【今週の注目馬】
皐月賞馬もダービー馬も無事なのに、菊花賞には向かいませんでした。
世界的にも長距離レースは衰退していますが、日本でも菊花賞は、3冠が掛かっている場合を除き、敗者復活戦的なレースになっています。
ただ、血統派には面白いレースで、特に今年は阪神で、これまで以上にスタミナが問われるレースになりました。
【菊花賞】
オーソクレース
菊花賞馬エピファネイア産駒で、母は宝塚記念、エリザベス女王杯馬マリアライトです。
マリアライトの兄弟にはダート王とも言えるクリソライトやクリソベリルや菊花賞3着で神戸新聞杯勝ちのリアファルがいます。
マリアライトはディープ産駒ですが、代表的な特徴である切れるタイプではなく、宝塚記念時のような時計の掛かる馬場でじりじりと足を伸ばすタイプです。因みに、宝塚記念を勝った時の2着はドゥラメンテ、3着はキタサンブラックでした。
オーソクレースも切れるタイプもないので、むしろ菊花賞向きと言えます。
牝系がエルコンドルパサー×Rivermanと重いのですが、今年は阪神なので、こちらもプラスになりそうです。
ヴィクティファルス
ハーツクライ産駒で、母父がGalileo、母母父がSilver Hawkと重い血統のオンパレードです。
それでも、1800mで1:52.0も掛かるような馬場ならスプリングSを勝てました。また、共同通信杯2着時はスローの中距離でそれなりに早い上りを使えました。
スタミナ十分で、阪神の3000mは有利に働きそうです。
人気を落としているようなので、血統的な穴馬です。
ステラヴェローチェ
皐月賞、ダービーともに3着、夏を越して得意の重馬場とは言え、神戸新聞杯を勝利しました。
流れ的には有力候補で、1番人気になるでしょうね。しかも、バゴ産駒らしく晴雨兼用です。父バゴ、母ディープ産駒となれば弱点は少ないと言えるでしょう。
私的に気になるのは父・母両方にMr. Prospectorが入っている点です。一本調子の傾向があるので、ペースが変則的になる長距離には適しているとは言えません。
ちなみに、叔父には一本調子の逃げ馬で朝日杯フューチュリティステークスを勝ったゴスホークケンがいます。
ただ、ステラヴェローチェは差し馬ですし、道中じっとして、ペースが上がったり下がったりしなければ、一本調子の弱点は克服できます。
悪くても掲示板を外さない堅実さを見る限り、杞憂に終わるかもしれません。
グラティアス
ハーツクライ産駒で、母がアルゼンチンの名牝です。母父はディンヒル系ですが、母母父はSadler’s Wellsで、スピードとスタミナのバランスと底力のバランスが良く見えます。
新馬・重賞の連勝で期待しましたが、皐月賞・ダービーが3・4戦目で惜しいところはありましたが、通用しませんでした。
夏を超えて、期待しましたが、セントライト記念は惨敗でした。
ハーツ産駒は叩かれた方が良いとは思いますが、前走は負けすぎでしょう。
ハーツ産駒は2歳から成長する馬もいますが、リスグラシューやジャスタウエイのように2段階で成長する馬も少なくないので、今後とも注目です。
タイトルホルダー
ドゥラメンテ×Motivator産駒です。
Motivatorは日本の競馬では重すぎるモンジュー産駒ですが、母父がミスプロ系Gone Westなので、重さは軽減されています。
一方で、ミスプロ系の一本調子を受け継がれていて、好走条件は逃げるか、番手から上りに時計が掛かるようなタフな競馬で本領を発揮します。
こちらも一叩きされた方が良いかと思いますが、前走は負けすぎました。ただ、相当な不利を被ったことも確かです。
好走条件は番手か逃げる競馬が無理なくできること、距離から上りは掛かるので好走できそう。ズブイ面があるので、勝ち切るなら逃げ切りかなと思います。
レッドジェネシス
ディープインパクト×Storm Catの黄金配合です。この配合は中距離配合で2000m前後で切れ味を活かす血統です。
ただ、牝系の母母父はSadler’s Wellsですから、距離は行けそうです。
更に牝系は短距離系ですが、レース振りから中長距離で活躍しそうなのは明らかなので杞憂に終わるでしょう。
なかなかディープ産駒は菊花賞を勝てませんでしたが、サトノダイヤモンドが勝って以降5年で4頭勝っています。唯一の例外は不良馬場でのキセキのみです。この傾向からはこの馬が最も適合します。
アサマノイタズラ
ヴィクトワールピサ×キングヘイロー産駒です。
私見ですが、いかにもトライアルホース的な血統です。母母父がオペラハウスですから、距離延長は問題ないところですが、更に牝系はマクリ血統であるCrafty Prospectorがいて、小回りでまくる競馬に合っています。
前走良いところがすべて出た感じですが、どうでしょうか。
【富士ステークス】
アルジャンナ
ディープインパクト産駒で、母はIntent系で米7FのG1を勝っています。ちなみに、コントレイルの母父と同じ系統です。
実績通り、ワンターンのマイル、1800mが合っています。エプソムカップでは行き過ぎて末脚を失いましたが、同じ過ちは犯さないでしょう。
ソングライン
NHKマイルでシュネルマイスターに、ほぼ勝利の接戦で2着したことは記憶に新しいところです。
関屋記念ではその実績と51㎏で1番人気でしたが伸びきれず3着でした。
ここでも、まだ52㎏、NHKマイルの実績、3歳勢の活躍から1番人気かもしれません。
キズナ産駒はG2に強いので、ここも有力でしょう。
タイムトゥヘヴン
ロードカナロア×桜花賞馬キストゥヘヴン産駒です。
この血統なのに、当初2000mで弱的相手に結果を出したことで、2000m級のレースを使われてきましたが、基本マイラーなので、今後はマイル路線で行くのではないでしょうか。
NZTでは、外枠から出遅れ気味で、終始外々回されたことで離れた2着でしたが、マイラーとして素質は見せました。
NHKマイルでは、直線度重なる不利で6着でしたが、内容はよかったと見ています。マイル適性は高いでしょう。
ここは、強い3歳馬として、改めて見直す手もありでしょう。
ダノンザキッド
ジャスタウエイ×ディンヒル系Dansili産駒です。
牝系もスプリント系なので、トータルでマイルは合っているように見えます。
皐月賞ではレース前から入れ込んで、ひどい発汗でした。惨敗も仕方ないところです。
気性的な問題から距離を短縮するのは安易かなと思いますが、こういった気性の馬は休み明けの方が走ることもあり、調教次第では有力馬になりそうです。
ロータスランド
父Point of Entryは米国のロベルト系の中距離馬です。母父Scat Daddyも快速系で8-9FのG1を勝っているほか、3冠馬Justifyを輩出するなど種牡馬として活躍しています。日本でもカレンブーケドールのBMS(母父)ですね。
更に牝系はやはりロベルト系です。
本来ならマイルでは忙しすぎる血統かと思いますが、なぜか父方のロベルト系Dynaformerは日本ではアンドラステ、グランシルクのBMSでステゴ系との相性が良いマイラーを輩出する血統です。
前走はうまく内を突いて抜け出しましたが、ここは時計が足りるか試金石です。
ザダル
父トーセンラーはディープ産駒で母はミスプロ系でした。無類の京都巧者で、マイルチャンピオンシップを勝っています。京都であれば春の天皇賞2着もあります。
その京都巧者の産駒から、府中巧者が産まれたのは面白いところです。
母父Lmon Drop Kidはマイルから12Fのベルモントステークスまで距離に融通の利いた戦績があります。
とは言ってもミスプロの12.5%ですから、ワンターンのマイル・1800が良いのは明らかです。
マイルは新馬勝ち以来ですが府中1800m1:45.1の時計で足りるかでしょう。
【先週の振り返り】
【秋華賞】
◎④ソダシ 10着
▲⑨アンドヴァラナウト 3着
〇⑪ユーバーレーベン 13着
☆⑬ホウオウイクセル 16着
△⑭ファインルージュ 2着
△⑫アカイトリノムスメ 1着
ソダシの兆しは前走のレース後からありました。ゲートで顔をぶつけて歯を怪我したようですが、エイシンヒテンが4着に粘る緩めのペースの番手と絶好の位置から沈みました。
ゲート難は、母の件がありますので、今後どうするか、マイル系になると思いますが、香港をはじめ外国に持っていくのは怖くなりましたね。
他の上位組はエリザベス女王杯行きですかね。
ユーバーレーベンは調教に騙されました。アカイトリノムスメと同じくらいの調教でしたが、中身が伴わなかったということでした。
【府中牝馬ステークス】
◎⑰デゼル 16着
▲②スマートリアン 6着
〇⑬マジックキャッスル 15着
☆ドナアトラエンテ 4着
△⑤シゲルピンクダイヤ 10着
△⑪アブレイズ 13着
デゼルが好スタートから一旦抑えましたが、外から上げって3番手、引っ掛かったようには見えませんでしたが、早々に末脚を失い16着。
マジックキャッスルは速いペースではないのに、スタートからうながし通しで、良いところなく15着。
スマートリアンは使い詰めで、中4週で長距離輸送を繰り返したのに+16㎏でした。
アンドラステはこの距離での先行競馬を完全に板についたと言えるでしょうか、2番手から早めに後続に差をつけてクビ差の2着、勝ったのは後方から脚を溜めたシャドウディーヴァでした。
比較的牝馬のレースの的中率が高いのですが、今週は牝馬の難しさが身に沁みました。
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