母ロカはハービンジャーの初年度の産駒で新馬で強い勝ち方をしたことで、強気のローテーションをとりましたが、クイーンC3着、忘れな草賞でミッキークイーンの2着と無理使いがたたって6戦1勝で引退となりました。
ロカの母ランズエッジは父ダンスインザダーク、母ウインドインハーヘアでディープインパクトの異父妹です。
本来なら晩成型とも言える血統構成なのに、11月デビューで春までに6戦は使いすぎました。
さて、ドゥラドーレスは、ほぼワンターンの府中の1800mで初戦はスローからの上り33.4で勝つと、流れた同距離セントポ-リア賞では+12㎏でも1:45.7で完勝でした。
関東馬の関西遠征は走らないことも多々あるのですが、そこを克服して勝ち負けなら、前2頭より距離への融通が利きそうなので、一躍ダービー候補になります。
【テンダンス】
ジャスタウエイ産駒で、母がフレンチデピュティ産駒フレンチリヴィエラとなると、スズカコーズウェイやカデナの異父弟になります。
重賞では東スポ杯3着、京成杯5着と跳ね返された格好ですが、自己条件で逃げ切って、改めてここに挑戦してきました。
前3頭に比べるとスケール観は劣りますが、先行できる点とこのコース2戦2勝と相性の良さがあり、戦えそうです。
【ピースオブエイト】
前走は新馬勝ちから8か月の休み明けでしたが前走同条件の1勝クラスで1:46.3で勝ちました。
スクリーンヒーロー産駒で母父がDanzig系ですが、祖母がSadler’s Wells産駒なので距離も持ちそうです。
上積みも期待できるのですが、上記4頭に比べると血統から来るインパクトは見劣りします。
【今のところ】
ワンターンの1800mペース次第ではありますが直線での切れが必要なので基本的にはディープインパクト産駒の庭と言えるでしょう。
それなら重賞を勝っているコマンドラインがまず注目です。小回りよりもこの大回りの1800mの方が力が出るのは明らかです。
同じ血統構成のリアドは新馬でこのコースで好時計勝ちしていますので、こちらを買いたいところです。
ただ、ディープ産駒の弱点とも言える、雨の心配がありますので雨の量が心配です。
スケール観ではドゥラドーレスに大物観があります。前走は似たようなワンターンに近いコースで破格の時計で勝っています。関西遠征が気になりますが、余りスローにならない限り勝ち負けできそうです。
穴は先行できるテンダンスで早い脚を使えます。血統的にですが重馬場もこなせそうです。
上記4頭の争いと見ます。
日経賞
【レースの特徴】
【レース傾向】
関東圏の天皇賞へのトライアル的な位置付けですが、フェノーメノが天皇賞と連勝し、ウインバリアシオンがここを勝って2着になっています。
昨年牝馬ながらここを制したウインマリリンは天皇賞では勝ちに行きましたが5着でした。
差しも決まりますが、ウインマリリン、メイショウテッコン、ガンコ、ゴールドアクター、ネコパンチと逃げ・番手馬が5勝を挙げていますので、先行馬は要注意です。
どちらにしましても、4コーナー回る時点では5番手以内にいないと勝ちは厳しいレースです。
【有力馬】
【タイトルホルダー】
逃げ先行馬と言えばこの馬です。勝ち切りたいならミスプロ系も入っていて逃げの手の方が勝率が明らかに高いのですが、本番を控えているので無理はしないでしょう。
ただ、並びかける馬もいないので、有力ですね。
【アサマノイタズラ】
典型的なトライアルホースで、G1では足りませんが、こういった前哨戦で力を発揮します。
できれば外回りの方が差しやすいところですが、小回り向きの差し脚があります。
武史君もいいのですが、やはり田辺君を欲しいところです。
【ディバインフォース】
その田辺君はこちらを選択?しました。
前走ステイヤーズステークスで私的な本命アイアンバローズをゴール前で差し切りました。
父ワークフォースはエプソムダービー馬ですが、母系からも決してステイヤーではないと思います。
むしろ中山の2500mの方が向いていると見ます。
ただ、出遅れ癖があるので差しに回らざるを得ないことが多い点は気になります。
重は得意だと思います。
【ランフォーザローゼス】
前走ダイヤモンドSであっと言わせた2着でした。青葉賞2着以来の、ほぼ3年ぶりの馬券圏内でした。
去勢後3戦目の長距離戦でした。マイルやダートまでいろいろ使いましたが、活躍の場は長距離だったようです。
【ヒートオンビート】
とにかく堅実な馬で未勝利を脱してからは掲示板を外したのは昨年の京都大賞典8着のみです。
母が桜花賞馬マルセリーナで、2500mの距離は持ちそうですが本来は2000m前後が良さそうです。
無印にはできないし、池添君ですね。
【ラストドラフト】
ヒートオンビートの異父兄で、こちらは父がノヴェリストなので距離的にはこちらの方があっていますが、年齢のせいか近走凡走が目立ちすぎていますので狙いにくいところです。
個人的に三浦君との相性も良くないので軽視です。
【ウインキートス】
ここまでコンスタントに使い続けて20戦で、昨秋のG1では跳ね返された感じです。
ゴールドシップ産駒は休み明け走りませんが、今回は3か月ほどですし、牝馬なのでどうでしょうか。
【今のところ】
タイトルホルダーに競りかけられる馬は、恣意的に邪魔する以外はありません。
できも本番を見据えていると思いますので8分程度でしょうが、有力であることは間違いありません。
相手は距離短縮でディバインフォース、去勢の効果が出たランフォーザローゼスが穴っぽいところでしょうか。
中山2500mは内枠有利、枠を見て再検討したいと思います。
高松宮記念
【レースの特徴】
【レース傾向】
本来スプリント能力を争うレースですが、季節柄雨の影響を受けることが多く、この10年で1:08秒を切ったのは2回のみ、スピードと底力のバランスでそれほどスピード寄りではなく、雨の影響が残っていれば重馬場への適性も必要になってきます。
【トラックバイアス・枠順】
先週の中京のレースを見る限り、ファルコンSのようにコースを内-中に取った馬が有利で、穴馬も内枠を上手く活かせれば好走可能です。
また、メイケイエールも前走は内で気持ち抑えられたのが勝因でした。逆に外目の枠だと道中の馬の密度が少ないと引っ掛かる可能性があります。
【逃げるのは?】
過去3年ハナを主張してきたモズスーパーフレアが引退し、同馬にくっついていたセイウンコウセイもいない、ビアンフェもいないここは、何が逃げるのでしょうか?
候補はファストフォース、レシステンシア、そして引っかかればメイケイエールあたりでしょうか。
追い込み馬以外は押して叩いて行けば、いけないことないでしょうが、行ききると時として良いことがままありますので注目したい。
【有力馬】
【レシステンシア】
昨年1200mで1.3.0.0で香港を含めたスプリントG1は3戦ともすべて2着でした。
ベストは1400mですが1200mでも十分G1で勝ち負けできていますので有力です。
ドバイミーティングの週なので武史君に乗り替わりますが有力馬筆頭でしょう。
【メイケイエール】
白毛一族ながら鹿毛にでて、もう一つの特徴でもある気性の激しさが極端にでた馬ですね。今から産駒が楽しみです。
この馬の特徴は何といっても、無謀なレースをしながら勝ち負けする能力です。
この気性ではスプリントしか走らせないでしょうが、血統からもベストは1400mかなと思います。
枠が肝心です。
【ロータスランド】
父Point of EntryはRoberto系のマイラーDynaformer産駒でBMSはミスプロ系Seeking the Goldとスピード要素があります。
母父はScat Daddyとスプリント系ですが祖母の父がKris S.です。
結果Robertoの18.75%とスプリントとは縁の薄い血統構成になっています。
一方で、ミスプロの12.5%でもあり、底力のあるマイラー血統なのですが、前走は1400mを1:19.7と好タイム勝ちでした。
1200mでどうかですが、時計が掛かればチャンスありでしょう。前走の時計だけ走れば1:08秒を超える勝ちタイムならクリアできる可能性が高く、雨が降ればなお良しです。
【グレナディアガーズ】
こちらも阪神カップの勝ち方から1400mベストでしょう。Frankel産駒なので日本の1200mは短すぎるかも知れませんが、むしろマイルのように苦手のスローにならないので走りやすいでしょう。
また、時計が掛かれば1200mでも対応可能でしょう。
【シャインガーネット】
前走は16番枠から内のメイケイエールに迫る2着でした。こちらもオルフェーブル産駒ですが牝馬で母父がミスプロ系Gone Westなので、1200mでも好走できるようです。こちらも1400mの方が合っているかもしれません。
ファルコンSでは重馬場で勝っていますし、重馬場は得意でしょう。ただ、オルフェーブル産駒ですからムラ馬であることは間違いありません。
【ジャンダルム】
こちらは母ビリーヴで父はKitten’s Joyでもスプリント系です。前走は鮮やかな勝利でした。
7歳になりましたが元気です。スタートを決めれば好走可能と見ています。
【ナランフラグ】
血統派としては悩ましい馬です。ゴールドアリュ-ル×ブライアンズタイムで、どこから1200mにおける、あの驚異の末脚が産まれるのか理解できません。
それと多分重馬場も味方になると思います。
【サリオス】
こちらは有力馬というよりも、この血統と皐月賞・ダービー2着の実力馬がスプリントレースに使うことを、暴挙と見ていますので、抗議の無印です。
【今のところ】
レシステンシア中心で良いと思います。
レシステンシアを含めて有力馬の中には1200mよりも1400mの方が走れる馬が多いと感じています。それだけに良馬場で走ってもらいたいところですが、どうも雨が降るようです。
そうなると走破圏内に入る馬が増えてくるでしょう。重馬場ならシャインガーネットとロータスランドが得意と見ました。
穴馬は内目の枠の差し馬と見ています。
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