【今週の注目馬】
ここ数年牝馬優勢が続いています。今年の牡馬は頑張っている方ですが、クラシックロードを見れば明らかで、牝馬の方が魅力的な馬が多いと思います。
【秋華賞】
ソダシ
ソダシに関しては詳しく「ソダシを解析します」で私見を書いていますので、よろしければお読みください。
札幌2歳Sの勝ち方、前走の札幌記念から、コーナー4回の2000mは好条件で、騎手に迷いもないことから勝ち負けでしょう。
決め手勝負では分が悪いので、早めに先頭にたち、逃げ込む戦法ですから、ゴール前迫られるシーンもあるかもしれません。
ファインルージュ
キズナ×ボストンハーバーとなればマイラーですが、更に母方はダンスインザダークなので、上手く両者の良さが出るか、どちらかに偏るかですが、マイラーに出ました。
フェアリーステークス勝ちで高速馬場での桜花賞で僅差の3着でした。
オークスは距離的に論外でしたが、2000mの紫苑ステークスで勝ちました。
紫苑ステークスは59.7-58.5の後傾ラップを好スタートから6番手でじっとして、残り3Fから外目を上がって、直線圧勝でした。2000mをマイルのレースにできた上に、決め手が最大限活かされたレースでした。
今回、祐一君からルメール騎手に乗り替わりますが、前半で上手くためて、切れ勝負に持ち込めるようなら、同じように好走が期待できます。
アンドヴァラナウト
キングカメハメハ×ディープ産駒ですが、祖母は名牝エアグルーヴです。母はマーメイドステークスを含め5勝したオープン馬です。
全兄のヴァナヘイムは京都2歳Sで2着しています。
2走前出雲崎特別で2勝目でした。新潟の開幕2週目でしたが、58.2-60.0と変なラップでした。6Fと7F目が12.8-12.7と緩んだためです。それでも安定した末脚で難なく抜け出しました。
ローズSでは61.2-58.8のスローペースを4角6番手から安定した末脚で抜け出しました。
ここも祐一君の安定した騎乗でした。
4月に復帰後、今回で5走目になります。上り目は期待できないけど、勢いがあります。
祐一君の継続騎乗も大いにプラス要素でしょう。
アカイトリノムスメ
ディープインパクト×牝馬3冠アパパネ産駒です。
全兄にジナンボーやラインベックがいて、重賞未勝利だったのですが、アカイトリノムスメがクイーンSを勝ち産駒初重賞をもたらしました。
その後、桜花賞こそ4着でしたが、オークスは2着でした。
基本マイラーですが、そこはディープ産駒なので、道中脚を溜められれば圏内でしょう。
後は状態がどうか。
アールドヴィーヴル
キングカメハメハ×ディープインパクトはアンドヴァラナウトと同じ血統構成です。
牝系はバレークイーン系グレースアドマイヤとやはり名門の牝系です。
ただ、戦績は桜花賞、オークスともに5着、ローズステークスは何とか3着と善戦はするものの、勝ちみの遅さがありここも善戦まででしょうか。
ユーバーレーベン
ゴールドシップ×ロージズインメイ産駒でソダシと同じような道を歩んできました。
桜花賞は不参加でしたが、3月から毎月の3連戦ローテを取りオークスを制しました。
使われながら良くなるゴールドシップ産駒ですので、ぶっつけがどうかでしょう。
【府中牝馬ステークス】
府中の18000mで良馬場ならディープ産駒の庭です。
この距離に合う、切れる馬がいれば有力でしょう。
デゼル
この距離・コースと同じスイートピーステークスを2戦目でスローペースを上り32.5で勝ち切りました。
ここまで、ワンターン1800mは3戦3勝です。
母はフランス1000ギニー、オークス馬ですが、母方はRed God系やミスプロ系がいてマイラー血統に見えます。
切れは一流なので、雨さえ控えめなら有力でしょう。
マジックキャッスル
母は桜花賞3着ソーマジックで異父兄は勝ちみに遅かったソーグリッタリングです。弟のソーヴァリアントもセントライト記念2着でした。
マジックキャッスルも愛知杯では相手関係と流れたことで勝てましたが、やはり2、3着が多く、底力はあるものの、勝ちパターンが少ない点が弱点です。
ここも勝てないまでも2㎏減で馬券圏内は十分でしょう。
スマートリアン
キズナ×ミスプロ系Mr. Greeleyで本来ならマイラーですが、牝系が地力系なので、このくらいの距離の方が合っていると言えます。
リステッド2着3回と格下なのですが、好調を持続しているので、2、3着ならあるかもしれません。
ドナアトラエンテ
ディープインパクト×ドナブリーニはドナウブルーやジェンティルドンナの全妹です。3勝クラスを抜けるのに3戦を要しましたし、その後も福島牝馬Sで2着しましたが、前走のクイーンステークスは先行して惨敗でした。
血統から人気先行方で、案外決め手に欠けるところもあるので、ルメール騎手でもどうでしょうか。
アンドラステ
小倉でようやく重賞を勝ち上がりました。
使える脚が短かく、地力型なので、マイル・1800mで時計が掛かれば、必ず上位に来る実力があります。
先週のような良馬場だと、苦しいかもしれません。
シャドウディーヴァ
昨年の2着馬ですが、昨年は重馬場でした。
ムラ掛けですが、やはり少し時計が掛かる馬場が得意と言えます。
乗れてる祐一君で不気味な存在なのですが、人気なら逆に買いにくさもあります。
【先週の振り返り】
【毎日王冠】
◎⑦ダノンキングリー 2着
▲①シュネルマイスター 1着
△⑤ポタジェ 3着
△⑧ダイワキャグニー 4着
印をつけた4頭で1~4着、しかも、1列目2頭で僅差の勝ち負け、3列目2頭で3着争いと着順まで完璧でした。
トーラスジェミニの逃げが、5F58.5とまずまず流れたので、勝ち時計1:44.8と速くなり、走れる馬が限られました。
収穫が大きかったのは折り合ったカイザーミノルですかね。ブリンカー着けるようになって本当に安定しています。
買い目も馬連1点、3連単4点で的中と、配当は安かったけど気持ち良い結果でした。
こんなこともないとね。
【京都大賞典】
◎①アイアンバローズ 12着
▲⑥ヒュミドール 10着
〇⑨アリストテレス 2着
△③ステイフーリッシュ 7着
△⑭ヒートオンビート 8着
こちらは、一転して一列目に挙げた2頭が二桁着順で、来ても2着としたアリストテレスがあわやの2着で、勝ったのはもう終わっていたダービー馬マカヒキでした。
テンの5Fが1:01.6とやや遅めだったのですが、6F目から11秒台のラップが6F続いたことで先行勢には苦しい展開になったことで、ラスト1F13.0とこのクラスにしては掛かったことで、G1で勝ち負けした馬たちの1~3着でした。
4~6着は後ろにいた気楽な人気薄の馬たちでした。
ネットでチェックしていましたが、マカヒキの勝利に感動の声が多かったのですが、私はダービー馬は早く引退して種牡馬になって欲しく、ダービー馬を大事にして欲しいと思っていますので、8歳まで走らせるのは大反対です。
しかも8歳世代は、今でこそ、そうでもないのですが、当時、「史上最高」の世代の声もあった世代で、マカヒキはその世代のダービー馬です。なぜここまで走らされるのか信じ難い状況との認識です。
ちなみに、8歳世代ですが、フェブラリーステークスでは同世代のエアスピネルが2着していましたね。
マカヒキはどこまで現役を続けさせられるのでしょうか?
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