エリザベス女王杯と福島記念の有力馬と穴馬

レース回顧

【今週の注目馬】

エリザベス女王杯は、夏以降活躍する3歳代表アカイトリノムスメ、無敗で大阪杯を勝ったレイパパレ、オークス2着で今年牡馬混合G2を2勝しているウインマリリンあたりが有力で人気上位馬でしょうか。

他には、展開に恵またとはいえ、目黒記念を勝って、オールカマーも2着したウインキートス、マイル路線からクイーンSを勝って距離を克服しつつあるテルツェット、牝馬限定戦で好走しヴィクトリアマイルで2着したランブリングアレー、G3で3戦連続で馬券になったクラヴェル等が続く感じでしょうか。

同日行われる福島記念は、小回りで多頭数のハンデ戦で、全く予測はつきませんが、連勝中のアラタと、G2で好走してきたステイフーリッシュ、気持ち良く先行できればしぶといコントラチェックあたりが人気でしょうか。

後は、福島向きココロノトウダイ、ブラヴァス、ヴァンケドミンゴあたりが続くでしょうか。

2週目なので、枠順と騎手の判断が決め手になるので難しいですね。

【エリザベス女王杯】

ウインマリリン

スクリーンヒーロー譲りの?!美しい栗毛の馬体もあり、前走は素人目にもピカピカの馬体は美しかったものの、中身ができていたのか、昨年の秋華賞の例もあり、半信半疑でした。結果は快勝でした。

中間、順調さを欠いているとの情報が気になりますが、小回りの2200mはベストと思われる条件なので、有力馬の筆頭と言えるのではないでしょうか。

アカイトリノムスメ

父母併せて何冠もとっていますが、そういった馬が何冠も奪取するようなことはないのですが、アパパネ4頭目の産駒で、初重賞勝ちから、初G1を制覇しました。

血統的に距離伸びて良いとは思いませんが、オークス2着ですので、阪神の2200mも可能でしょう。

3歳馬なので54㎏と戸崎君の継続騎乗は大いにプラスになるでしょう。

レイパパレ

気性の悪さは、一族の先天性で、距離を縮めない限り、良くなることはないかと思います。距離が長くなれば長くなるほど、抑えに苦労する時間が長くなり、消耗する度合いも大きくなるでしょう。

マイル、1800m、2000mと2連勝づつして6連勝、しかも2000mではG1を含む重賞2連勝。

しかし、距離が2200mになると、折り合いも難しく3着、4着となりました。

今回も坂のある2200mで前走同様ロザムールとの兼ね合い、ルメール騎手への乗り替わりになります。2200mで「2度あることは3度ある」か「3度目の正直」か。

私の予想は後者で、3着候補にする予定です。

ウインキートス

ゴールドシップ×ボストンハーバー産駒で、ゴールドシップの重さを、牝馬であることとボストンハーバーで中和されています。

似たような血統構成に、このレースを3年連続2着したクロコスミア(父ステイゴールド母父ボストンハーバー)がいて、レースへの相性もよさそうです。

使われながら良くなるタイプで、札幌記念が太目で前走は-14㎏でしたが、デビュー時に比べて30㎏の成長があり、充実一途と言えるでしょう。

ランブリングアレー

前走オールカマーで自信の本命でしたが、馬群でもまれたシーンはあったものの、特に不利はなく直線で進路もとれたので結果は残念なものでした。

休み明けが良くない可能性があること、または距離が長かったのかもしれません。

6勝の内新馬はマイルでしたが残り5勝は1800mです。2000mでは2着が2回あるものの勝ち切れていません。

ディープ×シンボリクリスエスなので距離に問題はないと思いましたが、祖母の父がミスプロ系です。ただ、更に牝系はSadler’s WellsにVaguely Nobleと中長距離血統が続いているので大丈夫かと思いました。血統と実績が食い違うので判断が難しい馬です。

血統派としては、もう一度狙ってみたく、2200mを克服してもらいたい。

テルツェット

祖母がラヴズオンリーミーなので、母はラヴズオンリーユーの異父姉です。テルツェットも父がディープインパクトなので、母がデインヒル系マイラーのDanehill Dancerを挟んでいます。

叔母、叔父の中ではリアルスティールも距離に融通が利きましたし、ラヴズオンリーユーは2200mでブリダーズカップF&Mを勝ったばかりですが、リアルスティールが勝ち切れたのは1800mですし、プロディガルサンはマイラーでした。

やはり、ベストの距離はマイルから1800mでパワーが必要な阪神の2200mは長いと思います。

クラヴェル

エピファネイア×キングカメハメハ産駒で、母はディアデラマドレです。

祖母ディアデラノビアと共にディアデラマドレもエリザベス女王杯3着しています。

ここ3戦G3で馬券になっています。相手なりに走る差し馬ですから、混戦になれば3着があっても不思議ではないのですが、典さんのポツン発動だけは勘弁してほしいです。

【福島記念】

アラタ

4連勝でオープン特別まで勝ちました。

キングカメハメハ産駒で母父がハーツクライで、母は愛知杯2着があり、2000mに良績があります。

パワー型でもあり、福島は合うでしょう。

56㎏も仕方のないところです。

ステイフーリッシュ

G2で何度も馬券になっています。上りの掛かる競馬に強く、3コーナー過ぎから手応えが怪しくなるのですが、そこから追い続けていると粘って、いつの間にか上位にいる極めて個性的な馬です。

カウアイレーンの仔なので、6歳でも老けないと思います。

トップハンデの57.5㎏はG3ではしかたのないところ、後は坂井君がどれだけ追えるかにかかっています。

ココロノトウダイ

福島3.1.0.0で2000m3勝のこのコース巧者です。

似たコースの中山2000m金杯でも2着していますので、ここは狙い目でしょう。

母系も名門フェアリードール系で、ジョッキーも丸山君が乗り続けているのも心強いところです。

ヴァンケドミンゴ

前々走で七夕賞で惨敗して、一息入れて前走はリステッドで2着でした。過去には七夕賞3着、福島記念2着があります。

勝ち切れないところはありますが、好走は十分可能です。

中1週で典型的な2走ボケの恐れがありますがどうでしょうか。

【先週の振り返り】

【アルゼンチン共和国杯】

◎⑥アイアンバローズ  6着

▲⑩オーソリティ    1着

〇⑤フライライクバード 3着

△⑧アイスバブル    10着

△⑪ゴースト      14着

前半かなりスローに流れた割には11秒台のラップになったのはラスト4ハロンからと先行有利になりました。

レースの上り3F34.1と速く、3番手から33.9で上がったオーソリティの完勝でした。故障明けでしたが、結果、何ともありませんでした。

府中ではほぼパーフェクトなので、行けるならJCに行きたいところでしょう。無理かな。

フライライクバードやアイアンバローズもオーソリティをマークしての流れでしたが、両馬とも伸びが一息で、マイネルウィルトスらに差されてしまいました。

4着のディアマンミノルには流れが向きませんでしたが、力のあるところを見せました。

血統的にはここを勝って勢いでJCも勝ったスクリーンヒーロー産駒が2、3着。

オルフェーブル産駒が3頭出ていて1、4、6着でした。

馬券は1-3着のワイドのみで、トリガミでした。

【ファンタジーステークス】

◎②ナムラクレア 2着

▲⑨ママコチャ  3着

〇⑧スリーパーダ 8着

☆④オルコス   6着

こちらは4F45.9と流れましたが番手からウォーターナビレラが抜け出し、差してきたナムラクレアが2着でした。

ウォーターナビレラは距離が伸びても良いと思いますが、シルバーステート産駒走りますね。

【京王杯2歳ステークス】

◎⑬ヴィアドロローサ  8着

▲⑤ベルウッドブラボー 9着 

〇⑩コラリン      4着

☆⑪ラヴリイユアアイズ 3着

△⑧トウシンマカオ   2着

テンの4F47.2のどスローでした。

勝ったキングエルメスは前走出遅れて5着、今回はスタート出て、スローを番手から抜け出しました。盲点でした。

逆にヴィアドロローサは出遅れて最後方から、上り3F一位でしたが8着まででした。

コラリンは、いい差し脚はありますけど小回り向きか。

2歳戦は難しいです。さっぱりでした。

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