大阪杯、ダービー卿CTを展望します

レース展望

先週の振り返り

まず初めに日経賞ですが、中山の2500mは改めて内枠有利だなと、またしても再認識しました。

勝ったウインマリリンは4番枠からスタート出て、終始好位のインを楽に追走。

ジャコマルが5着に粘る上り5Fが58.7のスローペースで、ウインマリリンが抜け出し、5番手にいたカレンブーケドールが追いすがるも2着でした。

強い5歳牝馬に4歳牝馬が立ちふさがった形になりました。それにしてもカレンブーケドールは松山君をもってしても勝ち切れませんでした。

ワールドプレミアは休み明けらしく、ゆっくり構えて、まくって3着で、叩いてよくなる馬なので上々の前哨戦だったのではないでしょうか。

私の本命、ラストドラフトはスタート出たのに控えて後ろから2頭目で、そこでアウトでした。三浦君応援しているけど相性悪いし、乗れていない。

毎日杯、グレートマジシャンが敗れるならスピードかなと思いましたが、シャフリヤールのスピードにクビ差屈しました。

それにしても、5F57.6と流れたものの、勝ち時計1:43.9は早い。大阪杯はワンターンではないけど1:58秒切るのではないでしょうか。

高松宮記念は勝ち時計が1:09.2で、スプリント能力を測るチャンピオンレースではありませんでした。

ただ、勝ったのは香港スプリント王者ダノンスマッシュでした。さすがの貫禄勝ち?で良かったと思います。

1200m初組が2、3着でした。レシステンシアはともかく、インディチャンプは馬場が味方した感じですね。

個人的にはモズスーパーフレアにもう少し残って欲しかった。

ダノンスマッシュは香港以来で2列目にしてしまいましたが、実は3か月程度の休み明けが、一番走るんですよね。結果論ですが間抜けでした。

1番人気の馬連・ワイドだけでも確保できたのは幸いでした。

大阪杯

毎日杯の勝ち時計からいって、良馬場なら1:58前後のスピード決着になりそうです。ただ、逃げ馬不在で、枠順と位置取りが大事なレースになりそうです。

メンバーも揃いました。

個人的にはコントレイルとサリオスの再戦と位置付けています。

コントレイル

【血統】

血統分析や戦績については「コントレイルを解析します ver2」で詳しく解説していますので参考にしてください。

【ローテ】 JC以来のローテーションになりますが、過去、皐月賞、神戸新聞杯が休養明けでしたが、いずれもクリアーしていますので、問題ないどころか仕上げてくると思います。

【その他】 祐一君とのコンビは継続ですね。内過ぎない内枠が欲しいところです。

馬体重の変化がないのはディープ産駒らしいところですが、古馬になっての成長力はあまり見込めませんが、次はどこでしょうか、宝塚?

サリオス

【血統】

血統分析や戦績については「サリオスを解析します」で詳しく解説していますので参考にしてください。

【ローテ】 マイルチャンピオンシップ以来のローテーションになりますが、こちらも過去サウジアラビアRC、皐月賞、毎日王冠が休養明けでしたが、こちらもコントレイルに競り負けて2着した皐月賞以外はクリアーしていますので、問題ないどころか仕上げてくると思います。

【その他】 嫌な感じがプンプンしていたデムーロ騎手から、乗れている松山君とのコンビになります。デアリングタクトとバッティングしない限りは乗ってもらいたいです。やはり内過ぎない内枠が欲しいところです。

グランアレグリア

ディープインパクト×Tapit産駒です。

毛色こそ鹿毛で母型の芦毛を引き継ぎませんでしたが、レースからは母型の影響を強く受けていて、重厚さのある差し足が武器です。

その母はマイルG1を勝っているマイラーです。その父TapitもA.P. Indy系とMr. Prospectorの血を濃く受け継いでいることからも一本調子の重厚なスピードを受け継いでいると見るべきでしょう。

ハイペースでこそ威力を能力を発揮できるタイプで、一本調子なところ、馬体重が増えないディープ産駒ですが、大きく増えていることからも、母方の影響が強いと言えます。

従いまして、距離的にはマイル前後が守備範囲です。2000mは距離よりもコースで、4回コースを回る阪神よりも、府中の2000mなら問題なかったと思います。1800mでワンターンのドバイターフなら勝っていたと思います。

【ローテ】  マイルチャンピオンシップ以来のローテーションになりますが、こちらも過去サウジアラビアRC、桜花賞、阪神カップ、高松宮記念、スプリンターズステークスが休養明けでしたが、4.1.0.0と仕上がります。

【その他】 アルキメデスとアメリカンシードで1倍台の人気2頭を飛ばしたルメール騎手ですが、ここはG1シーズンで覚醒するのではないでしょうか。ただ、アルキメデスの時と同様、スローで掛かる心配はあります。

レイパパレ

【血統】ディープインパクト×クロフネ産駒です。母シェルズレイは気性が荒く暴走する馬でした。

全兄シャイニングレイはG1になる前のホープフルSを勝ちましたが、その後気性の悪さを出し、故障もあり、結局折り合わないので、短距離路線に転向し、なんとCBC賞に勝ちました。

ただ、この馬には今のところ精神面が及ぼすレースへの影響はないようです。

【ローテ】 メンタルが重要な馬ですから、短期的な休養後は結果は良いでしょう。

【その他】 川田君ですから積極策もありそうです。乗れているので期待しましょう。

ただ、全兄シャイニングレイが大型馬だったのに対し、レイパパレは小柄です。初の55㎏が気にはなります。

ブラヴァス

【血統】キングカメハメハ×ディープインパクト産駒です。

母ヴィルシーナは、ジェンティルドンナの陰に隠れて、牝馬3冠で全て2着でしたが、ヴィクトリアマイルに2回勝つなどの名牝でした。また、弟にはシュヴァルグランやヴィブロスがいます。

名牝の仔が走るとは限りませんが、ブラヴァスも、ようやくG3で勝ち負けで来るようになっています。初のG1ですが、格下です。

距離は1600~2000mが合う血統ですが、実際1800~2000mしか経験がありません。この点好感が持てます。

【ローテ】 休み明け2戦目ですが、この馬は休み明けの方が実績上走っています。前走は中京重馬場で力を発揮できなかったので、ノーカウントにすることもできるでしょう。

【その他】 祐一君が乗ってきましたが、今回はコントレイルに行きますので三浦君です。三浦君乗れてない。ただ乗っているって感じがします。

ダービー卿CT

春の名物マイルレースで、しかもハンデ戦なので荒れる気配満載ではあります。

一方で、モーリスがここから歴史的マイラーに成長したレースでもあります。

中山は、やや時計が掛かっていますのでパワー型マイラーが良いのではないかと思います。

カラテが適合しているかな。

カラテ

【血統】トゥザグローリー×フレンチデピュティ産駒です。

地味ですがいかにもパワー型で中山に合いそうな血統です。

地味ですが、父方にはフェアリードール-トゥザヴィクトリー、母方にはゴールデンサッシュが入っていますので化けましたが、大化けまであるかもしれません。

前走は府中での決め手に欠けるのではと軽視してしまいましたが、詰まった後、ゴール前差し返して鮮やかな勝利でした。

今回の方が条件が合っています。

【ローテ】 昨年10月の休養明けから毎月レースを使われていて、今回2か月あいているのは良いのではないでしょうか。

【その他】 引き続き菅原君がのります。フレッシュな組み合わせで好感が持てますね。

スマイルカナ

【血統】ディープインパクト×Distorted Humor(Mr. Prospector系)産駒です。

血統通り、一本調子の逃げが得意なレース振りでしたが、ここへきて、流れれば番手でも競馬できるなど進化が見られます。

ただ、芦毛は祖母方のCaroから来ています。祖母の父がStorm Catであることからもスピードは相当なものです。

叔父にエイシンヒカリがいて、BMSがMr. Prospector系というだけでなく、逃げ戦法があっているようです。

【ローテ】 小柄な牝馬と言うことで仕上がりが速く、明け4歳ですが既に12戦消化しています。今回は3か月半あけてリフレッシュできているといいのですが、蓄積された疲労が出現するパターンもあります。調教を積めて、馬体重が増えていれば良いのでないでしょうか。

【その他】 もちろん柴田大知騎手の継続騎乗で、好走パターンも複数できてきました。中山1600mはベストの条件ですが、55㎏は見込まれました。

ボンセルヴィーソ

【血統】ダイワメジャー×サクラローレル産駒です。父からスピード、母方からスタミナと良いところを受け継でいて、早い脚はないものの、バテない先行力が武器になっています。

時計が掛かるマイルが好走条件と分かりやすい馬です。

【ローテ】 昨年2着以降も継続して使われています。上り目は期待できませんが、昨年も、前走も2着しています。

【その他】 木幡君が中山で乗ると高確率で馬券になりますので期待できます。55㎏は恵まれました。

トーラスジェミニ

【血統】キングズベスト×マンハッタンカフェ産駒です。

正直申しまして、父キングズベストはMr. Prospector系といってもKingmamboで、どこから、ハイペースで逃げられるスピードがあるのか、私には理解できませんが、簡単にばてない底力の塊のような血統ですので、逃げて粘る力は実績通りです。

【ローテ】 使い詰めですが、勝つか惨敗を繰り返しています。ローテよりも展開が重要なのでしょう。

【その他】 前走初めて乗った原騎手の継続騎乗となりました。重馬場で5F57.8とオーバーペースでしたが、58㎏を背負って勝っています。今回は57㎏で同様のペースでは行けるでしょう。

挙げた馬が皆逃げ・先行馬ばかりです。ハイペース必至で、展開と馬場がポイントになりそうです。

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